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Jyotish 光の科学

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The Hindu Vedic Astrology インド古代ヴェーダ(聖典)の伝統に端を発する深遠で洗練された占星術ジョーティッシュ。深くインプットするための、理解しながらのま…
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#ナクシャトラ

ヒマラヤ便り58号 水星 Budha

ナマステ~!絶賛水星逆行中の今日この頃、ケーセーホォ?ヴァイシャカ月シュクラパクシャ・プラティパダ(4月21日)からジェシュタ月クリシュナパクシャ・ダシャミ(5月15日)まで水星が逆行するってことで、本日は「水星」ブダについてお便り致します! ブダ(水星)は、チャンドラ(月)がブリハスパティ(a.k.aグル。木星)の妻タラ(星)と駆け落ちし、グル(木星)に連れ戻された後に妊娠がわかり、一悶着あって生まれた子供です。 サンスクリット語のブドBudh=目覚める、悟る。が語源の

ヒマラヤ便り57号 アクシャヤのお裾分け

ナマステー!スーリヤが、ミーシャ・ラーシ(白羊宮)に入り太陽新年(Solor New Year)を迎えた今日この頃、ケーセーホォ?私は、今まで学んできたことや、信念としてきたことが、すべてRightでありLightであったと実感する現実や、先人や先祖が遺してくれた知識の活用で、ティケでバリヤバリヤな春を過ごしております。 さて、何年間も温めていた計画を始動させるために、縁起の良い日を調べていた。私は、シュクラパクシャ(白分)ドウィティヤ(二日目)生まれなので、その周辺がいい

ヒマラヤ便り56号 太陽の移住「サンクランティ」

ナマステ!2023年3月15日は、ミーナ(双魚宮)サンクランティということで、本日は、太陽神スーリヤに捧げられる「サンクランティ」についてお便り致します!後述しますが、冬至、夏至、春分、秋分もサンクランティに関連があります。春分Vernal Equinoxは、2023年3月21日。 ヒンドゥ暦には、一年に12のサンクランティがあり、「マカール(磨羯宮)・サンクランティ」は宗教的意義により、すべてのサンクランティの中で最も重要です。スーリヤは地球上のすべての生き物に栄養を与え

ヒマラヤ便り51号 ラーフとケートゥ 日食と月食

Chandra Grahan 皆既月食 ナマステ~!ヒンドゥの暦を書くのに熱中している今日この頃、ケーセーホ?(ごきげんいかが?)日食に続いて、月食がやってくるので、今回は、良い機会なのでラーフとケトゥについてお便りします。 ラーフとケートゥ ヒンドゥ暦で、地球上の人間の生活に影響を与える9つの天体ナヴァグラハは、スーリヤ(太陽)、チャンドラ(月)、マンガラ(火星)、ブダ(水星)、ブリハスパティ(木星)、シュクラ(金星)、シャニ(土星)、ラーフ(日食)、ケートゥ(月食)

ヒマラヤ便り43号 ヒンドゥの暦

ナマステ!ヒンドゥ暦は、太陰太陽暦で、伝統的な祭りや儀式の日取りを知るために重要な暦です。 スーリヤ シッダーンタ 太陽の論文 4世紀から5世紀の14章500シュローカ(韻文)から構成されるヒンドゥ天文学の論文であるスーリヤシッダーンタは、さまざまな惑星や恒星の直径に対する惑星や月の動きを計算し、さまざまな天体の軌道を計算するための規則が記述されている。ヤシの葉の写本が良く知られている。 複雑な概念が簡潔なシュローカ(韻文)の形式で韻を踏むことで叙情的に表現されている。

号外:速達便 ヒマラヤ便り。続、Mystery of 108(ヒマラヤ便り28号)

ヒマラヤ便り28号 The mystery of 108

ナマステ!ヘッダーの写真は、インドの山奥で修行を積んでた時に見た、いつかの満月。日記内の写真は全てヒマラヤで撮ったものです。さて、今夜は、ヒンドゥと仏教で重要視される108回の謎に迫ります。 と、大風呂敷を広げてみたものの、結論から言いますと、「結局なんだかわからねぇ。」けど、なんかすごい。108 times 。煩悩の数だという印象が一番でしたが、調べたけど「で?」でした。 カイラス山やチベット密教について興味を持つと、「108」にシヴァシヴァ出会います。悟りを開いて仏に