コピー機複合機の保守契約について
機種ごとに異なるコピー機・複合機の保守契約について、大きく3つの方式にわけられます。各方式の概要のご案内です。
1.【カウンター保守契約】とは・・
機器を使用(1枚コピー)するごとに本体内蔵のカウンターがその枚数をカウントし、 別途決められた1枚あたりの金額に基づいて計算されます。
これをカウンター料金と呼び、お客様へのご請求は1ヶ月単位となります。(一部、締め期間が異なります)
この料金には下記のサービス等が含まれます。
・本体内の感光体ドラム、現像剤の使用料
・トナーおよび保守サービス費(サービス技術員の派遣費用・交換部品代を含みます。)
紙づまりや汚れなどでサービスマンが訪問修理をしたり、部品の交換が必要になった場合、お客様に追加保守料などをご請求する事はありません。
なおメーカーによっては、トナーは別途購入していただく機種もあります。 契約有効期間は一般的に5年間とされ、以降は部品供給に問題がなければ延長・更新または再契約となります。
カウンター料金はメーカーや機種毎に異なります。またユーザー様のご利用環境などによっても、できるだけご負担が多くならないように、条件の調整が必要になります。
・「ご希望の機種(機能)」と「現在ご利用中のコピー・複合機のメーカー・型式」(新設の場合は省略)、および「おおよその月間印刷枚数」とあわせてお問合せ頂ければ、より迅速に料金条件をご案内致します。
2.【年間保守契約】とは・・
年間の保守料金を一括でお支払いただくことで、製品本体が故障した場合の保守サービス、ならびに必要がある場合の部品交換を行います。(一部機器を除く)
この方式はトナーはなくなり次第購入して頂き、保守サービスの費用は契約開始時にいただきますので、メンテナンスを無償で受ける事ができ、 突然の出費が発生することもありません。
ご導入時に一定期間の無償保証をつけている機器(メーカー保証の個人向けコピー複合機)や、年間保守料の割引特典を実施しているメーカーもあります。
この方式では、お客様からのサービスご依頼に基づき、サービス手配を行う契約です。(定期点検は行わず要請に応じて対応します)
3.【メーカー無償保証】について
ご購入からメーカーが定めた期間(6ヶ月・1年・2年など)、製品本体が故障した場合の修理サービスを無償で行う保証制度です。
個人向けや家庭用の小型に多く採用される方式で、家電製品などと同じような扱いになります。
ただし、修理費用は無償になりますが、 機器を修理工場に送る費用やサービススタッフをお客様の所に出張させる場合の出張費は この無償保証には含まれないことが多くあります。ご注意ください。
無償保証をつけている機器の多くには、本体購入時に同時加入できる「年間方式」の保守パックが 用意されていることが多いです。
仕事で使われるのであれば、やはり使えなくなる故障はできるだけ避けたいですし、もし発生しても迅速に対応できる体制を 用意しておくことは非常に大切です。
つまり、メーカーの無償保証タイプを選ぶのなら、仕事で使うことが分かっているなら
保守パックの加入はかなりの重要度でオススメしています。
ちなみに個人向けのものと業務用との違いは、こちらの
掲載記事の「業務用と個人/家庭向けの違いとは|コピー機・複合機の話」
もご参照ください。
4.【コピーキット保守契約】とは・・
この保守サービスは『キット機』と呼ばれている機器が対象となっており、お客様に別売の「コピーキット」を
ご購入していただくことで、部品交換が必要となった場合の供給、トナーや消耗品(用紙は除く)の供給およびトータルな保守サービスが実施されます。
「コピーキット」の料金には、感光体、現像剤の使用料、および保守サービス費(含、技術員の派遣費用)が含まれています。
契約の有効期間は、キットに含まれるトナーがなくなるまで、またはキットのご購入から5年間経過するまでかのどちらか早い方までとなります。
期間満了後は再度コピーキットをご購入頂きます。
一部メーカー(富士フイルム)では、「トナーキット」方式と呼んでいます。キット方式の保守はお客様からのサービスご依頼に基づき、サービス手配を行う契約です。
キット購入以外のトナー代および保守料金に関する料金お支払いは基本的に発生しません。(用紙等別)
コピーキット(またはトナーカートリッジキット)の価格は対象機種毎に定められております。
※ワンポイント
なお、各メーカーとも”スポット”対応によるメンテナンス・サービスも用意していますが、本サイトではお勧めしておりません。
なぜなら、機器の故障時にその都度、サービスマンが訪問し修理を実施致しますが、ほとんどの場合その費用(本体の修理・点検・調整及び部品代金と人件費)が、割高なものとなってしまうケースが多いからです。 (下記の例をご参考ください)
《例:カラー機導入の場合》
現在、カラー(複合)機はほとんどのメーカーで”カウンター方式”による保守が実施されています。 例えばシャープのカラー複合機の場合、 トナーが切れればカウンター保守契約では無償で供給されますが、”カウンター料を払いたくない・・”という理由で、スポット対応を選択された場合には、
トナー(4色分)に加え、カウンター契約をした場合にメーカーより無償貸与される本体内蔵のドラムキットを購入することになり、 約数十万円の費用が発生してしまいます。
安易に”スポット保守”を選択されますと思わぬ”出費”にとまどう場合がありますのでご注意ください。
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