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戸籍名改名審判記録と手続き⑤

 年の明けた1999年1月20日、私は、すっかり忘れていた郵便局の通帳と簡易保険の名義を変更しなければと、家の最寄りの郵便局に行きました。

 ところが、これがとってもむかつく対応でした。カウンターの向こうにいた局長らしきおばさん局員に、「○○さんが××さんになったの?」と局中に聞こえるような大声で言われ、続けて、なぜだ、どうしてだと改名した理由を訊かれます。

 しかし、郵便局に理由を説明しなくてはいけない義務はありません。でも、審判書のコピーと新しい保険証では手続きできないと言われ、役所での手続きの際に審判書の謄本は無くなると説明しても、「謄本があるうちにこちらに来てくれれば良かった」などと言われます。

 普通、郵便局より先に役所に行きますよね?

 おまけにその局員さんと問答が長引いていることで怪しまれたのか、気がつけば背後に警備員が張り付いてきたので、印鑑を忘れたこともあり、この日は帰ることにしました。

 翌日、このままではどうにもならない気がしたので、奥の手を使いました。

 そして再度、その郵便局に行ってみると、まるっきり手の平を返した対応でした。震える手でてきぱきと手続きをしてくれて、すぐに名義は変更された上、局長のおばさんはカウンターの外まで出てきて、丁重な謝罪をされました。とは言え、私の通帳に関しては訂正印での訂正だったので、後日、通帳を無くしたことにして、再発行を申請しに行きました。

 と言うことで、郵便局については、新しい住民票か戸籍謄(抄)本を持って行った方が良いのかも知れません。ただ、住民票では改名の記録が出ませんので、うれしい反面、私と同じように少しもめるかも知れません。

 このようにして、私は戸籍その他の名前を変更しました。

            完

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