友達が亡くなりました



やることがないとふとその事ばかり考えてしまうのが嫌で思うがままに文章を書いて誤魔化そうと思います。君が死んだとKの電話で聞きました。まず最初に思ったことは「もう会えないのは寂しいな」で次に浮かんだのは君のふざける前の顔とその後すぐに目が線になるように笑う顔でした。

その時はちょうどYouTubeに動画をUPした後でサムネも作って確認する作業だけだったので、正直このタイミングで聞けて良かったと思ってしまいました。もし終わる前だったら何もできなくなってしまったと思うので。


君はよく一緒に遊ぶことはありませんでしたが、小学校の時は一緒にたまに帰ったり中学生の時は塾の帰り道が一緒でずっと一緒にいて、高校の時も通学電車が一緒で まで話すということがよくありました。いつでも一緒にいる親友、と呼べる関係ではなかったと思います。だけど君のことは勝手に尊敬して勝手にすごくいいやつだと思っていました。

中学の頃 入塾テストの結果「偏差値を45まで上げることを保証します」的な結果で塾に入った君がどんどん勉強ができるようになっていきました。偏差値は覚えていませんが当時50以下だったんだと思います。その君が最終的には一緒に県内最難関高校に一緒に受験するまで伝説的に伸びました。2人とも落ちて「オレ落ちました、かっさんはいけましたよね」「オレも落ちたわw」的な会話をして絶望しながら塾に報告したことを覚えています。

君のすごいと思っていた所が2つあって「素直」「純粋な努力」が本当に尊敬していて今でも真似している所です。

「素直」オレバカなんで勉強しなきゃいけないんすよねー的なことをいって、中学の頃英単語帳を黙々と暗記していたことがありました。中学生の頃の僕は内心「そんなの意味あるの?」と思っていたことを覚えています。「英語の先生にとりあえずどうやったら英語できるようになるか聞いて英単語覚えろって言われたから全部覚えてみようかな」的な軽いノリで分厚い緑の単語帳をずっと暗記していた彼は3ヶ月後に本当に伸びていつの間にか圧倒的にできるようになっていました。その時も君は「やったら誰だってできることやってるからオレは頭よくねぇよw」的な。本当にそういう感じの人でして。そうやって黙々とやれること自体がすごいことなんだよなぁ。

そんな君を見てたから高校の時は黙々と暗記してそれ自体普通のことと思えるようになっていました、ありがとう。

「純粋な努力」上とかぶってます。誰にひけらかすわけでもなく、自慢もせず、普通の人が当たり前と思うラインを超えて当たり前のように努力できる君が本当にすごいと思っています。


君のすごいところはまだあって「誰にでも好かれてる」というところでした。中学の塾の時は帰り道が家までほぼ同じだったので一番仲良かったかもしれませんが、学校など物理的な距離が遠ざかるにつれて自然と接点は少なくなっていました。大学生の頃や社会人の時地元に帰って来て飲んだときもたまに居酒屋で合っても久しぶりに会った感じはしないし、なんか急に筋肉ムキムキになってたり、やばいほどヒゲ生えてて似合ってたり、みたいないつ会っても飽きないしいつも誰かと楽しそうにしている感じでした。君のことが嫌いな人は本当に誰もいなかったと思います。本音を言うと だからこそ掴み所がなく何が楽しいのかあんまりわからなくて大人になってからは遊びにも飲みにも誘えませんでした。オレと遊んでもなんか波長が合わなそうだなと勝手に考えてしまっていたと思います。よくない言い方ですが一生会えなくなるなら1回くらいは誘っておきたい人でした。

そんな君とも一度だけ激しく遊んだことがあります。別の友達と2人でオカマバー的なところに行こうとしていたところ、駅で見かけた君に「今からオカマバー行くけど行かない?」「何すかそれいきます」即答ですぐに一緒に行ってくれたことを覚えています。その時に人生3回目の記憶が無くなった事件だったと思います。オカマと楽しそうに歌を歌いました。君とも一緒に何か歌いました。帰りは記憶が無くなったオレを笑いながらしっかりと送ってくれたっぽいです。


でももう会えなくなってしまいました。思い出がたくさんあるし今こんなことをしているよ、と笑いながら話すべきことがたくさんあります。地元で一番スマブラ64が強かった君に今スマブラのおかげで飯食えてることも言いたかったし、SPでリベンジしてみたかったし、中学の塾の頃の話も何回でもしたかったです。今はこんなに悲しいけどまた普通の日常に戻る中で君がもういないって忘れるのも嫌だし、忘れたいけど本当に忘れるのはなんか薄情な気がするし、でも忘れなかったらこれからも何も手につかなそうだし、どうするべきなのが正解なのでしょうか。親戚や友人の中で親しい人が亡くなったのはきっとオレの人生の中では初めてなんだと思います。


葬式って何のためにするんだろう、って今まで思っていました。答えはわからないけど「気持ちの整理」のための儀式なのかな、と感じます。正直このままでは何にも考えることができません。君のお別れ会が あります。実は生放送があります。悲しくて悲しくてしょうがないけど、オレも日常に戻らないとずっと君の方ばっかり向いてなきゃダメでそれが結構辛いので申し訳ないけど強引に自分の日常に戻ろうと思います、

君のことは一生忘れることはないし、これから毎年思い出して君の顔と努力を思い出すようにします。できればもう1回会いたかったけど急に死なれたらキツイね。自分のことしか考えてなくてごめん。思ったよりも辛すぎて自分のことを考えることしか出きませんでした。天国でも楽しくやってください、おやすみ。

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