ポケモン剣盾シリーズ8ダブルバトル構築-ダイマエレキ&ブリザードランス-

 さず(@i_love_chemi)です。

 剣盾ダブルバトルシリーズ8に於いて、S16では90位、S17では199位と、ほどほどの成績が取れたので、備忘録的に構築を残しておこうと思います。

1.レンタルパーティ

画像1

2.構築経緯

 シリーズ7序盤からダイマックスレジエレキの火力に取り憑かれ、エースとして据えることを決定。レジエレキの火力底上げの為のサポートとして、てだすけ及びきあいのタスキつぶしが出来るかげうち採用のサマヨールを横に並べることが決定。また、禁止伝説級の耐久力を貫通するために、うそなきができるオーロンゲを併せてサポート採用。
 ゴリランダー、白馬バドレックス、ザシアン等の高火力物理対策としていかくガオガエンを採用。いかくが効かず、ダイスチルでの耐久増強を図ってくるクリアボディ系統の鋼への対応力を高め、安定した打点を出せる一撃ウーラオスを採用。
 シリーズ7では、最後の枠にはメタグロスを採用していたが、シリーズ8では禁止伝説級ポケモンを使用可能なことから、枠の変更にかなり苦心した。鋼枠としてソルガレオが候補に上がったり、しおふきが強力なカイオーガなどを試していた。
 試行錯誤の末、パーティ全体で重いフシギバナやランドロスに安定した範囲打点を持てる要素として、強力なブリザードランスを使用可能でサマヨールとの相性も良い白馬バドレックスを禁伝枠として採用し、構築の6匹が決定した。

3.個体詳細

レジエレキ

レジエレキ性格:おくびょう
道具:いのちのたま
特性:トランジスタ
技構成:ライジングボルト/ボルトチェンジ/はかいこうせん/まもる
実数値(努力値):155(0)-x-70(0)-152(252)-71(4)-277(252)
調整:
H→奇数
B<D→ダウンロード調整
C→振り切り
S→最速
備考:構築の軸。サマヨールと並べて、てだすけ+ダイサンダー。オーロンゲと並べて、うそなき+ダイサンダー。等倍相手ならダイマックスごと吹き飛ばす火力がとにかく魅力だった。
 シリーズ7では耐久調整を施したひかえめの個体を使用していたが、伝説戦では下手に耐久に振ったところで押し切られることから、ミラー意識の最速個体を採用した。
 結果的にS振りを甘えたようりょくそ・すいすい勢の上から動くシーンが多く、非常に使用感は良かった。
 シリーズ8終盤に増えてきたランドロスに対しても、うそなき+ダイアタックでそのまま落としたり、撃ち漏らしてもS操作により後続の縛り範囲に入れる等八面六臂の活躍を見せてくれた。
 ライジングボルトはダイサンダーにした時の威力が140になるのが魅力な他、ダイマックス終了後も同等の火力が出せる最強の技だった。
 このポケモンを通すことが出来たら勝ちがすぐ見えるのも精神衛生上良く、地面や避雷針での透かし以外に気を使わなくて良い点も最高だった。

サマヨール

サマヨール性格:なまいき
道具:しんかのきせき
特性:おみとおし
技構成:かげうち/てだすけ/サイドチェンジ/トリックルーム
実数値(努力値):147(252)-90(0)-164(108)-x-185(148)-※27(0)
調整:
H→奇数、振り切り
B<D→ダウンロード調整
B→余り
D→C217バドレックスのC+1アストラルビット(ダブルダメージ)120〜144(81.6〜97.9%)
S→※個体値0,最遅
備考:ダイマックスエース2体のサポート。てだすけによる火力増強。かげうちによるきあいのタスキケア、白馬バドレックスの弱点保険起動。サイドチェンジによるエース保護や、トリックルーム始動と、多岐に渡る活躍を見せてくれた。
 シリーズ7ではひかえめレジエレキのS方面サポートとしてこごえるかぜを採用していたが、シリーズ8で最速個体への切り替えにあたり、エースの延命ができるサイドチェンジへ変更。
 イカサマ意識のおだやかA0個体を長らく使用していたが、かげうちの打点で押し込める試合展開も多く、王冠を使用してA31のなまいき個体へ生まれ変わった。結果として微弱ながらも打点の増強によって拾える試合が増えたほか、黒馬バドレックスへの乱数が大きく変わり、A0個体の頃より多くのメリットを感じることができた。

オーロンゲ

オーロンゲ性格:しんちょう
道具:リリバのみ
特性:いたずらごころ
技構成:ソウルクラッシュ/ふいうち/うそなき/リフレクター
実数値(努力値):201(244)-140(0)-104(148)-x-121(116)-80(0)
調整:
H→奇数
B<D→ダウンロード調整
B→A222ザシアンのA+1きょじゅうざんを半減実込み乱数1発180〜213(89.5〜105.9%)
D→余り
備考:レジエレキのサポートその2。基本的にうそなき+ダイサンダーで相手エースの除去を行った後、相手に物理が見えるならリフレクターを展開。
 サマヨールのてだすけでは足りないとつげきチョッキ持ちボルトロスや、高耐久禁伝への正面からのゴリ押しとしてうそなきが非常に役に立った。
 ソウルクラッシュは便利な一致打点で、特殊相手に雑に振ってよし、ウーラオスに対する削りとしてよしの高性能ウェポンだった。ふいうちはきあいのタスキ持ちへの削りのほか、黒馬バドレックスを縛ったり、あと一押しの火力としてA無振りでも十分な活躍を見せてくれた。たまに自分の白馬バドレックスの弱保を起動する。
 リフレクターの枠はでんじはで運用していた時期もあったが、パーティで重いランドロスに刺さらない点や、サマヨールのサイドチェンジが担っていた耐久面の保護が欲しくなった為変更へと至った。白馬バドレックスが無理矢理ザシアンと撃ち合う盤面を作れたり、悪くない変更だったと思う。


ガオガエン

ガオガエン性格:いじっぱり
道具:もくたん
特性:いかく
技構成:フレアドライブ/DDラリアット/ねこだまし/すてゼリフ
実数値(努力値):201(244)-182(244)-111(4)-x-111(4)-82(12)
調整:
H→奇数
A→たくさん、フレアドライブでH振りザシアン確定1発218〜216(109.5〜130.6%)
B=D→他と並べた時のダウンロード調整
B→A222ザシアンのインファイト威嚇込み乱数1発180〜214(89.5〜106.4%)
D→C167フシギバナのダイアース確定耐え148〜176(73.6〜87.5%)
S→ねこだまし同速チキンレース
備考:潤滑油。汎用ポケモンとしてダブル最強の枠。物理に投げてよし、ねこだましで相手のサポートを止めてよし、すてゼリフでサイクルを回してもよしの過労死枠。
 このパーティでの本質は、もくたんを持たせ火力に大幅に振ったことによる隠れた高火力アタッカー。
 H振りザシアン程度ならフレアドライブで確定1発になる他、白馬バドレックスやソルガレオ等の炎弱点組へ無視できない打点をぶちこむことで、盤面の形勢を何度もひっくり返してくれた。
 サマヨールのてだすけやかげうちとも相性がよく、レジエレキのダイアタックによるサポートも合わさると非常に多くの相手を屠ることができる影のエースだった。

ウーラオス(いちげきのすがた)

ウーラオス性格:ようき
道具:きあいのタスキ
特性:ふかしのこぶし
技構成:あんこくきょうだ/インファイト/ふいうち/まもる
実数値(努力値):175(0)-182(252)-120(0)-x-81(4)-163(252)
調整:最速、ASぶっぱ
備考:なんだかんだのウーラオスなんじゃないのぉ?
 白黒バドレックスやソルガレオにあんこくきょうだをぶちこみ、カイオーガのふいをつき、きあいのタスキで得た行動保障を活かして相手のまもりを貫通していくようきなくまさん。
 適当に入れたけど、本構築で唯一ディアルガに対抗出来る貴重な貴重な枠。

バドレックス(はくばじょうのすがた)

白バド性格:いじっぱり
道具:じゃくてんほけん
特性:じんばいったい(きんちょうかん/しろのいななき)
技構成:ブリザードランス/10まんばりき/タネばくだん/まもる
実数値(努力値):207(252)-226(164)-170(0)-x-150(0)-82(92)
調整:
H→奇数
A→余り
S→4振り60族抜き
備考:構築の最後に入ってきた禁伝エース。
 トリックルーム下でダイマックスすることも稀にあるが、基本はレジエレキの横でブリザードランスを振るのが仕事。ダイサンダーが通ったらよし。ランドロスに変えてきたらランスが突き刺さってよしの二段構えで雑に振る。
 意識したのはSラインで、最遅個体を使っていた時期もあったが
 ・トリックルームを頻繁に使う構築ではない
 ・ダイマックスを前提とした採用ではない
 との理由から、フレアドライブやイカサマが飛んでくるガオガエン-オーロンゲの60族を意識した調整を施した。
 サマヨールとならべて、かげうちでじゃくてんほけん起動から即動かすことも多く、トリックルーム前提で動かしてきた相手を即座に処理できるシーンが多々あった為、とても使いやすいラインだった。
 ミラーでも基本的に上から動けるため、同速による行動順のお祈りをしなくていいのも、プランを立てやすくなる利点だった。
 素の耐久の高さから多くの攻撃を耐え、返しのブリザードランスで負荷をかける姿から、シリーズ8で一番好きになったポケモンでもある。
 レジエレキの苦手な地面・草タイプへ選出段階から大きな圧力をかけてくれる最高のポケモンだった。

4.選出と立ち回り

 1.基本選出
  a.先発(レジエレキ+サマヨール)
     後発(バドレックス/ウーラオス/ガオガエン)
  b.先発(レジエレキ+オーロンゲ)
     後発(バドレックス/ウーラオス/ガオガエン)

  c.先発(レジエレキ+バドレックス)
     後発(サマヨール/ウーラオス/ガオガエン)

 基本3パターンの選出。レジエレキの火力の必要度によって、てだすけで足りるならa.パターン、うそなきが必要ならb.パターンを選ぶ。
 裏にひらいしん持ちやじめんタイプが想定される場合はc.パターンで積極的にブリザードランスを押しながらレジエレキを動かしていく。この出し方の場合はレジエレキにねこだましが飛んでくることも多く、アドバンテージを稼ぎやすいように感じた。

 2.ボルトロス+ザシアン軸
  レジエレキ+オーロンゲで選出し、ダイマックスボルトロスを縛りに行く。かいでんぱボルトロスのケアのために、裏にガオガエンを控えさせてザシアンに厚くする。
 3.晴れザシアン(cobaltパ)
  レジエレキ+バドレックスが基本。レジエレキはザシアン・オーロンゲ・コータスの処理を優先し、バドレックスはランドロス・フシギバナの処理を優先。壁での耐久底上げもあり、やや不利な展開になりがちだが、ガオガエンの猫騙し等を絡めてバドレックスを動かせれば五分以上に渡り合える。
 4.トリル白バド(968パ)
  相手がガオガエン+ミミッキュ先発で、裏がバドレックスの選出になる事が多い。目には目をということで、ガオガエン+サマヨール先発の裏にバドレックスを控えさせる。サマヨールの影打ちでミミッキュの化けの皮を剥ぎつつ立ち回る。相手に白バド+ミミッキュの並びを一方的に作られないようにする。こちらも同じ並びを作れば五分以上に立ち回れる他、サイドチェンジでの択まで含めると基本的には有利になる。
 5.グラードン軸晴れパ
  レジエレキ+オーロンゲのうそなき+ダイアタックでグラードンの処理が出来ればイージー。リザードンがソクノを持っていたり、グラードンの着地が裏からの場合など多岐に渡るが、基本的にはレジエレキでしばれる範囲が多いので、見た目ほど不利にはならない。
 6.カイオーガ軸雨パ
  キングドラをうそなき+ダイサンダーで処理できればイージー。だが、相手のS振りによっては上から殴られて終わる。カイオーガのダイマックスまで考えると一番安定するのはバドレックスをダイマさせて打ち合いに持ち込むこと。カイオーガの取り巻きがピッピやエルフーンなど、誰がいるかによって勝率が大きく変わる。
 7.黒バドレックス軸
 
 レジエレキ+オーロンゲで基本的に安定。構築上
 ・黒バドレックスの上をレジエレキがとっている
 ・サイコフィールドを自然に塗り替えられる(ダイサンダー)
 ・弱点をつけるポケモンが複数いる(かげうちサマヨール、ふいうちオーロンゲ、ウーラオス、ガオガエン)
 と、有利な要素が詰まっているため、安定して勝ちに行ける相手。
 8.ディアルガ軸
  不利構築。ウーラオスをサマヨールと並べて、ダイナックルを撃ち続ける戦いになる。まねっこトリルまで見えてるときはキョダイイチゲキを挟むことでとにかくディアルガの削りを遂行すること。

おわりに

 禁止伝説級が使用可能な3ヶ月間でしたが、普段使えないポケモンで暴れられる、個人的にとても楽しいシリーズでした。特に最終日付近には、twitterでお見かけするような猛者たちと何度も対戦することができて、勝っても負けても大きな収穫があったように思えます。
 雪原解禁からずっと使い続けてきたダイマレジエレキが禁伝環境でも暴れられたこと、相性の最高な白バドレックスが見つかったこともとても嬉しく、本当に楽しかったです。
 全国ダブルでもそこそこほどほど遊べたらと思いますので、今後ともよろしくおねがいします。

 質問やなんやかんやはtwitter(@i_love_chemi)までお気軽にどうぞ。

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