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Jyotish 光の科学

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The Hindu Vedic Astrology インド古代ヴェーダ(聖典)の伝統に端を発する深遠で洗練された占星術ジョーティッシュ。深くインプットするための、理解しながらのま…
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#アマヴァスヤ

ヒマラヤ便り50号 最も暗い夜

ナマステ~!ヒンドゥのお祭りについて、いつも事後報告になりがちなので、今回は始まる前にお届けします!ヒンドゥ暦は太陰太陽暦で、あなたがいる場所の時間帯が基本になります。私は、北インドのプールニマンタ方式を採用しているので、ヒンドゥ暦の最も暗い夜は、カールティッカ月のアマヴァシャ(朔)の日になります。南インドのアマンタ方式では、パクシャが(15日間)ずれるので、アシュウィン月のアマヴァシャになります。北インドの方が比較的豪華に壮観に祝われます。 光の祭典ディワーリィは、ヒンド

ヒマラヤ便り45号 ヤマ王の兄弟シャニ

ナマステ~!ママジィ大好きダクシャ君の笑顔に癒されたところで、ナヴァグラハ(9惑星)の土星シャニについてのエピソードを共有します。 シャニの特徴をお知らせする前に、シャニのマントラをご紹介します。 このマントラは、あなたの生活にポジティヴなエネルギーを引き寄せます。 あなたが直面しているあらゆる種類の閉塞を取り除く助けとなります。 成功に近づくのをブロックしたり、停止させたりする何かを取り除きます。 一日に108回唱えると効果を発揮します。 シャニ マントラ Shani

ヒマラヤ便り33号 光の祭典 Diwali

ナマステ!ディワーリーは、サンスクリットで「光の列、一連の光」を意味するDipavali (Dipa 光る、輝く、照らす、知識 avali 列、一連、実践)に由来する、ヒンドゥで重要な宗教祭のひとつです。 収穫後の初秋、ヒンドゥ暦の最も暗い夜、朔(アマヴァスヤ)を頂点にした前後5日間で祝います。 北インドで採用されているプールニマンタ方式では、カールティッカ月(第8マーサ=太陰月)クリシュナパクシャ(黒分=望の翌日から朔までの15ティティ=太陰日)のトラヨダシ(13日目)

ヒマラヤ便り29号 Pitri Paksha先祖供養

ナマスカール!ヒンドゥは今、ピトリパクシャの時期です。 Pitr ピトルは、先祖を意味し、パクシャは、期間を意味します。日本の先祖供養、秋のお彼岸と同じ時期に同じ意味の行事があるのは興味深いですね。秋分は、昼と夜の時間が、ほぼ同じになる日。雨季から乾季のインドと、夏から秋の日本。どちらも重要なポイントのようで、そういった刻は、心鎮かに先祖を想って過ごすのが自然なのかもしれません。 ヒンドゥ暦では、月の満ち欠けを基準に、朔(アマヴァスヤ)の翌日から望(プルニマ)の15ティティ