見出し画像

日本を世界一の文化大国へ

初めまして。
クリエイティブディレクターの山中貞正です。

1995年東京都生まれ。約5年間の芸能活動を経て、渡米。帰国後、慶應義塾大学総合政策学部に入学。在学中、日本の文化を世界に発信するクリエイティブ集団を創業。卒業後、クリエイティブディレクターとして個人・法人のブランディングやマーケティングに従事。DJとしても活動。

経験も知識も乏しい青い若造の分際でおこがましく恐縮ですが、この度、日本の未来に対する自分なりの考えや思いをnoteに綴る決意をいたしました。より良い国になることを願ってやまない25歳なりの切実な訴えです。

まだまだ浅く粗い思考と思想ですが、先輩方には「今の若いやつは何を考えているんだろう」ぐらいのお気持ちで見守っていただけたら幸いです。


僕には「日本を世界一の文化大国にする」という、身の程知らずですが、人生をかけて本気で実現したい夢があります。

「失われた30年」と言われるように、日本は、バブル崩壊後の経済停滞に伴い、ローカルでは数々の社会問題に直面し、グローバルでは存在感や競争力が著しく落ち込みました。閉塞感が漂う今の日本ではどうしても希望が持てません。
あらゆる血と汗と涙の上で今に続く平和な社会を築き上げた先人達のためにも、希望を持って生まれてくる子供達のためにも、今を生きる僕たちは未来を変える勇気と覚悟を持つ理由があります。

僕は「失われた30年」の中で失われなかったものがあると考えています。「文化」です。僕は文化が日本の最後にして最大の力だと考えており、その魅力を顕在化・最大化することで、日本を国内外から愛される、希望で溢れる最高に素敵な国にしたいと心の底から強く思っています。

「文化」の定義に関しては、広義の意味で捉えています。音楽、映像・映画、写真、演劇、書籍、ゲーム、ファッション、飲食、美容、ヘルスケア、スポーツ、アート、デザイン、建築、工芸、遺産、観光、自然など、人々が可処分の所得・時間・精神を費やすあらゆる物事を主な対象としています。「文化大国」の定義に関しては議論の余地が大いにあるのですが、ここでは便宜的に「文化GDP」を指標とさせていただきます。

上記の夢に辿り着く上で、個人的背景と社会的背景がありました。

夢の個人的背景

個人的背景としては、①祖父の存在、②芸能活動の経験、③渡米の経験の3点があります。

僕は、何よりも祖父の存在に強く影響を受けています。祖父は、国会議員として沖縄返還や税制改革に尽力し、亡くなるその日まで日本の復興と発展に人生を捧げていました。そんな祖父を見て育つ中で、国家的・国際的な視野が育まれ、僕も日本の更なる発展のために人生を捧げたいと思うようになりました。

また、中学生・高校生の際に芸能事務所に所属し、NHK紅白歌合戦をはじめとする数々のテレビやライブに出演させていただき、エンターテイメントの本質的な面白味と影響力を肌で感じていました。一方で、BIGBANGを筆頭にK-POPが世界で台頭する中で、日本の音楽を始めとするエンターテイメントに対する問題意識も自然と湧き上がっていました。

その上で、経済と文化の最先端を行くアメリカのニューヨークに留学(遊学)したことが人生の転機となりました。海外に身を置いた状態で外から日本という国を見て、経済と文化の双方における魅力と課題を漠然と感じ取りました。何よりも、無意識のうちに醸成された日本人およびアジア人としての劣等感と対抗心が現在までに続く原動力になっています。

夢の社会的背景

社会的背景としては、①時代の流れ、②日本の強みの2点があります。

僕は、21世紀は文化が繁栄する時代になると考えています。社会の成熟に伴う働き方や生き方の価値観の多様化により、金銭や物品を第一とする資本主義の価値観が揺らぎ、文化的な生活や人生の追求に欲望の対象が移行しつつあります。娯楽や幸福などの「心の豊かさ」の追求とも言えます。
経済的にも、文明的な「役に立つこと」から文化的な「意味のあること」に物事の価値が移行しています。歴史を見ると、いつの時代も、文明を追求した末に文化が花開いています。

そんな時代の流れの中で、文化に圧倒的な強みがある国があります。日本です。特有の自然と四季から成る風土や、長く続く歴史の中で醸成された伝統や宗教、戦後から発展したポップカルチャーやサブカルチャーに至るまで、日本は多様性(深い奥行と広い間口)に富んだ文化を有しており、世界有数の文化大国としてのポテンシャルを秘めています。
経済的にも、福原秀己著『2030「文化GDP」世界1位の日本』によると、日本の文化産業は、自動車産業の25兆円、IT産業の12兆円に対し、31兆円で、アメリカに次いで世界第2位のGDPを誇ります。

そして何より、2045年あたりを目処に、人間の生活や社会が、映画『レディ・プレイヤー1』のようなバーチャル世界(メタバース)に移行すると僕は考えています。世の中の大半の方が、現実の自分の生活や人生に少なからず不足・不便・不満・不安を感じているのではないでしょうか。生まれ持った能力や生まれた環境に依らず、自分のなりたい姿、自分のやりたいこと、自分のいたい場所などを、自由に選択できる世界が生まれたら僕は迷わず飛び込みます。

バーチャル世界が社会に浸透した際には、漫画・アニメや映画、ゲームなどの、特有の世界観(ストーリーやキャラクター)を有する文化コンテンツが生活や社会の拠点としての空間になりうると僕は考えています。文化コンテンツは、見るものではなく、入るものになるでしょう。『ジブリ』や『ポケモン』、『ワンピース』、『ドラゴンボール』、『ナルト』、『ドラえもん』、『鬼滅の刃』、『マリオ』、『ゴジラ』、『遊戯王』、『進撃の巨人』、『ガンダム』、『セーラームーン』、『バイオハザード』、『モンスターハンター』、『ファイナルファンタジー』、『どうぶつの森』を始めとする日本の莫大な文化コンテンツは、時間と空間が広く、没入体験に最適な世界観を有しています。

夢に立ちはだかる課題

以上の個人的背景と社会的背景のもと、文化コンテンツのバーチャル化とグローバル化を中心にありとあらゆる文化の価値を顕在化・最大化することで、日本を国内外から愛される、希望で溢れる最高に素敵な国にしたいという夢に至りました。
その夢に向かう上での日本の現状の課題は、抽象的な大局観ではありますが、「経済(ビジネス)」と「文化(クリエイティブ)」を結ぶ橋が少ない点にあると僕は考えています。その主たる理由は、橋を架ける優秀な人材の不足です。

それらの橋渡しにおいて最先端を行くのが、アメリカです。周知の通り、映画と音楽を始めとするエンターテイメントを中心に、世界中の富と名声がアメリカの文化産業に集まっています。
近年では、韓国の文化産業が、この橋渡しに成功しています。K-POPや韓流ドラマがグローバルでビジネスとして成功したことによって、産業に巨額の資金とそれに伴う国内外の優秀な人材が集まり、好循環を生んでいます。

また、文化GDPとは逸れますが、経済と文化が接続していく中で、文化にビジネスを取り入れるだけでなく、経済にクリエイティブを取り入れる必要性も急速に高まっています。いわゆる「ブランディング」です。アップルを始めとするアメリカのIT産業や、ポルシェを始めとするヨーロッパの自動車産業は、その主たる成功事例でしょう。
日本の商品・サービスのグローバルにおける競争力が落ち込んでいる要因は、少なからずブランディングにあります。全盛期の日本が機能や価格などで世界経済の覇権を握る中で、欧米が日本に対するポジショニングとしてデザインやストーリーに舵を切ったことが、現状の顕如な差分に繋がっています。ブランドは一朝一夕には代替されません。

つまり、日本は、文化に「マーケティング」、経済に「ブランディング」が不足しているのではないでしょうか。

経済と文化、ビジネスとクリエイティブ、サイエンスとアート、商業性と芸術性、受け手と創り手、問題解決と問題提起、合理性と情緒性、論理と直感、理性と感情、知性と感性、算盤と論語、機能と意味、頭と心など、相反する領域に橋をかける存在が、いわゆるクリエイティブディレクターやプロデューサーであり、21世紀の文化の時代において鍵を握る人材だと僕は考えています。
余談ですが、「世界一のクリエイティブディレクターは誰か」と聞かれたら、僕は真っ先に「スティーブ・ジョブス」と答えます。

夢の実現に向けて

以上の問題意識と目的意識のもと、現在までクリエイティブディレクターとして小さいながら、文化の課題をマーケティングで、経済の課題をブランディングで解決する試みに励んでおります。
大学在学中に日本の文化を世界に発信するクリエイティブ集団を立ち上げ、日本のクリエイターやアーティストのレーベル兼マネジメント事業や、日本の文化コンテンツに特化したメディア事業を運営してまいりました。大学卒業後は、個人・法人のブランディングやマーケティングに従事しております。

夢から逆算した目前の構想としては、芸能事務所の設立と投資ファンドの設立の2点があります。前者に関しては、アジアのエンターテイメントが世界で台頭する中で、韓国のYGやアメリカの88risingにも匹敵するクリエイティビティを持った日本発のレーベル兼マネジメントを立ち上げ、日本の才能と世界の市場を結ぶ導線の設計を目指します。後者に関しては、日本のエンターテイメントを中心とする文化産業に特化したベンチャーキャピタルファンドを立ち上げ、業界・産業にヒト・モノ・カネが回るエコシステムの構築を目指します。

その構想のもとで現在、水面下で走らせたり温めたりしている事業や企画があるので、2021年も夢に全力で向き合っていきます。

最後に

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。これを機に今後、noteやTwitter(@sadyyamanaka)を通して皆さんとコミュニケーションを取りながら、ご一緒に夢に向かっていきたいと思っております。夢を同じくする同志の方がいましたら、是非お話ししましょう。

人生をかけて日本のより良い未来を目指します。
夢を夢で終わらせません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?