三菱商事・KDDI・ローソン、資本業務提携契約を締結

日本の通信大手KDDI、小売業のローソン、および三菱商事による資本業務提携します。この提携により、KDDIはローソンの株式公開買付け(TOB)を通じて、その株式を増やし、最終的に三菱商事と50:50の比率でローソンの株を保有する計画です。この提携の目的は、「新しい未来のコンビニ」の実現にあり、これにはリアル(現実世界の接点)、デジタル(オンラインサービス)、グリーン(環境に配慮したサービス)の3つのテーマが含まれています。

具体的には、この提携によって、ローソンの約1万4600の店舗とKDDIの約2200の店舗が、様々な顧客サービスの提供拠点となります。これにはオンライン診断後の薬の受け渡しや、金融サービス、スマートフォンのサポートなどが含まれます。また、ローソンとKDDIは、ローソンの購買データとKDDIの顧客データを活用して、新しい購買サービスの提供や需要予測、配送の効率化などを行う計画です。

この提携による影響として、ローソンの支払い方法や共通ポイントの取り扱いに変化が生じる可能性がありますが、KDDIはd払いやPayPayの継続使用を希望しており、共通ポイントに関しては顧客が選べるようにする方針です。一方、NTTドコモはこれまでのようにdポイント/d払いの連携を続けていく意向を示しています。

全体的に、この三社提携は、小売業と通信業界の融合を通じて、顧客体験の向上とビジネスモデルの革新を目指しています。

三菱商事について

三菱商事株式会社は、大手総合商社で、世界中に約120の拠点を持ち、国内外の取引、事業投資、情報・技術・金融・物流などのサービス提供を通じて多様なステークホルダーの価値創造に努めています

三菱商事は、幅広い業界で事業を展開しており、エネルギー、金属、機械、化学、食品、自動車、環境、金融などの分野で活動しています。また、投資家情報や組織改編、社会貢献活動なども公開しています。

2023年度の売上高、21.5兆円、経常利益1.6兆円、純利益1.1兆円

KDDIについて

KDDI株式会社は、日本の大手通信事業者の一つです。1984年に設立されたこの会社は、携帯電話サービス、固定電話サービス、インターネット接続サービスを提供しています。特に、携帯電話サービスにおいては、auブランドで知られています。KDDIは、技術革新を重視し、5Gなどの最新通信技術の展開にも力を入れています。

KDDIは、日本国内だけでなく、世界各国での事業展開も行っており、国際通信サービスも提供しています。企業向けには、クラウドサービスやビッグデータ解析、セキュリティソリューションなど、幅広いITサービスを展開しています。

また、KDDIは、顧客のライフスタイルに合わせた多様なサービスや、エンターテイメントコンテンツの提供にも力を入れています。例えば、音楽配信サービスやビデオオンデマンドサービスなど、デジタルコンテンツの豊富なラインナップを持っています。

2023年度の売上高、5.6兆円、経常利益1.1兆円、純利益6700億円

ローソンについて

ローソン(Lawson, Inc.)は、日本の大手コンビニエンスストアチェーンの一つで、国内外に数千店舗を展開しています。ローソンは、1975年に大阪で第一号店を開業して以来、都市部を中心に、郊外や地方部にも広く店舗を構え、多様な商品とサービスを提供しています。

主な特徴とサービス

  • 商品ラインナップ: 食品、飲料、日用品、雑誌、ATMサービスなど、幅広い商品とサービスを提供。特に、おにぎり、弁当、スイーツなどのオリジナル商品が人気。

  • プライベートブランド: 「ローソンセレクト」などのプライベートブランド商品を展開し、品質と価格のバランスに優れた商品を提供。

  • 革新的な取り組み: デジタル技術を活用したサービスの導入や、無人店舗の実験、サステナブルな商品の開発など、業界内で革新的な取り組みを行っています。

  • 国際展開: 日本国外でも、中国、フィリピン、タイ、インドネシアなどアジア諸国を中心に展開を進めており、グローバルブランドとしての地位を確立しています。

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