ゆっくり人狼・作品のコンセプトについて

今年4月からゆっくり人狼を投稿しています。
真面目な議論路線の『電車で人狼!』、仮想卓ならではの展開を荒れた展開を持ち味としたエンタメ路線の『人狼動物園』を投稿しています。

異なる2種類の動画シリーズを投稿するにあたって、思ったことを書いてみようと思います。
自分の周りでも「人狼の仮想卓を作ってみたい!」って声をチラホラ見かけるようになったので、参考にしていただければ幸いです。

@実卓?仮想卓?

個人的には仮想卓で作ることをオススメします。というのも、
・実卓の動画化は参加者の許諾を得ることが推奨されており、単純に手間。
・動画を作るモチベーション維持において重要なことが、『やりたいことをやる』なので、自由度の低い実卓動画ではモチベーションの維持が難しい。
・「文字写すだけで良いじゃん!」と思うかも知れませんが、動画の形で見やすくするには、発言の順序を入れ替える必要があり、単純に手間。

といったことが理由です。
でも人狼動物園の番外パートで、人狼J実卓14D猫の動画はやるかも知れない…

やりたいことがない場合は、実卓の方が楽かも知れません。

また、実卓動画の場合は、やらかした人がいる場合、一種の晒しプレイになりかねないので、注意が必要です。
自発的にPLが保存しない限りはログが残らない人狼ジャッジメントなら兎も角、るる鯖だと少々リスクがあります。その気になったら実卓動画のログ元は辿れるので…。

そういう意味でも、ある程度村民のレベルが担保されている環境が必要不可欠です。
ロンパ村(ダンガンロンパのキャラになりきってRPする村)はその典型例ですね。

@作品コンセプトについて

要はエンタメに寄せるか、議論に寄せるか、ですね。
ここで言うエンタメ路線、議論路線は

エンタメ路線:動画ならではの奇策や派手な展開によって視聴者を楽しませる、エンターテインメントに寄せたもの。
(例:人狼動物園、ゆっくりできない人狼、AI人狼、詰め合わせ人狼、だてぐみじんろうなど)

議論路線:実卓さながらの議論や展開で、視聴者に内訳を予想させることを重点においたもの。
(例:電車で人狼!、人類みな人狼民、名前のない人狼、FE風花雪月人狼など)

人狼オフラインやスマブラ人狼のようにエンタメ路線に舵を切りつつ議論要素も含んだ動画もあります。

基本的にはじっくりログを読める議論路線は非ゆっくりが、テンポが重視されるエンタメ路線ではゆっくりが推奨されます。
でも非ゆっくり人狼だと全然伸びないのよ…再生数が…!
なので、基本的にゆっくりありで人狼動画を作ることを推奨します。YMM4を導入すると半日ぐらいで1本は作れるぞ!

エンタメ路線は単純に再生数が伸びやすいです。また、好き勝手できるので、動画のログは作りやすいです。
一方で、利敵行為一方手前の動きをすることが必要とされるケースが多く、動画が荒れやすいといった欠点もあります。

議論路線は整合性についてエンタメ路線以上に考慮する必要があるため、やや手間です。
整合性さえ取れたいれば、動画コメントが荒れることはあまりないです。
一方で、ある程度のPSが求められる側面があります。
(僕は人狼歴1年2か月ぐらいで動画の脚本作り始めたので、人狼歴1年は見積もっておくと良いと思います。)

ぶっちゃけ困ったらエンタメ路線で作っておくのが良いと思います。
要はやりたいことできる方向性で作っておきましょうね。ということです。

また、どっちの方向性でも荒れるケースはあるので、ヘイト管理はしっかりしておきましょう。
「何故そうしたのか」⇒「何故良くないのかを第三者に指摘させる」⇒「それに対するレスポンス(賛同、謝罪等)」の流れを守っておくと、事故らないと思います。

@登場人物について

ザックリ言うと、登場人物をジャンル統一にするか、多ジャンルから持っていくかということです。

多ジャンルは、様々な出典元からキャラクターを登場させる、いわば「ちゃんぽん方式」です。
基本的にはこの方式で作られている仮想卓が多いです。

登場人物の区別がしやすいので、視聴者を取り込みやすいといったメリットがあります。
一方で、それだけ幅を広げられるかは製作者次第であり、登場人物を毎回選定するのが大変という無視できないデメリットが存在します。

バランス良く登場人物を決めるのは結構大変なのです。

また、アニメキャラの場合はRPの形を保って議論させるのが結構手間です。
(人狼動物園の方針で議論路線をやらないのは、単純にRPを保って議論路線やらせるための練度が不足してるからです。)

変わり種ですと、ぷれすとさんの集まる村シリーズでは、一部登場人物を視聴者公募という形で募集しています。
この方式ではキャラの方向性がバラけやすいといったメリットがある一方で、選抜を誤ると身内寄りになり得るといったデメリットも存在します。
動画の登場人物の決め方では、賢い選抜方法ではあると思うので、選択肢の一つに入れるのも良いかと思います。

ジャンル統一は、特定のジャンルから統一して登場人物を選定する方法を指します。
電車で人狼!、だてぐみじんろう、非ゆっくり人狼ですと、ららマジ人狼や、追真人狼部が該当します。

この方法にするメリットは、プレイヤーを成長させることができることです。
表現力に幅を持たせることができ、プラスαの面白さを提供することができます。

デメリットとしては、登場人物を覚える敷居が高く、視聴者層が限られること、登場人物が固定なので、メタ推理が横行しやすいといった点が挙げれます。

この形式は身内村であるという設定で作れるため、セオリー外の動きをやる場合にも「この村にはそういうセオリーがある」で通せる場合があるため、エンタメ路線で作る場合に役立ちます。処理間違えたときも必殺ハウスルールが適応できます。
逆に言うと、前途の理由も込みで、議論路線で作るにはあまり向いてない方式です。
(実は電車で人狼!は議論路線やらせる舞台としては不向きなのである…!)

この方向性で作る場合は、キャラ設定を作っておくと便利です。
電車で人狼!のは今は見せられないですが、代わりに没となったハム太郎人狼の設定を載せておきます。

このように。

得意役職、苦手役職、大まかにどのようなPLかは書いておきましょう。配役の好みなんかも書いてみても良いと思います。

参考PLはするのであれば書いておくと、後々役立ちます。
電車で人狼では参考PLは基本設けていないので、書いてませんが、参考程度に。

因みに脚本の話について触れるときも書きますが、多ジャンルの場合も、大まかにどのようなPLであるかは書いておくと楽できます。

@(余談)何故そのモチーフを?

何故電車で人狼!になったのか、について。

まず、作りたい方向性が『だてぐみじんろう』でした。

なので、「だてぐみベースで作りたい」をコンセプトの一つにしています。

その中でモチーフ作品として選んだのが、『30C強化猫ができるメンバーを用意できるかどうか』でした。

実際に30C強化猫の仮想卓を作るかどうかはさておき、様々な配役を作る可能性がある場合、30C強化猫ができる30名を選抜できるモチーフにしておくことで、幅広い配役を作れること、また少人数の配役の場合でも登場人物を入れ替えることで幅を持たせるといったことが可能であるからです。
何より、動画シリーズはじめて「30C強化猫やりたいけど登場人物が足りねぇ!」となってはダサいので、それを避けました。

(当初はエンタメ要素もあったのですが、それについては後述します。)

その中で選ばれたモチーフが『電車』『ハム太郎』『アイカツ!』『きかんしゃトーマス』『白猫プロジェクト』でした。

ハム太郎:30名は集めれるが、アニメを途中までしか視聴していない(33話あたり)上に、視聴手段がHuluの配信に限定され、その配信対象内の96話までに30匹登場しないと、人数不測で詰む。
アイカツ!:全シリーズ履修済みだが、RPの質を担保して脚本作るには再履修の必要があった。また基本女性キャラしかいないため、ゆっくり音声の振り分けに苦労するため。
きかんしゃトーマス:登場人物がゴリゴリに煽るので、ゆっくり人狼の文化圏とは合っていたものの、10名以上集まる動機がなさすぎること、新しいキャラについては知識が乏しいことから没に。
白猫プロジェクト:3周年ぐらいまでは真面目にやっていたが、それ以降は触れている時期と触れていない時期があり、キャラクターを把握し切る難易度が高いこと。(ついでの制作陣もキャラガバを起こすことがある)

結果として、脚本を作るのに負担が一番少ない電車が選ばれたのでした。
私自身が撮り鉄なので、素材集めの手間がないのも、決定打になりました。

RPの質を保ちながら脚本作るのって相当負担なので、できる人凄いと思いますよ…。

@(余談)どうしてシリーズ2本に分けたの?

ザックリ言うと、方向性が異なったからです。

電車12Bの「ロケット霊能」と、動物園の「役職乗っ取り」は自分のやりたいことでした。
ですが、前者が議論路線の中で後者をやるのは作風変わり過ぎじゃない?となったこと。

また、人狼動物園の登場人物でRPの質を保つのが想像以上に負担になり(主に子ガメの放流会)、シリーズを分けることを決断したのでした。

議論路線を作る場合は、負担が少ないものにしましょう。

@(余談)るる鯖準拠?人狼J準拠?

私はるる鯖のプレイヤーでもあり、人狼ジャッジメントのプレイヤーでもあります。
両方に良いところがあり、普通配役に限って言えば、単純に村民レベルに差があるというよりは、文化圏が違うという表現が正しいと考えています。
人狼Jでもるる鯖民に勝るPLは存在しますし、るる鯖でも人狼J民がやらないような致命的な進行ミスをやらかす場合があります。

ですが!!
視聴者は人狼ジャッジメントをめっちゃ舐めてかかってます。
なので、人狼ジャッジメント準拠で動画ログを作る場合は、少々覚悟した方が良いかも知れません。
恐らく人狼ジャッジメントは動物園!のイメージが先行していることも大きいと思います。(実際動物園みたいな村を踏むことはあります。)

後は、るる鯖準拠で作られている動画が多いので、その影響もありそうですね。

(るる鯖と人狼ジャッジメントの比較については、後々動画にしようと考えています。)

脚本の書き方についてはまた別の機会に。
YMMで作る場合は、下記動画を見ておくことをオススメします。


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