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テレビ屋気取り #51 笑いは理詰めで作れるのか?


TVerがアカウント制になって、視聴履歴が見れるようにならないかと願い続けているのは私だけでしょうか?

今週は設定したテーマについてあれこれ書いていきたいと思います。


机の上で理屈をこねる


今週は企画を考えてそれをプロのクリエイターにフィードバックしてもらうという貴重な経験をしました。

「3分間の面白い自己紹介」という簡単そうでかなり難しいお題に対して、自分と同様に大学生が企画をあれこれ考えて、「これおもろくないっすか?」と言わんばかりに、その企画の見どころを語る。
それに対して、プロのクリエイターから芯の食ったアドバイスが返ってくる。

ひとりで考えている段階では気づきもしなかったような課題点や修正点が指摘され、「これが詰めていくってことなんだな~」と学びました。

全体のフィードバックが終わり、ひとりずつ感想を話す場面で、
「『笑いは理詰めでは作れない』というのをテレビやラジオに触れる中で強く思っていましたが、そうではないと最近感じ始め、それが今日確信に変わりました。」
と語り始めている自分がいました。

笑いは生モノなのでどうしても自然発生してナンボだと思ってしまいますが、「何が面白いのか?」「どうしたら面白くなるのか?」を理屈で詰めていくことも必要です。

ただ、なぜ「理詰め」が必要なのかをしっかりと意識する必要があり、それはわかりやすく一言で表すと「段取りのため」だと思います。
「こういう面白さを生み出すためには、こういう画が必要。」みたいな感じで、想定を組み立てていく過程でそれが単なる想像で終わらないようにするために、しっかりと理屈で詰めていくことが大切になります。

それでもやはり、何が起きるかわからないのがお笑いでありテレビ。
何か起きた時に、理詰めで構築された段取りに縛られのか、理詰めをもとに瞬時に膨らますことができるかで、優秀なディレクターになれるかどうかが分かれるとも思いました。

まとめると、机で理屈をこねるだけではない能力が必要だということです。



理屈以外の感覚をどのように養うのか?


私はもともと理屈っぽい性格なので、机の上で理屈をこねることは比較的得意な方だと思います。(こういうことをnoteに書いている時点でそうでしょう)

ただ、机を飛び出してその膨らませたイメージを形にしていく段階で苦戦するタイプだと思います。

学生ながらもサークル活動等で映像制作に取り組む機会はこれまでに何回かあり、そのたびに机の上で考えてきた理屈がばらばらと崩れていく経験をたくさんしてきました。

それでは、骨組みがバラバラにならないようにするにはどうしたらいいのか?

それはもちろんとことん「理詰め」することに間違いないのですが、今回の企画作成体験で学んだのは、客観的な視点を入れるということです。

テレビがすごいのは、複数人の視点と考え方が入って一つの番組、1回分の放送が作られているところだと思います。マスメディアなので当たり前ですが、多くの人にウケなければいけません。どれだけ面白い発想を持った人が企画を考えても、そのひと1人だけが考えたものを放送しては成立しないと思います。

そう考えると、基本的に1人や各グループだけで企画を考えて動画を作っているユーチューバーさんたちは本当にすごいなと思います。
ただ、本当のことを言ってしまえば、ユーチューバーさんたちにもいろいろな人たちの視点が入って動画が作られているんですけどね。

ということで、今後私個人が大切にしていかなければならないのは、自分の頭の中を可視化して、第三者にわかりやすく説明できるようにすること。
そして、それにいろいろな人から客観的な意見をもらいブラッシュアップしていくこと。

シンプルかつ当たり前のことかもしれませんが、なかなか難しいことではないでしょうか。
その訓練を、前回の終わりにも書きましたが、このnote上でやっていきたいと思います。


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2021.09.05 作成

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