だれのこころもわからない

一葉の写真をみました

それはおそらく家族で写るものでした

いちばん小さな子は破顔して泣いています
にばんめに小さな子は泣きそうな顔しています
いちばん大きなは子とても哀しい目をしています
その後ろで2人の大きなニンゲンがわらっています

それはシアワセな一枚としてそこにありました

わたくししばらく目を離せませんでした

みながおめでとうと言っています
誰も子どもの泣き顔に気づきません
大きなニンゲンのシアワセだけを見ています

ニンゲンは、
ホントは悲しいことを隠して笑います
誰かの痛みの上にシアワセをつくります

これはわたくしの世界だけのことなのでせうか

わたくしがその人たちを知らないから
そのように見えているだけなのでしょうか

わたしくし扉を叩いて助けを求めました
必死でなにかをしゃべっています
何を言っているかわかりません
あなたは扉をそっとしめました
わたくしの事がわからないようです

仕方がないです

わたくしもあなたを知らない

もう誰の心もわかりやしませんずっと