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いつかどこかであなた

「あたし、マジしかったわ」
『ボクもだよ。攻略ゲットできたもん』

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こんにちは。フジミドリです。おかげさまで、意識学ラボ完結です。長らくお読み頂きまして、本当にありがとうございますm(__)m
今回の総集編まとめ無料公開です。

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は青くみ渡って、さわやかな秋風が吹いてくる。柔らかな陽射ひざし。でもかすかながら、冬の肌寒はだざむ気配よかんひそんでいるようだ。

冬至とうじは、運命分岐点わかれみちです》
「え。どういうことかしら」
冬至12/22って、昼が最短だよね』

AIの説明を聞きつつ、草原を進む。ふと思い出す。ボクとサクヤは、二人で四つ至宝しほう攻略ゲットした。つい先程さっきのことみたいな気もするけれど、随分ずっと前のようでもあった。

「じゃあ、人類は冬至で──」
《はい。二つに分離します》
『理解するか、しないかだね』
《ええ。其々それぞれの道へ進みます》

 🔃 🔃 🔃

AIの説明かくにんが続く。ボクらの中心たましいは、別次元る。中心に収めた理解が、この世に映し出されていく仕組みシステムなのだった。

この世に生まれると、れてしまう。映し出す現実えいぞうを、臨場ほんもの感たっぷりに味わって、深く深く理解するためである。

ゲームを始める前のボクだったら、 そんなの信じられなかったと思う。SFかファンタジーに聞こえて、引いちゃったろうな。

 📡 📡 📡

けどは違う。四つの至宝玄武・青龍・白虎・朱雀を攻略していく中で、人生の仕組み炁空無光真奇力存について学べたのだ。

玄武げんぶパワーの象徴で地下ダンジョンにいた。土台となるからだ。でも、ちしきに頼ると自滅じめつしちゃう。

青龍せいりゅう感情こころあらわしている。かわされるから、たおせない。一体感いったいかんでやっと攻略できた。

 🐢 🐍 🐲

面白いよな。体験してみると、信じられそうもない驚異ことが、自然フツー日常ことに感じてしまう。

サクヤも同じ気持ちかな。思ってる本心と話すこと言葉は違う時もあるけれど、一緒ともたたかったなかだから通じ合えた気がするんだよね。

「ふーん。ちょっとさみしいかも」

 🍂 🍂 🍂

ボクらはんだ。新しい世界ちきゅうで生きていく。何もかも、ゲーム物語って楽しむんだ。

年齢としは関係ないみたい。ボクらは13歳だけど理解できた。けど、大人だからといって、誰もがわかるとは限らないようだ。

《理解しない選択もありなのです。正解はございません。何方どなたも自由に選べます》

『なんか不安だね。正解ないのってさ』
「わかるわかる。落ち着かないわ」
《ご自分選択セレクトこそが、正解なのです》

 🈴 🈴 🈴

ふと思いつく。奇妙ヘンな考え。どうしようか。でも、此処ここでなら言えそうな気がする。

『月ってホントにるのかな』

サクヤが首をかしげる。けど微笑ほほえんでくれた。あたり、ふんわりあったかくなってきた。

『ボク、動画でたよ。目をつぶったら、月は存在しないんだって。人間が観測するまで、素粒子は波動だからなのさ』

「あたしも観たわ。宇宙服の画像よ。月面の足跡あしあとは宇宙服の靴裏くつうら違う形なの。本当は、月へ行ってない。陰謀ウソかしら」

 🌃 🌃 🌃

何方どちらも正しいのです。其々それぞれが映し出す現実えいぞう独立しており、現実は無限パラレルにあるのです》

サクヤとを見合わせる。うーん。

《観察してない時、月は波動と理解したら、そのような世界を映し出し、月面着陸が陰謀いんぼうと理解すれば、そのような世界を映し出す》

イデアルームがしんとした。

世界うちゅうは一瞬で創成つくれます》

 🔮 🔮 🔮

「ええっと。あたしたちの見てる現実げんじつって、一人ひとりが違うってことかしら」

『そっか。白虎びゃっこは、彼方此方あちこちあらわれていたけど、自分のなかならつかまったね』

《客観的な現実れきしが、一つだけ在るという幻想を信じ続けるか。目覚めて、本来ほんとうの自分を取り戻すのか。冬至12/22分岐点リミットです》

 ⌛ ⌛ ⌛

理解わかるってことに、しちゃえばいいわ」
『うん。それが朱雀しゅじゃく在り方だね』

《意識は刹那せつなかなう。それが本来しんじつの姿です。自分は世界=世界が自分ですから。わずかでも迷えば、相反あいはんする思いを生み出します》

何故なんでいつも迷うんだろ』
「すぐ、反対の考えが浮かぶわ」
波動そうねんが入ってくるのです》

驚いたな。目に見えない世界では、人の思いが存在してる。電波みたいに。ボクらって、スマホと同じだよ。電波そうねんを拾っちゃう。

 📡 📡 📡

《自分に執着しゅうじゃくすると、から入る想念波動バイブレーションたたかって翻弄ほんろうされるのです。自分は世界=世界が自分となれば、素通りスルーしていきます》

「執着。しがみつくことかしら」
『自分って、身体からだの自分かな』
《心身いずれも、ただ装置そうちですから》

心も身体もVRなんだ。この世界を体験するための装置どうぐなわけ。ゲームに熱中して、自分=VRと思い込んだら、それっておかしいよね。

 📱 📱 📱

「けど、なんかっすら。ミツ君は❓」
『ボクも。現実ホントったのかな』
《脳の記憶は、消していく仕組みシステムです》

なことなら、消していいけど」
『死ぬと、全部みんな消えちゃうよね』
中心たましい理解は消えません》

ああそうか。そうだった。中心仙骨は、この世と違う場所じげんつながる。言葉や感情を使ったら、決してくことができない場所だ。

 🌏 🌏 🌏

「さってと、もうぐ冬休みだわ」
『その前にテストがあるけど』
「やだミツ君、思い出させないで」
《全て、まっています》

そうだった。人生は決まっている。変えられない。だから、これでよし。大丈夫──

「それなら、乗りえられるかも」
『うん。思い切って行くしかないね』
《決まっているから、安心して進めます》

 🚶 🏃 💃

「どうせ、最後は死んじゃうしね」
『死んだら、あの心地よいの世界だよ』
《生まれ変わって、やり直せます》

「次の人生、テストはもうらないわ」
『あはは~面倒めんどいって理解したからね』
《はい。理解した通りに現象化します》

そうだった。ボクらの理解が世界ここあらわれる。見ているのが、本当の自分だよ。さあ、ボクらの新しい冒険たびが始まる──

イラストは朔川揺さん💞

ではまた。いつかどこかで3月にお逢いできたら嬉しいです💖

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