避難場所まで実際に歩いてみた話(2024年1月雑記)

表題の件

元日から大変なニュースが続いています。我が家は地震の被害こそありませんでしたが、津波注意報が発令された地域なので念の為一時的に海岸から離れた避難場所で待機することに。私の家を知ってる人なら一発で納得するんですけど本当に大きな津波が来たら結構大変な場所に住んでるのです。注意報とはいえ避難に越したことはありません。
荷物を持って避難場所まで歩いたのはなにげに人生初です。そこでいろいろ感じたこともあるので気づいたことをまとめてみました。

①高齢者は歩くのが大変

何当たり前のことを言っているんだという感じですが実際に歩いてみたことで改めて実感。この地域は高齢化が進んでいます。そんな高齢者もいざ避難するとなれば歩くしかありません。今回の避難場所は正直若者の足では5分も歩けば着きます。しかし、高齢者はそうもいかないのです。実際、今までこの施設に家族で行く時我が家では車を使っていました。
うちの高齢者は同年代の方と比較してもすごく元気ですが、杖なしでは避難場所まで歩くのは困難です。今回は家族がほぼ揃った状態で避難しましたが、一人の時に避難を強いられたら重い防災リュックを持つなんて不可能です。杖が必要なので懐中電灯を持つ余裕もありません。
というわけで高齢者が一人で安全に避難して連絡を取る手段を見直す必要性を感じました。少なくとも助けを呼ぶホイッスルや両手が使えるようヘッドライトが欲しいかな。
こうして高齢者高齢者言ってると子供は無視かとXで非難されそう。そういえば避難してた子供、全然いなかったな…少子化がひどい。ちゃんと記事の後半で子供にも役立ちそうな道具の話もしてるので子供に無関心という訳じゃないよ!
なにはともあれ、実際に荷物を持ってみんなで歩いてみるというのは大事ですね。

②避難場所に入れるとは限らない

今回避難した場所は建物の前に小さい広場があるといった構造です。最初は何となく建物の鍵を開けて中で待機するというイメージを持っていたのですが…いざ避難場所に何人かの住人が集まったところで鍵を開けられる人がいません。昔は近隣の住人がアナログの鍵を管理していたのですが現在は自動ドアになっており自治体(?)の方に管理を移行したそうです。実際長時間の避難が必要になったら建物に入るまで何分かかるんでしょう?
決してすぐに鍵を開けられるようにしろと言っている訳ではありません。避難してもそこで雨風をしのげる訳ではないんだということを実感したのでした。今年はほとんど雪が降らなくて1月とは思えないほど暖かかったのですが天気によっては防寒対策をしっかりやらないときついですね。
しかし、津波が来たらこの広場も結構危ない気がするので建物に入る手段はあった方がいいのかな…もしくはさらに避難する場所を再検討か。後日避難場所を知人に伝えたところ本当にその場所で大丈夫なのか心配されました。私も心配。

③意外と多いペット

今回は十数名の人が集まっていましたが、ペットを連れている方が複数名いました。意外と飼っている人は多いのかもしれません。避難生活を送るとなれば、それなりにたくさんのペットと一緒に過ごすことになるかも?
実は我が家にも大切なペットがいるのですが、水槽で飼っているので災害時一緒に逃げることはできません。悲しいですが、ペットを飼うにあたってはそこまでの覚悟が必要なんですね。

④持ち出しグッズの再確認

帰宅後改めて持ち出し袋の中身を見てみました。たまに必要なものは買い足しているのですがいざ見返すと結構ひどい。

家族の人数分準備されていない
期限の切れた飴が入っている(入れたのは私ではない)
持ち出した方がいいものが備蓄用ケースに入っている(ペンライトとか)
軍手入れてるけど防刃用にした方がいいのでは?
ライトにもなる防災ラジオ入れてるけど両手があくヘッドライトもあればいいのでは?
昔(30年くらい前?)自治体から支給された防災用持ち出し袋も活用しているが布製なので雨が降ったらどうするの

…というわけでネットショップやホームセンターを見て色々買い足すことにしましたが、案の定災害後は防災グッズが売り切れなんですよね。いつも備蓄してるアルファ米の期限がちょうど切れたのでそろそろ買い替えなきゃと思っていたのですが届くのに結構時間がかかりました。幸運にもまだ使う機会はないですが、水とトイレをあらかじめ買っておいて正解でした。
リュックも小さいので一回り大きい40リットルのものを買ってみましたが、パンパンにものを詰めた状態で重くなったリュックを背負える人がいないと気づく。小さいリュックを人数分揃えた方がよかったかな?

買ってよかったもの

えいようかん…5年前に買ったものがちょうど期限切れる時期だったので4箱セットで買い足しました。潰れる心配もないしかさばらないし食べやすくて栄養もありそうなのでリュックに入れるには一番無難かな。実はまだ食べてない。
パナソニックのネックライト…Amazonで1000円くらいで売ってます。光量が強いわけではありませんが使いやすいし災害時関係なく役立ちそう。安いので一人一つ買ってもいいかもしれません。電池が最初から入ってるので開封後すぐに使えるのもポイント高いですが普段使いするなら予備のボタン電池も必要ですね。
パナソニックの手袋…パナソニックの回し者ではないですがこれもよかった。まだ使ってないですが。軍手だと心配なので刃物などに強い手袋を探していたところ見つけました。なんでパナソニックが手袋出してるのと思いましたがタングステンが入ってるのが関係してるそうです。こういう自社のノウハウを全く違う分野の製品に流用するのいいですよね。タングステンはともかくこの手の手袋はいくつかありますが、この製品のお気に入りポイントはサイズが充実していることです。なんと子供用もあります。私は手が小さいので普通の軍手はぶかぶかになるのですが、これのSサイズを買ったところいい感じにフィットしました。パナソニックのサイトでサイズを測れる型紙がダウンロードできるのでサイズ選びで失敗するリスクが減らせるのもいいですね。
ダイソーの携帯用レインコート…手のひらサイズにパッキングされたレインコートです。開封すると元通り圧縮するのが難しそうなのでまだ使ってませんが持ち出しリュックや最近流行りの防災ボトルにも入れられますね。税別100円なのでコスパも抜群。
ソニーの防災ラジオ…5年くらい前に買ったものです。今も同じの売ってるのかな?よくある手回しで充電ができてライトもついてるものですが、シンプルに品物がいいです。手回しでの充電効率はいいですがスマホ充電機能は期待しない方がいいです。最近まで電池を入れずに使ってましたが手回しして電源がつくのに少し時間がかかるので普段から電池を入れた方がいいと思います。

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