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「何故、家を買うの? 01」毎日ショートエッセー:古い羅針盤136章

前月のブログで三日間も掛けて、「「仮住まい」と戦後日本」:平山洋介氏を紹介し、我が国の貧弱な公的住宅体制を問題視した。国政の大欠陥1,2,3と題して、論じたが、覚えて居られるだろうか。度重なる自然災害直後に発生する仮住まい場所の欠如が、二次災害として被害者に襲い掛かるのだ。それは福祉国家と鼻高々な政治家たちの虚勢とは別物な、公的住居整備といった社会保障を軽減化する大きな手段でもあった。今更ではあり、加えて巨額の財政赤字を抱える我が国に、年金や健康保険以上に負担を背負わせるのは酷だろうとは思うが、今一度、戦後に設計したままの持家人生スキームを、この機会に見直すタイミングが来ているように思えて仕方がない。「私たちはなぜ家を買うのか: 後期近代における福祉国家の再編とハウジング (シリーズ数理・計量社会学の応用 2)」:村上あかね氏を読んでいる。

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