部活の"当たり前"にケチつけてみました。

こんにちは!この度は、記事を読んでくださりありがとうございます。

筆者は、現在20歳の大学生です。
現在は、学業の傍ら、高校の同級生4人と2年後の起業を目指して活動しています!

その2年後の起業において、私たちが取り組んでいきたいこと、それが学生スポーツです。
学生スポーツと言われると、多くの人が部活動を想像するのではないでしょうか。

実はこの「部活動」多くの欠陥を抱えていることが、現在、浮き彫りとなってきています。
ここでは、私たちが現在の部活動で問題視している点と、それに対してどのようなアプローチをしていきたいのかについて書かせていただきたいと思います!

①部活動、制度上の問題点

まず、教師側の視点から部活動の問題を見ていきたいと思います。

教師は、顧問という立場で部活動に携わっていきます。顧問として部活動の指導にあたるわけですが、ほとんどの場合、指導を行う時間帯は放課後もしくは土日などの休日ということになるわけです。このことは、学生時代、身近に部活動が存在していた皆さんであれば、容易にお分かりいただけるかと思います。

ここで、教師という職業に自分が就いたと想像してみてください。放課後の時間、土日などの休日。つまり、部活動の指導は、時間外労働として行うことになりますよね。「残業」という言葉を聞いて、ポジティブなイメージを抱く人は、多くは無いと思います。部活動の指導というのは時間外労働であるということをまず確認しておきます。

さらに、この「残業」に残業代は出ない、となるとどうでしょうか?そんなボランティアみたいなことやってられっか!と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、実際、部活動の指導という時間外労働に対して、手当てなんてものは、ほとんど出ないのです

教師は、半強制的に、何かしらの部活動の顧問に就任させられ、「子どものために」という押し付けがましい理由をつけられ、サービス残業を強いられているのです。

もちろん、部活動の指導が好きな先生だっています。自分が専門としている競技を指導できる、ということを生き甲斐にしている先生だっているでしょう。
しかし、そのような先生も、ずっと自分が専門とする競技の顧問に留まり続けることができるとは限りません。
たまたま、自分が専門とする競技の部活動の顧問になったとしましょう。その間は、楽しく指導できて、時間外労働がそれほど苦痛なことでは無いのかもしれません。ただ、その先生も転勤先に自分の専門とする競技の部活動が無かったらどうでしょうか。たちまち、部活動の指導は苦痛なサービス残業へと様変わりするでしょう。

このように、部活動という制度は、一種の矛盾の中に存在している制度なのです。世の中で「働き方改革」などと叫ばれている現代社会で、教員のサービス残業により成り立つ部活動が、堂々と存在しているのです。


次に、生徒側の視点から部活動について見ていきたいと思います。

生徒側の視点ということで、私が、高校生のときの話を少ししたいと思います。

高校時代、私はサッカー部に所属していました。
高校1年生のときの顧問の先生は、平日の練習にほとんどと言っていいほど顔を出さず、土日の試合の引率だけをするような先生でした。
高校2年生になると、顧問が変わりました。その先生は、大変熱心な方で、ほぼ毎日練習に顔を出し、技術面でも多くのことを教わりました。
高校時代の私は、1年生の頃からその先生が顧問だったら、どんなに良かったことかと思いましたし、1年生のときの顧問に対して、なぜ練習に顔を出さないのか、顧問ならば毎日練習に顔を出すことが当然のことでは無いのか、と憤りを感じたこともありました。
同じような経験をされた方が、いらっしゃるのではないでしょうか。

ただ、この見方は飽くまでも生徒側の視点に過ぎずません。間違っているのは先生ではなく、制度の方なのです。このことは、教師側の視点から述べた先ほどの主張に納得いただけた方であれば、ご理解いただけるかと思います。前述した2人(1年生の時の顧問と2年生の時の顧問)に、部活動に出ているか否かという基準だけで、良し悪しを付けるようとすることは、愚かなことなのです。

しかし、私が学生時代に感じたように、生徒(もしくは、その保護者)は、部活動に出てくれる先生を善として、そうでない先生を悪として見てしまう傾向があります。そりゃ、そうですよね。生徒からしたら、自分がやっている部活動の競技力を向上させたいですし、試合に勝ちたいです。大会でいい結果を残したいです。そのために、先生にはちゃんとした指導をして欲しいです。

多くの先生たちは、生徒や保護者からの期待と手当てなき時間外労働という両者の板挟みに合い、苦しんでいます。同様に、生徒たちも、ときに満足な指導を受けられず、苦しんでいるのです。

ここまで、部活動の制度上の問題点について、教師側の視点、生徒側の視点から述べてきました。
1つ、確認しておきたいのが、熱心に部活の指導をしてくださる先生を、否定しているわけでは無いということです。先生のサービス残業無しでは、成り立たないような制度上の部活動の位置付けに対してケチをつけさせていただいているに過ぎないので、そこは悪しからず。

②現状の問題を解決するために

さて、①で述べたように、部活動には制度上の欠陥があることは明白です。この、教師と生徒の双方にメリットの無い、この状況をどのようにすれば解決することができるのか。私たちは問題解決のためにどのようにアプローチできるのか。こうしたことを中心にここからは述べていきたいと思います。

先ほど述べたように、部活動は放課後や土日を中心に活動が行われるため、今後、何らかの変革が行われない限り、その指導のための労働は教員にとって時間外労働にならざるを得ません。
部活動の指導が好きとか嫌いとか、そのような問題は一旦置いといて、ほとんどの場合で部活動の指導は教員にとって時間外労働なのです。

この労働問題を根本的に解決する施作は大きく分けて2つあると考えます。

1つは、部活動の指導をはじめとする教員の時間外労働に対して、正当な手当を支払うことです。
これは、「給特法」と呼ばれる法律が深く関わっています。
簡単にこの法律の説明をすると、、
教員は他の公務員と比べて職業の特殊性が高いため、あらかじめ少しだけ割高に給料を渡すよ、その代わり残業代は出ないから!だって先に払ってるじゃん!という感じです。ひらたく言えば「教師の定額働かせ放題」といった感じです。ただ、割増される給料というものは本当に微々たるものであり、教員は「ほぼボランティア」で残業をしていると言っても過言ではないでしょう。
ただ、残業代を出す出さないという問題は、残念ながら私たちにどうにかできる問題ではありません。

もう1つは、外部指導者の導入です。
部活の指導を外部の人間に委託する動きは、徐々にではありますが、現在、広がりを見せています。

その背景のひとつとして、外部指導者の権限拡大が少なからずあります。例えば、外部指導者だけで試合等の引率などといった顧問業務も行うことができるようになったことなどが挙げられます。
現在、外部指導者には単純な技術指導だけでなく、顧問の負担軽減の役割をも担うことを期待されているのです。

そして私たちは、この外部指導者というものに目を付けました。というのも、この外部指導者という制度を上手く活用できていないチームが多いと感じるのです。
ただでさえ多忙な中、自分の専門外の部活動の顧問を担う先生と、満足な指導を受けることができない生徒。このように、両者にとって好ましくない状況を改善するための存在として外部指導者があるのですが、こうした状況が野放しにされたままのチームも少なくないのではないでしょうか。


では、その原因はいったい何なのでしょうか。

顧問の負担を軽減してくれる、しっかりとした指導をしてくれる指導者が欲しいと思う学校やチーム、選手は確実に存在します。

一方、部活動の指導、スポーツの指導に興味がある、そんな人も一定数、存在するはずなのです。

需要と供給はそれなりに一致しているのではないかと私たちは推察しています。にも関わらず、外部指導者の導入が進んでいかないのは、部活動が学校という枠組みの中に収まっているために、指導者を志望する側の人間の敷居が高くなっていることがあるのではないでしょうか。

現状、外部指導者は普通に、街中で見かける「バイト募集!」といった広告のようなもので募集されているわけではないです。今、外部指導者を務めている人は、たまたま、学校や部活動の内部にコネがあったり、OB,OGであったりするケースがほとんどではないでしょうか。

すなわち、雇用したい側と雇用をしてもらいたい側が繋がる手段があまりにも限られているのです。

③私たちができること

こうした状況を踏まえて、私たちは、雇用したい側と雇用をしてもらいたい側が繋がる「手段」になりたいと考えています。

この先、外部指導者がもっともっと普及していけば、教員の負担軽減、子どもたちが部活動をする環境の向上といったことが見込まれ、私たちが問題視していたことたちの解決に繋がるのではないでしょうか。

そして、これは何十年後になるか分かりませんが、「部活の指導者」「アマチュアスポーツの指導者」というものを定職として確立させたい!そう考えています。

今回のnoteは少し長くなったので、このくらいにしておきます!ここまで読んでくださりありがとうございます!

ここまで話した、「指導者と指導者を欲している現場をつなぐ手段になる」ということ以外にも、私たちは、部活動の現状を改善するために、様々なアプローチで活動していきたいと思っています!

これからも、noteや、そのたSNSを使って発信していきたいと思いますのでよろしくお願いします!

最後までありがとうございました!


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