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枯葉舞う、公園

秋から冬へと移り変わり。
冷え性のお前の手を握り、寒空の下を二人で歩く。
踏みしだく落ち葉がカサカサ言うのが何だか楽しくて、笑い合いながら。
買い出し帰りの大量の荷物持って。

「慣れない街で迷ったお陰で、良い店に出合えましたね。こんなにたくさん安くお野菜買っちゃえました」
ふふっと嬉しそうに新鮮な白菜の入った袋を軽く持ち上げてみせ、微笑むお前が眩しくて。

「駄目ですよ、悟浄。ここは禁煙区域です」
言われて初めてあの憎たらしい標識に気付いた。ちっとくらいイイじゃんか、ったく。

尻ポケットに収め直した煙草とジッポを八戒は目で追いつつ、楽しげに俺の顔を見て提案してきた。

「この公園で少しだけ、休憩していきません?缶コーヒー買ってきますから。貴方は荷物番していて下さい」

ーーそうしたら吸えるでしょう?煙草。

そーじゃねーんだよ。
さっきのは照れくさかっただけなんだって。

そーいうヒマも与えず、気遣い屋でちっとズレてる俺の自慢の恋人は、自販機へと向かって行った。

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