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「佐世保ローガンズ」模型展&模型コンテスト 「西海みずき信用組合」佐々支店で開催中!!

ローガンズ西海みずき展示会

「佐世保ローガンズ」の展示会

長崎県北部を拠点に活動をしている「佐世保ローガンズ(一ノ瀬哲史代表)」の第4回模型展が8月10日(火)から9月24日(金)まで、「西海みずき信用組合」佐々支店(北松浦郡佐々町本田原免84-1)で開催される。

「佐世保ローガンズ」はこれまで通算3回の展示会を行ってきており、直近では去る7月末まで、川棚町の中央公民館で展示を行い、公民館利用者から多くの喜びの声が寄せられた。公民館での開催ということで、当初は地域の高齢者がメインターゲットとなると思われていたが、意外にも小・中・高校生をはじめ若い世代の来場が多く、中には展示中のミリタリーモデルを見て「戦争の悲惨さを改めて感じることができました。こういうものを使わなくていい時代を作りたいと思います」と悲痛な表情を浮かべる中学生もいたという。川棚町は先の大戦末期、「人間魚雷 回天」の工廠があったことで知られている。そうした土地柄もあって「零戦」「武蔵」といった”兵器”に対する特別な感情が根付くのだろう。

さて、佐世保ローガンズのメンバーの多くは40歳台から50歳代で、当然「老眼」世代。模型を作るときの専用ルーペもしくは老眼鏡は必須だ。そんな模型好きが集まって模型のうんちくを語り合う場が「佐世保ローガンズ」なのである。メンバーが手がける模型のジャンルは、ロボット、自動車、飛行機、モデルガン、艦船など多岐にわたる。テレビゲームもなく、外遊びやボードゲーム、プラモデルが子ども達の娯楽の大きな柱だった時代に、ローガンズメンバーの多くは育った。

プラモデルの人気は、1979年放映の「機動戦士ガンダム」のプラモデル、通称”ガンプラ”が発売されたことで絶頂期を迎えることになる。それまでは言わば”オタク”的な趣味だった模型が、ガンプラの登場で急速に市民権を得ていった。こうして世代を超えた趣味としてプラモデルがあらゆる人々に普及していったわけだが、その後市場に登場した”ファミコン”に、多くの子ども達が虜となり、その多くが模型から遠ざかっていく。とはいえ模型によって「モノをつくる喜び」を知った人たちはその後も模型を作り続け、その一部は後の日本模型界を支えるモデラーとして活躍を続けることとなる。現在もガンプラの人気は高く、処女作「機動戦士ガンダム」のみならず続編の「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダムZZ」を経て、さらには多くのOVA作やスピンオフ作品の発表によって、放送開始から40年以上経った今もなお、世界中のファンから愛され続けていることには、ただただ驚きを隠せない。

信用組合としてのイベントへの取り組み

今回、「西海みずき信用組合」では「佐世保ローガンズ」の「第4回展示会」と「第1回模型コンテスト」に会場提供や協賛などの協力を行なっている。きっかけは「佐世保ローガンズ」の主要メンバーと旧知の間柄である「西海みずき信用組合」佐々支店長の友誼によるものだ。「佐世保ローガンズ」は近年精力的に展示会を開催しているが、毎回課題となるのは会場の選定である。同会の展示会は長期間(1〜2ヶ月)無人で行うケースが殆どなので、会場にはある程度の広さとセキュリティが求められるからだ。その点、佐々支店入り口のギャラリースペースは監視カメラもありセキュリティも万全、かつ元々はATMが設置されていたスペースなので、幅・奥行きともに十分なスペースが確保されている。更には店舗入り口の自動ドアがすぐ側なので、換気も頻繁に行われている為、感染症対策の観点からも有効なスペースと言えるだろう。佐々支店では今後もこのスペースを使って、地域の情報発信や顧客の個展の展示などを行なっていく予定だ。

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「西海みずき信用組合」のような金融機関が、今回のような模型展に協力することを極めて異例のような感覚を持たれる方も多いと思うが、「敷居の低いカジュアルな金融機関を目指す」という理念を、同組合の陣内純英理事長自らが強く抱いていることがこうした活動の原動力になっている。そしてなにより「地域金融機関は地域のお客様あって初めて成立するもの」であり、これからの金融機関は文化、芸術、情報などの発信に積極的に寄与していくことが求められていくと考えられるからである。

欧米の金融機関では「SDGs(2015年に国連が提唱した”持続可能な開発目標”)」の観点から、営業用のフロアをコミュニティスペースとして広く市民に提供するところが増えてきているという。これまでの銀行系金融機関は「お金を出し入れするところ」「お金を借りるところ」であったのに対し、これからの時代はそれに加え、魅力あるコンテンツを持ち合わせなければならない。お客様に広く門戸を開き、地域の方の拠り所であることが、地域金融機関の存在意義となっていくように思われる。そのために多くの方に「寄って貰える施設」であることが求められるのだ。

組合間の連携

信用組合は日本全国に145組合があり、全国信用組合連合会、全国信用組合中央協会といった全国組織で繋がっている。”相互扶助”を理念に掲げる組合間同士なので、その連携は強固だ。今回、模型コンテストへの協力と実施にあたり「西海みずき信用組合」は新潟県燕市の「協栄信用組合」の小中川支店に協賛協力の打診をした。燕市は知る人ぞ知る「ものづくり」の街だ。市中には多くのメーカーや工場が集まり、多くの工業製品のメッカとも言える地域である。「株式会社ミネシマ(峯島文子社長)」は全国に販路をもつモデラーにも馴染み深い工具のメーカーだ。今回、小中川支店の小柳支店長より協賛の打診をしてもらい、峯島社長より快諾を頂いた。協賛の同社製品を「ミネシマ賞(特別賞)」として該当者に進呈する予定となっている。こうした他県の組合間の連携は、信用組合という組織ならではの取り組みと言えるだろう。現在「西海みずき信用組合」では他の信用組合ともビジネスマッチングの路を検討中で、組合をコネクターハブとして、互いの県産品の新たな販路拡大を模索している。

http://www.mineshima.co.jp/

https://www.kyoei-shinkumi.jp/

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展示会と模型コンテストの同時開催が意味するもの

「佐世保ローガンズ」の模型展は「西海みずき信用組合」のPRにつながることが十分に予想されるが、「見て終わり」のイベントではなく「参加したくなる」イベントにしたいとの思いが我々にはあった。そこに生まれるのは「体験」や「共感」である。見に来た人が「自分も作ってみようかな?」と思わせるのが展示会で、それを実践する原動力となるのがコンテスト、というわけである。これからの時代は人々の価値観が「所有」から「体験」に変わっていく。少し前に”断捨離”というワードが流行ったが、これこそが「所有の時代への終止符」に他ならず、物質的な充足感ではなく体験による満足感こそが人々の価値基準になると言われている。だからこそSNSで他者と繋がることを望むのであるし、VRやARによって仮想空間へと誘われたいと願うのである。

コンテストへの出品は案外ハードルが高い(少なくとも出品者自身はそう考える)。これは他のジャンルにも言えることだが、コンテスト、コンクール、はたまた試合などというものは容赦のない結果が付き纏ってくる。他者と比較される場に身を置くことは即ち「自分を試す」ことになる、これが怖いのである。多くのプロモデラーがそうであったように、コンテストでの落選が結果として技量を上げる。プロや上級者の作例を見て「いつかあんな風に作りたい」と一方的に憧れていたのが、多くの模型を作り月日が経ちいつの間にか「自分だったらこんな風に作るのに」と思えるようになったその時こそ、目指していた人と同じか、それ以上の技量を得た瞬間なのである。模型を始めるのに年齢は関係ない。今回の展示会とコンテストが、多くの人に模型の素晴らしさやモノを作る喜びを伝えるきっかけになれば幸いである。

https://saikaimizuki.co.jp/            

             西海みずき信用組合 地域振興室 河口憲一郎





JR最西端駅のある長崎県佐世保市に本店を置く「西海みずき信用組合」のnoteです。地域ともに生きる金融機関として、美しい海に囲まれた人々の生活と暮らし模様を発信していきます。