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Jyotish 光の科学

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The Hindu Vedic Astrology インド古代ヴェーダ(聖典)の伝統に端を発する深遠で洗練された占星術ジョーティッシュ。深くインプットするための、理解しながらのま…
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#インドくるるん滞在記

ヒマラヤ便り51号 ラーフとケートゥ 日食と月食

Chandra Grahan 皆既月食 ナマステ~!ヒンドゥの暦を書くのに熱中している今日この頃、ケーセーホ?(ごきげんいかが?)日食に続いて、月食がやってくるので、今回は、良い機会なのでラーフとケトゥについてお便りします。 ラーフとケートゥ ヒンドゥ暦で、地球上の人間の生活に影響を与える9つの天体ナヴァグラハは、スーリヤ(太陽)、チャンドラ(月)、マンガラ(火星)、ブダ(水星)、ブリハスパティ(木星)、シュクラ(金星)、シャニ(土星)、ラーフ(日食)、ケートゥ(月食)

ヒマラヤ便り50号 最も暗い夜

ナマステ~!ヒンドゥのお祭りについて、いつも事後報告になりがちなので、今回は始まる前にお届けします!ヒンドゥ暦は太陰太陽暦で、あなたがいる場所の時間帯が基本になります。私は、北インドのプールニマンタ方式を採用しているので、ヒンドゥ暦の最も暗い夜は、カールティッカ月のアマヴァシャ(朔)の日になります。南インドのアマンタ方式では、パクシャが(15日間)ずれるので、アシュウィン月のアマヴァシャになります。北インドの方が比較的豪華に壮観に祝われます。 光の祭典ディワーリィは、ヒンド

ヒマラヤ便り49号 インド古典音楽

ナマステ~!日本のインド大使館で頂いてきたフリーペーパー「India Perspective 32巻1号」は、「インド展望」という翻訳機任せの日本語版で、随分と楽しませてもらっている。 トピックが絶品で、政治から伝統芸術、料理やお祭りなど盛りだくさん。音楽のジャンルでは、「古典的療法」と題して、シャイラヤ・カンナ氏が執筆している。翻訳機任せの添削無しの日本語が面白過ぎる。そこで改行するんかい!とか、その文章3回目!とかツッコみ入れながら楽しんでいる。 「更年期に効くロック

ヒマラヤ便り47号 現世利益を得る

ナマステ~!ハッピーガネーシャチャトゥルティ!シヴァとパールヴァティの次男坊ガネーシャ君の生誕祭は、パドラパダ月シュクラパクシャのチャトゥルティから10日間祝われます。つまり、まさに今日からです! ガネーシャ(ガナ+イーシャ=群衆の長)は、ガナパティ(群衆の主)、ヴィグネーシュヴァラ(障害除去の神)、ヴィナーヤカ(無上)などの別名を持ち、現世利益をもたらす人気のある神様です。 知恵、学問の神でもあり学生にも霊験豊かで、商人からも信仰されます。祈祷をはじめ、あらゆる開始にあ

ヒマラヤ便り46号 Welcome Monsoon season! "Teej"

ナマステ~!今日は、女性によって祝われるヒンドゥのお祭り”ティージ”のレポートです。ティージは、モンスーンの季節を歓迎し、歌い、踊り、祈りによって女性たちが祝います。6季節のヴァルシャ(雨季)のシュラヴァナ月、バドラパダ月の期間に、自然の恵み、雲と雨の到来、緑と鳥、社会的活動を祝います。主に、シヴァがパールヴァティを妻として受け入れたこと、シヴァとパールヴァティの再結合を祝います。女性たちが集まって、歌い、踊り、物語を語ります。手足をヘナで飾り、赤・緑・オレンジの服を着て、お

ヒマラヤ便り45号 ヤマ王の兄弟シャニ

ナマステ~!ママジィ大好きダクシャ君の笑顔に癒されたところで、ナヴァグラハ(9惑星)の土星シャニについてのエピソードを共有します。 シャニの特徴をお知らせする前に、シャニのマントラをご紹介します。 このマントラは、あなたの生活にポジティヴなエネルギーを引き寄せます。 あなたが直面しているあらゆる種類の閉塞を取り除く助けとなります。 成功に近づくのをブロックしたり、停止させたりする何かを取り除きます。 一日に108回唱えると効果を発揮します。 シャニ マントラ Shani

ヒマラヤ便り44号 ヴァサント・パンチャミ

ナマステ~!今日は、春の到来への準備をお祝いする「ヴァサント・パンチャミ」のレポートです。2023年は1月26日、2024年は2月14日、2025年は2月3日です。(日本時間)Don't miss it!!! ヴァサントは「春」パンチャミは「5日目」という意味ですが、シシラ(冬)のマーガ月(1~2月)のシュクラ・パクシャのパンチャミに祝われます。春の到来の前祝いということですね。 季節の移行期間は40日で、春の到来の40日前に祝われ、その後徐々に春が満開になります。ヴァサ

ヒマラヤ便り43号 ヒンドゥの暦

ナマステ!ヒンドゥ暦は、太陰太陽暦で、伝統的な祭りや儀式の日取りを知るために重要な暦です。 スーリヤ シッダーンタ 太陽の論文 4世紀から5世紀の14章500シュローカ(韻文)から構成されるヒンドゥ天文学の論文であるスーリヤシッダーンタは、さまざまな惑星や恒星の直径に対する惑星や月の動きを計算し、さまざまな天体の軌道を計算するための規則が記述されている。ヤシの葉の写本が良く知られている。 複雑な概念が簡潔なシュローカ(韻文)の形式で韻を踏むことで叙情的に表現されている。

ヒマラヤ便り33号 光の祭典 Diwali

ナマステ!ディワーリーは、サンスクリットで「光の列、一連の光」を意味するDipavali (Dipa 光る、輝く、照らす、知識 avali 列、一連、実践)に由来する、ヒンドゥで重要な宗教祭のひとつです。 収穫後の初秋、ヒンドゥ暦の最も暗い夜、朔(アマヴァスヤ)を頂点にした前後5日間で祝います。 北インドで採用されているプールニマンタ方式では、カールティッカ月(第8マーサ=太陰月)クリシュナパクシャ(黒分=望の翌日から朔までの15ティティ=太陰日)のトラヨダシ(13日目)

ヒマラヤ便り11号 潜入!女人禁制!火の祭り

女人禁制!満月の夜の秘祭 ヤグナに女の私くるちゃんがのこのこ行ってみた。 ナマステ! 村の青年ダベジーが、「今夜、ローカルのお祭りがあるから見においで。」   と誘ってくれたので、インド人女子のナヴィに一緒に行こうと言ったら、   「女は行っちゃ行けないお祭りだから私は行かない。」と断られた。     「一応私も女なんだけど、行っても大丈夫なのかな?」と聞くと、      「ダベが来ていいって言ったなら大丈夫なんじゃない?」ってことで、     村のイベント程度に思って、