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私は、「越境カワイイカルチャー」を作りたい。

何をしている人?にも、何をしたい人?にも明確な言葉を使うことをここ数年、恐れて生きてきた。自信がないからだ。でももうそんなことも言ってられない。
私は次に行きたいし、新しい世界を見たい。

私がやりたいことは、言語も場所もジェンダーも趣味嗜好も、様々な境界線を超えるようなエンタテインメントを作ることだ。
国も都市も地方もサブカルもアートもメインカルチャーも、超えていく力を持つのはエンタテイメントだけだと思っている。
私はずっとそのことだけを考え続けてきた。


「アイドルを作りたいんです!」
大学3年生・21歳。当時、就職活動をしている私が言い続けたことはこのセリフだった。
時代は2012年。AKB48が日本のエンタメど真ん中にいた。
ヘビーローテーションをリリースし、一躍国民的アイドルの称号を得、総選挙での前田あっちゃんVS大島優子のバトルにマスメディアが沸いた。
そんなアイドル戦国時代に私は「アイドルを作りたいんです」と大人たちに言ってまわる大学生だった。

当時私は京都の美大生だった。グラフィックデザインを学ぶ学科のなか、わたしは爛々とエンターテイメントの世界を夢見ていた。
当時の大学の副学長が秋元康氏で、秋元氏が学園祭にAKB48の当時の神7を連れてライブをすると決定した時は、「それに合わせてアイドルグループを作ろう」と学内でアイドルを作った大学2年生。大学の窓口に「私インターンがしたいんです!!」と支離滅裂の企画書で自己プレゼンをし、AKB48の運営会社・株式会社AKSのインターンをしに東京へ向かった大学3年生。そして大学4年生では周りがデザイン系を志望する中、私は片っ端から芸能系や音楽系の会社にエントリーシートを送り続けていた。
しかし片っ端から落ち続け、「とにかく東京に出よう」と、WEBデザインの会社に就職をした。
その会社に拾ってもらった理由も、ポートフォリオの中のアイドルをプロデュースしたページを見せて「私、アイドルが作りたいんです」の言葉が面白かったからだった。(なんでデザイン事務所なのにアイドルをプレゼンしたのか、それほどまでに厚顔無恥だった)

私にとって「アイドル」とは、アートやデザインや音楽、様々なクリエイティブな表現を手段に、女の子が輝く、最高の装置だった。
様々な表現者や女の子が輝く場所が作りたかったのだ。

それから7年。
私の社会人経歴は初対面の人に説明するにはぐちゃぐちゃしすぎている。
京都から上京し、2年間デザイン会社でWEBデザイナーやPRとして働いた。その後、数ヶ月ITベンチャーで人事補佐として働いたのち、QREATORAGENTという文化人のエージェントを行う会社に入社。
文化人のマネジメントに近い仕事をし、そこでマスメディアや芸能界の世界を体感。そして現在独立し、フリーのライター・編集・プランナーとして、TOKYOFMのラジオ企画や、COMPASSTOKYOVOICEの企画編集ライティング、SILENTSILENのクリエイティブの仕事など、これまでジタバタしてきた縁で繋がった方々から素敵な仕事をやらせてもらっている。

”デザイナー・広報・人事・マネージャー・ライター・編集”
その間にも企業の広報担当のためのコミュニティを立ち上げたり、東京女子物語というエモーショナルなメディアを作ってみたり、ずっと右往左往しているように見える人だ。
生まれは1990年・平成2年。人によっては「一貫して働けないゆとり世代」と思われるくらいのグチャグチャさ。
でも全てのスキルは、「女の子をクリエイティブで輝かせるための装置」を作るために取得してきた。

私の中にずっとある一本軸は、世間知らずの21歳の頃から声高に叫んでいた「アイドルを作りたいんです!!!」からずっとブレない。
社会人になってからも2度、オーディションで集めてアイドルプロデュースにトライしてみた。どれも一瞬形になっただけで継続はしなかった。

今も、「アイドルを作りたいか?」と言われたら、それは若干違う気がする。
アイドルの存在が飽和しすぎて、未熟な・少女趣味なアイドルだけが世に溢れすぎてしまった。
私が作りたいのは、クリエイターが最高なクリエイティブを追求し、それに健やかな精神を持った女の子が賛同し、作り上げるエンターテイメント。

私はただただ、エンターテイメントを創造したい人生なのだ。
エンターテイメントには、どんな立場の人にも等しく届く強い力があるから。

私は今、「越境カワイイクリエイティブ」を作りたい。
越境の本来の意味は、境界線や国境を越えること。
私は、国や地方、趣味嗜好や固定観念。様々な価値観や境界線を”越えていく”力を持つエンターテイメントを作り出したい。
地方も都市も等しく届くコンテンツを、サブカルからメインカルチャーへ、アジアから世界へ。

私が持ちうるもの、今まで出会って来た人、これから出会う方々で、越境させる力を持つものを作りたい。
様々な価値観が溢れ、良いも悪いも個人の主観ではない力が働きやすい現代の中で、有無を言わさない正しく強いエンターテイメントを私は作りたい。

そんな気持ちで生きています。

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