見出し画像

旧制中学信仰+マザコン男子=最恐モンスター (学歴主義、以前のはなし(2))

前回の投稿で書ききれなかった二つの事件&二人の男性の有名犯罪者をこちらでは取り上げたいと思います。

2019年の夏休み時期、子供達から大人まで、誰もがその奇行に釘づけになったのは「常磐道あおり運転傷害致傷犯とガラケー女」でした。あの逮捕の瞬間の「きもとさーん!きもとさーん!手ぇつないで!」という声に夏休み中の人々は「だから『きもとさん』って誰やねん」とツッコミを入れざるを得ない絶妙な「コント」が成立してしまっていて、芸人さん達も一時期「きもとさんネタ」を披露してましたが、やっぱり二番煎じ感はどうしても否めません。だって、芸人さん達はギャグとしてやってるものを、当人は全くギャグとも思っておらず、至って真剣に「やらかして」いるんですから。ある意味、「ホンモノには勝てない」を見せつけられた事件でした。

そして、この様子を至って第三者目線で見ていた私は「芸人さんがギャグにしようとするんだけど、実際にすると絶妙に『そうじゃない』感満載になるメディアのおもちゃ」という意味で思い出したのが「号泣議員」こと「ののちゃん」氏でした。

あの「号泣ののちゃん議員」の生い立ちと「常磐道あおり障害犯氏」、実は非常に共通点が多いのです。列記しますと
(1)旧制中学母体の高校出身
(2)進学先は私立大学
(3)母親がモンスターペアレントで本人はこちらがドン引くレベルのマザコン
(4)(3)に起因する究極の自己中かつナルシシルト
主にこの4点でしょうか。
因みにコレ、中高生に言ったら「あーあれか、確かに(笑)」と返ってきました。「号泣議員」で2019年時点の中高生でも覚えてるレベルって相当とんでもないことだとは思いますが。
では、本題入ります。

【ののちゃん号泣議員】
数々の名の有る芸人さん達をして「あれ、ほんまズルいわ~」と嫉妬せしめたあの号泣会見、私が思うにあれは「芸やネタだと思っていないから出来る言動」です。
よく、テレビでは「確信犯」と言う言葉を「犯罪になるor自分が悪いと判ってて敢えてその行動を取る」と誤用してしまっているために、誤解されがちですが、本来は「それが本来取るべき正当な行為であると信じて行動する事」が確信犯です。判りやすい例だとオウム真理教の幹部たちが「世の中を変えることが出来る」と信じてサリンを地下鉄にぶちまけた行為が「確信犯」に相当すると考えられます。
話が反れましたが、号泣議員のあの号泣はそれこそ「確信芸」そのものです。ののちゃん氏自身はアレをネタだとは一厘も思って無いからこそ、絶妙のメディアのオモチャになってしまえた、とも言えます。
さて、私が上記した(1)から順に消化していきますと、ののちゃん氏、旧制だと大阪一中というかなりトンデモ高偏差値の進学校を卒業しています。この高校からだと、年に1人位は東大理IIIか京大医学部に進学しています。
そういう経緯を考えると、あの高校から関大というのはそれこそ「学業成績が中位~下位」に該当します。彼が在学した当時の基準から言ってもその辺で落ち着いてしまっていたのでしょう。
さて(2)まで消化したところで結構胃もたれするでしょうが、(3)以降が実はキモです。
ののちゃん氏、父親が身体が弱いということや、上に兄弟がいたことを差し引いても、気持ち悪い位に母親に溺愛されています。末っ子の男の子ということもあるのかもしれませんが、兎に角母親の「お坊ちゃんに育てる」という方針は徹底していたようで、「小学校のクリスマス会に革靴にスーツと七三分けで参加させる」というエピソード聞いただけで「徳仁陛下でもそんなんやってねえぞ」と不気味さばかりが増します。そして、ののちゃん氏が小学校で何かトラブルに巻き込まれると小学校まで母親が言って、それこそあの会見ばりに意味不明な言葉を言って号泣して騒いだそうです。
「一卵性母子」というのは最近よく聞くようになった単語ですが、まさにののちゃん氏と母親はそう言う意味でも「一卵性母子」に該当する、初期事例でしょう。
自分に何かあっても母親は「ののちゃんが一番よ」と安心させてくれるという構図、本人にとっては楽なんでしょうが、こんなんに関わった人達に降りかかった災厄は「後味悪さ最恐」でしょうね。
大学卒業後、川西市役所勤務になりますが、総務部の様々な課に配置されています。配置といえば聞こえは良いのですが、配属された課の名前を見るに、「オモテには出なくていい課」が圧倒的に多い。それでも体格はそれなりにあって男性だったので最終的には消防本部だったんでしょうが、消防ほど内部規律を重視する部署はありません。そんな所にトラブルメーカーが放り込まれる事自体、市の職員側から「何だあいつは」と遠回しに追い出しにかかっているようなもんです。
案の定、消防課から放り出された後は市内の小学校や中学校に事務員として「流され」ますが、余りの勤務態度の悪さに、校長から「明日からもう来なくていい」と言われてしまいます。
普通、そう言われた場合、取る態度としては、「常識的には」二つに限られます。
ひとつは「今までの勤務態度を反省し、反省文を提出した上で職務に就いてから自分が貰った給与を一時市に預託した上で無給謹慎期間を置いてから、市役所なり教育委員会なりに出向いて再起を願い出る」です。甘いっちゃあ甘いですが、公務員の場合「解雇」という行為自体のハードルが異様に使用者側にとっては高いために、所謂「学校で重大な問題を起こした生徒の指導例」に従うことが結構多いのです。
もうひとつは「今までの行動を詫び、ある程度の額の給与を返上した上で転職活動を始める」です。問題起こした当時は2007年なので宅建等の資格持ちだった彼の場合、「資質を除けば(ここ重要です)」転職は容易だったでしょう。
しかしながら、彼の取った行動はそのどれでもなく「無断欠勤」。つまり、給料持ち逃げの上、公務員としての責務も果たさない、という最悪の方法でした。確かに校長先生は「来なくて良いから」と言ったかもしれませんが、それを悪い方向で真に受けて「職場に行かなくても良い」という解釈になるのは「いやそれ、どっか頭のネジ飛んでるだろ」としか言いようがありません。
そんな大問題を起こしているのに「俺は全然悪くない。悪いのは市政であり、県政だ」と超解釈をして、兵庫県内の地方選挙がある度に次々立候補しては落選を繰り返す辺りがののちゃん氏の「確信犯」のスケールのおかしさです。

それでも、ののちゃん氏の小賢しい処は随所に現れています。2010年に橋下徹氏が「維新旋風」を巻き起こした後、ののちゃん氏は、日本維新の会とも大阪維新の会とも何の関係も無い「西宮維新の会」を勝手に名乗って、半ば詐欺商法的に2011年の4月の兵庫県議会議員選挙に当選してしまいます。
しかし、県議会とはいえ、一議員にやれることは非常に限度があります。私の知り合いにもこう言う地方議員さんがいますが、大抵は当選一回目はひよっこ扱いで、周りの議員さんとの連携や同じ委員会に配属された議員さんとの意見のすり合わせをし、議会においてスムーズに議題を進行可能にさせつつ、ちょこちょこ自らの意見を織り交ぜる程度です。そして、選出された市(ここでは西宮市になっています)の市議会議員さんや市長さんとの意見交換や、西宮が選挙区となっている衆議院議員さんとの関係もある程度良好に保つ事が必要、とかなり細やかな気立てと連携力が必須のお仕事です。こういうことをないがしろにした場合、「二期目は無い奴」とされます。

どうもののちゃん氏、最初から「俺が俺が」的に議会でも無軌道なことばかりをやらかしまくっていたようで、そりゃ鼻つまみ者になるし、「こいつおかしいぞ」と思った他の議員さんやそのバックの支持者が不透明な資金流用に目を付けるのは「既定路線」と言っても過言ではありません。
小学校の学級委員じゃないんだから「俺が俺が」で通用する世界じゃないというのに、脳内どんだけ自分の欲求ばっかりでみなぎらせてたんでしょうか。中二病ならぬ小二病と言っても良い程度には幼稚です。

こんな幼稚な性格で、しかも重度のマザコンと来たら、そりゃどんだけ偉い議員先生でも婚活は無理ですよ(いや議員になって最初にしたのが婚活っていうのも充分おかしいですが)。確かに世の中には婚活に飢えてる女子は山ほど居ますが、誰に聞いたって「こいつは特大級の地雷物件」としか判断されません。それなのに「子供が欲しい~子供がつくりたい~(※意訳です)」って全国ネットのテレビ放映している中で号泣するとか、「お前は自ら婚活女に嫌われにいってんのか」とすら思えてしまいます。

いつだったか、私が海外で暮らして居た時に、ポーランド系のおばちゃんから「日本の親ってどうして男の子をあそこまでダメな人間にしかしない育て方するの!?女の子はちゃんとしてるのに!!」と愚痴られた事が有ります(苦笑)。その方、日本人の駐在家庭の家政婦を少ししていたらしいのですが、どうも、このののちゃん氏を彷彿とさせる「ダメな方に甘やかされまくった日本人男児」にほとほと手を焼いていた、とのこと。

私には男の兄弟がいませんが、育った地域ががっつり男尊女卑だったので、周りも男の子のみ、ちやほやされまくる環境から真剣に抜け出したかったんでその手段として机に齧りついてました。まあその結果、「しくじり世代」に特有の「流浪の生活を続ける胡乱な後期高齢中年」になってしまった訳ですが、実家から離れた場所で、かつ自分独りでも生活できるだけの職に現在はいるので、かなり精神的には落ち着いた方です。実家に所用で帰る度、「あの頃からずっと此処に住み続けていたら」と考えただけでも、大脳皮質がシナプス反応を拒否します(笑)。

【常磐道あおり傷害犯氏】
さて長文使ってしまいましたが、2019年の「旬の話題」だった「常磐道あおり傷害犯氏」についても、最初に挙げました「最恐モンスター育成の4条件」の全てを満たしています。

まず、出身高校ですが、こちらは旧制だと「大阪五中」になります。そして関学に入りますが、所謂関東以北で言われる処のMARCHクラスが丁度「関関同立」と言われる私立学校群に偏差値的にも当て嵌まります。そう考えると旧制中学からこのレベルの私立大学、というのは「まず成績トップクラスではない」と断言できます。トップクラスだったら大阪に地盤があっても早慶行きますんで。従って入学時の偏差値から考えると恐らくは「ののちゃん氏」と学業成績は似たり寄ったりの辺りだっただろう、と推測はできます。
そしてこれからがこの「あおり傷害犯氏」の本領発揮。マザコンかつ、母親が超ド級のモンスターペアレントでした。

というのも、この母親、生野近辺に強固な基盤を持つ税理士の一人娘で、夫、つまり「あおり犯氏」の父親は婿養子で、家庭内でもあまり存在感が無かったようです。しかしこの母親の強烈さは関西のおばちゃんならではというか、生前の素行だけ見ているとまるで「尼崎連続不審死事件の主犯女性」と性格が非常に似ているのです。父親の権威を振りかざしてやりたい放題で近所の極悪鼻つまみ者、というのは「ステラ廃人氏」とも共通する点ですが、夫との間に出来た一人息子の溺愛ぶりは色々なひとがインタビューに答えてて「明らかに息子をダメ人間にする母親そのものやないか」としか形容のしようがないです。そのせいか、「あおり犯氏」も小学校の卒業文集の将来の夢は「芸能人になる」と書いています(不審死事件の息子も芸能人志望でした)。

そして「俺が俺が」の自己中かつナルシシストな面は、彼の経営していたとされる会社のウェブサイトやら、インスタグラムの随所に現れています。
私はインスタグラムをやっていない理由に「自分に被写体としての魅力は皆無」かつ「承認欲求って、それ、おいしいの?」という二点があるからです。インスタ加工を売りにしてしまったmattみたいな存在を否定する心算は毛頭ありませんし(あれはあれで稀有だと思います)、スマホの写真というのは、言辞表現が不必要に近い。己の主張を表現する語彙に乏しい人々(特に若年層)が食い付くのは仕方ないと思ってます。

しかし「あおり犯氏」の年齢で高層のホテルか自室と思われる場所の窓枠にノータイでカッコつけて足掛けて乗るって、今のご時世、同年代のキムタクですら「年齢考えろ」と激しく叩かれてるようなポーズをインスタで晒す行為に一片の恥辱の感情もないんでしょうね。同じような年代の私ですらあの一連のナルシシルト全開のインスタには鳥肌と拒否反応が出るんですけど。

そんで、自分が明らかにトラブルの元だというのに周りに全部責任転嫁し、親や祖父の伝手で用意して貰った就職先も立派な会社だというのに「俺には合わん」と直ぐに辞め、次もすぐに辞め。祖父の持っていた土地を譲り受けて「俺が経営者や!」と鼻息荒いのがウェブサイト越しにすら伝わってくるのが途轍もなく嫌なんですけどこっちとしては(泣)。

そして、数年前に最愛の母親を亡くした「あおり犯氏」、母親の面影を持った年上の女性を「本妻」、自分の性欲を満たしてくれる若い女性を「愛人」として囲う生活をしていたようです。いやーここまで書いててマジでキモイ。普段の「カッコいい俺」を支持してくれるのは「愛人達」で、少し疲れた時に無条件で癒してくれる「ママ」を「きもとさーん」に求めてたんでしょうね。

ちゅうか、捕まって警察官にもみくちゃにされながらの「きもとさーん!手ぇつないで!」という怒鳴りながらの台詞、「今時の小学生男子でもこんなの母親相手に言わんだろ」という程度に異常な幼児性が出まくっているという点に、彼自身が全く気付いていない。コレが何より芸人さん達にとっては「ズルい!」と地団駄を踏む「確信芸」の極意です。

「ののちゃん氏」にせよ、「あおり犯氏」にせよ、ああいう行動を、中年過ぎの男がやっても、多分誰も「キモイよお前」と指摘されない環境で育って来てしまったんでしょうね。そう言う意味では前述した「旧制中学信仰の奴隷」にならざるを得なかった二人の男性は、どこかで「自分の今の状況はキモイ」と自覚はできていたと思われるだけに、息子溺愛母にひたすら可愛がられて育てられた男子、というのは「あー、誰にも『あんた裸なんやけど。超キモイねんけど』とズバッと言われずに、言われても母親から『そんなことない。あんたは超一流の衣装を着た王様やで』と呪いを掛けられて成人しちゃったんだなー」と思う次第です。

「毒舌に過ぎないか」と私の言を批判する方も多いでしょう。しかし、この「最恐モンスターの4条件」を見事に揃えていた凶悪な親族が私には存在していたので「どうしても吐き出さないとすっきりしない!」という心境でもありました。今や次元離れた場所に居るのでかなり楽ですが、それでもPTSDみたいなものは時々ありますんで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?