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Three good things

寝る前に3つ、その日あった良い出来事を発表しあうということをしている。
いわゆる、スリーグッドシングスというやつ。

「学校でこんな遊びをした」とか「今日の晩ご飯が美味しかった」とか「カービィのゲームでボスを倒せた」とか、そんな些細な幸せの発表会。
私も長男も食べ物に話が偏りがちだけど、毎日最低でも3つ良かったことがあるというのは、幸せなことだなぁと実感する。

つい先日のこと。
些細なことで、寝る前に長男とギスギスしてしまったことがあった。

布団の中でくっ付いてくる長男が、私の臍のあたりをギューギュー押してきて苦しかったので、「臍押さないでって前も言ったよね?」「もうちょっと離れて寝てくれる?」とキツめの言い方をしてしまったのだ。
息子はくるっと私に背中を向けてメソメソし始め、「大好きだからくっ付きたかったんだもん」と涙声で言った。そんな可愛いことを言われたにも関わらず、私は私でイライラしていて気持ちの切り替えがうまく出来ず、ため息を吐いてしばし沈黙してしまった。
こういう時、あんなにキツい言い方しなくても良かったのに、と脳内で自分を責めてしまう。その無駄な時間をやめてすぐ息子に寄り添ってあげればいいだけなのに、なかなかうまく切り替えられない。私の短所だ。

今日はもうこのまま寝てしまおうかと思っていたところで、ティッシュで鼻をかんだ長男が言った。
「悲しい気持ちのまま寝たくないから、楽しかった話3つ発表するやつやろう?」

その発言で、楽しい気持ちで眠りに入る習慣がいつの間にか彼の中で大事なことになってたんだなと気付く。
そりゃそうだよね。喧嘩してムカムカしたまま眠るより、今日も良い一日だったなと思いながら眠りたい。

とはいえ、まだ涙声の長男。
「今僕はまだ楽しい話出来る気分じゃないから、お母さんから言って?」と促され。
私もまだ全然楽しい気分じゃなかったけど、うーんうーん考えながら一日を振り返って良かったことを三つ捻り出した。
「キッチンのシンクをピカピカに掃除した」「やりたいと思ってた刺繍が出来た」「みんなで食後のおやつを食べる時間が楽しかった」
そうして思い返しながら話しているうちに、自分の口角が上がり声のトーンも明るくなるのを感じた。
こんな気持ちの切り替え方があるのかぁと、今さらながらの発見。
Twitterの投稿でふと目にしたことがきっかけで始めたスリーグッドシングスだけど、やって良かったと思える瞬間だった。

今はまだ聞いてるだけの次男も、いつか参加してくれるようになるのかな。
それまでは私とお兄ちゃんの楽しい話を聞いて、一緒に楽しい気持ちで眠りについてほしい。

ApplePencil購入資金、もしくは息子に酢だこさん太郎を買い与える資金になります。