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ヒマラヤ便り4号 बादल baadal 雲

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本名、スピーディー・ゴンザレス。
「ビュー!って走る姿がルーニー・テューンズのネズミ、           スピーディ・ゴンザレスに似ているから。」と教えてくれた。
ピンと来なかった私に見たら絶対わかるから、日本に帰ったら調べてごらん。  とニコが言った。

ご主人は、ニコ。 ニコが不在の時は、私の日記を勝手に読んだデヴが     世話を任されている。 

世話と言っても、この辺の犬たちは、首輪もリードもつけず、
自由にプラプラしてるので、お客さんのイスに座らないよう注意するとか、   ジャガイモ畑に侵入したら注意するとか、その程度。
ヤンチャなスピーディーは、よく村人に『バデルッ!』って怒られている。
             
ある日、デニーが、私の日記を勝手に読んだ(ひつこい?)デヴの
真似をしてくれたけど、「バデルッ!」って遠くから怒ってる時のマネで    大爆笑した。

デヴに「バデルってどういう意味?」って聞いたら、
ヒンディーで「雲」って意味だと教えてくれた。白くて雲みたいだから。
山では、白い犬は数が少なくて、とても目立つ。

薄汚れて、グレーになっていることもシヴァシヴァだけど、
特徴をとらえた良い愛称だな。と思った。
               
ゴンズは、「何か持って」いて、村人にもツーリストにも大人気の愛されキャラ。SNSの登場率高し。『どこでもスピーディー。』と言ってニコと笑った。

お尻をプリプリ、尻尾をブンブンゆらしながら近づいてくるのが、たまらない。 バデルの説明をする時、誰もが、このおしりぷりぷりを特徴として上げるほど  有名なスタイルだが、人気者にはアンチも付き物で、バデルを嫌う輩が    「誰にでも尻を振って近づく。」とか、ビッチ呼ばわりしたので、キレた。

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大好きなおじさんの膝に顔を乗せたくて、肘掛の隙間から強引に頭を突っ込む  バデリンコ。かわいい。           

『ヒマラヤの犬は、道案内をしてくれる。』というエピソードをよく聞く。   そういう話を直接聞くこともあった。

2014年頃には、
トレッキングについてきたヒマラヤの犬の写真が話題になった。
ネパールでも、どこからともなく現れて登山隊について7129m登頂成功した犬も。

バデルの出身地は、徒歩でしか行けない隣の村で、
私は行ったことないけど、1時間くらいかかるらしい。
途中かなり険しい道もあるらしいが、トレッキングに行くツーリストは、    いっぱいいる。カビカビ(ヒンディーで時々の意味)、バデルくんは、
ツーリストについて行って里帰りをする。そーゆーとこも、めっちゃかわいい。

今回の旅の目的は、バデルに会うことと言ったら過言だけど、会えるのを楽しみにしていた。どのタイミングで会うのかなとあれこれ空想したが、到着した次の朝には、私を見つけて会いにきた。彼女を連れて!前と違うゲストハウスなのに!  慌ててシャッターをきったから、 なんかめっちゃ光っちゃってるけど、    マジで眩しかったよ。

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私とバデルの物語は1stシーズン スイーツストーリーズをご覧下さい。

ニコが「次回はもっと強くなってる。」と言ったように、スピーディゴンザレスは、たくましい青年になっていた。お父さんになったかも!

そして、私も確実に前回よりたくましいおばさんになっていた。





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