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Jyotish 光の科学

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The Hindu Vedic Astrology インド古代ヴェーダ(聖典)の伝統に端を発する深遠で洗練された占星術ジョーティッシュ。深くインプットするための、理解しながらのま…
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2022年10月の記事一覧

ヒマラヤ便り50号 最も暗い夜

ナマステ~!ヒンドゥのお祭りについて、いつも事後報告になりがちなので、今回は始まる前にお届けします!ヒンドゥ暦は太陰太陽暦で、あなたがいる場所の時間帯が基本になります。私は、北インドのプールニマンタ方式を採用しているので、ヒンドゥ暦の最も暗い夜は、カールティッカ月のアマヴァシャ(朔)の日になります。南インドのアマンタ方式では、パクシャが(15日間)ずれるので、アシュウィン月のアマヴァシャになります。北インドの方が比較的豪華に壮観に祝われます。 光の祭典ディワーリィは、ヒンド

ヒマラヤ便り49号 インド古典音楽

ナマステ~!日本のインド大使館で頂いてきたフリーペーパー「India Perspective 32巻1号」は、「インド展望」という翻訳機任せの日本語版で、随分と楽しませてもらっている。 トピックが絶品で、政治から伝統芸術、料理やお祭りなど盛りだくさん。音楽のジャンルでは、「古典的療法」と題して、シャイラヤ・カンナ氏が執筆している。翻訳機任せの添削無しの日本語が面白過ぎる。そこで改行するんかい!とか、その文章3回目!とかツッコみ入れながら楽しんでいる。 「更年期に効くロック

ヒマラヤ便り48号 「勝利の10日目」からの「秋の満月」

ナマステ~!ドゥルガー女神の9変化を祝うナヴラトリ(9つの夜)の9つ目の夜が来た今日この頃、いかがお過ごしですか?10日目の昼には、ドゥルガープジャーの完了を示す、水牛の悪魔マヒシャースラに対するドゥルガー女神の勝利、回復、保護を記念するヴィジャヤ・ダシャミ(勝利の10日目)を迎えます。 クル・ダッシャーラ ヒンドゥの聖典のひとつ「ラーマーヤナ」で語られるコーサラ国の王子ラーマがラークシャサ(羅刹)の王、10の頭を持つラーヴァナに打ち勝ったことを10日目の昼に祝います。ラ