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女性声優の世代分類〜声優学のススメ〜 1時間目

初めまして。さちとろです。
突然ですが、みなさんは女性声優さん好きですか?
私は大好きです。

私は2018年以降に放送された全てのアニメを見ているほどには、大のアニメ好きです。
アニメ好きがアニメを楽しむ要素としては、ストーリー/作画/声優、など色々あると思います。
かくいう私は、アニメを見る理由の半分は女性声優さんの芝居が聞きたいからというタイプの人間です。
毎クール40本を超えるアニメを見るのはそれなりに労力を使いますが、女性声優さんを追うことのできる喜びの方が断然大きいですね!

さて、今回のnoteでは、みなさんと女性声優の歴史について学んでいきたいと思います。



さちとろ
:今回講義を受ける学生さんとして、ミスターさんに来ていただいています

ミスター:よろしくお願いします!!女性声優顔面派です!!

左:講師さちとろ 右:学生ミスター

さちとろ:突然ですが、ミスターさんに問題です。
以下の声優さん方を声優第一世代から声優第六世代まで並べ替えてみてください。

ミスター:突然ですね。声優の世代……? というか一人ルフィーの親戚がいませんか?

さちとろ:すいませんでした。事件の時に作ったスライドに修正を加えるのを忘れていました。

ミスター:バカ野郎、関係各所から怒られろよマジで。
ってか、難易度高くないですかこれ

さちとろ:全問正解はかなりむずいですから、まずは勘でどうぞ!

ミスター:第一世代は井上喜久子お姉様だと思うんですが、他はあんまり自信ないですね。そもそも声優さんの年齢わかんねえ。それでは
第一世代→井上喜久子さん 
第二世代→名塚佳織さん 
第三世代→東山奈央さん 
第四世代→水瀬いのり 
第五世代→長谷川育美さん 
第六世代→本渡楓さん
 でどうでしょうか?

さちとろ:なんで水瀬さんだけ呼び捨て!?お前も怒られろよ。

ミスター:”D”を外すのに夢中で…

さちとろ:ミスターさん惜しいですね。第一世代から第四世代までは大正解です! ”第五世代→本渡楓さん”で、”第六世代→長谷川育美さん”でした。

ミスター:おおっ、案外予想外れてなかった。でもこれ声優の世代って何が基準なんですか??

さちとろ:良い質問ですね。それは後ほど講義の中で解説していきます。



女性声優学とは


さちとろ:それでは、本講義の声優学について説明していきます。声優学といっても、今回は声優になるための講義をするわけではなく、声優を知るための講義をしていきます。

ミスター:なるほど。技術的な話はしないってことですね。

さちとろ:さらに、本講義では声優学の中でも主に、声優歴史学というのを専門に勉強していきましょう!

ミスター:なんですかこの表。声優学ってこんな系統あるんですね。
”声優生態学”とかいう犯罪臭きっつい言葉初めて聞きましたよ

さちとろ:うちの知り合いに声優アーティストのMVロケ地を特定するオタク研究者がいるんですけど、インスタ写真の場所特定とかそんなことをする学問ですね。

ミスターいやもうそれストーカー…。 なるほど素晴らしい研究です。

さちとろ:今回講義をするのはこの声優歴史学に分類されるものですね。
ちなみに私は現代声優学で博士号を取得しています。

ミスター:さっぱり何言ってるかわからない割には想像つきますね。
この歴史学が、先程の声優第何世代というお話につながってくわけだ。

さちとろ:その通りです。それでは声優歴史学の講義を始めましょうか。

さちとろ:声優の世代分類にはいくつもの方法があります。その中でも、今回は声優トレンド学的手法を用いた世代分類を紹介します。

ミスター:あまり想像つかないのですが芸歴などの評価じゃないっていうのは具体的にどういうことなのでしょうか?

さちとろ:簡単に言えば、声優が”売れ始めた”時を基準に世代を分けています。遅咲きの声優と、早咲き声優が同じ年に売れていた場合、芸歴は違うのですが二人の声優は同じ世代とする。というような話ですね。

ミスター:極端な話、50歳の声優と10歳の声優でも、同じ2024年に台頭してきたら二人を同世代として扱うって話ですね。
それで何年から何年までに台頭してきたかで世代を分けているわけですか

さちとろ:大まかにはそのような解釈で結構です。しかしそれだけではありません。

ミスター:というと?

さちとろ:先ほども申し上げた通り、”声優の歴史はアニメの歴史”です。よって声優の世代分類は、アニメのトレンドに大きく左右されます。

ミスター:アニメの変遷が声優の世代変遷になるってことですか。むずかしいですね。

さちとろ:実際に表を見た方がわかりやすいですね。それでは実際に第一世代から見てみましょう。



声優第一世代

さちとろ:第一世代にはこのような特徴があります。

ミスター:その時代のアニメの特徴と声優の特徴があるわけですか。
それにしてもずいぶん大雑把なまとめ方ですね。何年間分はいってます?

さちとろ:大体30年間くらいですか。ほんとはもっと細かく分類できるんでしょうけど、現代から振り返るとここはほとんど同じ分類になります。作品数自体が少ないですからね。あと実際当時のことを私が知りません。すみません

ミスター:おお!レジェンドアニメにレジェンド声優!これは第一世代だ!

さちとろ:今も一戦で活躍されている声優様方ですね。この人たちは、アニメで喋るだけで一気に雰囲気が変わるような絶対的な影響力を持っています。

声優第一世代とそのアニメのまとめ(表灰色部分)

ミスター:思ったより第一世代の声優さんは少ないですね。

さちとろ:もちろん他に活躍された声優さんはいらっしゃるんですが、一人一人あげてもキリがないというのと、今回の声優世代表は今活躍されている声優さん方を主に取り上げています。
決して私の知識が足りないということでは、、、

ミスター:なるほど言い訳だ。現代声優学博士号の人っぽい発言ですね

さちとろ:続いては第二世代の声優さんを見ていきましょうか。



声優第二世代

さちとろ:第二世代の特徴としては、やはり”萌え”の文化になるでしょう
ミスターさん、なにがきっかけでヒロインのキャラ付けが流行ったかわかりますか?ヒントは、第一世代に爆発的に流行ったあるアニメです

ミスター:あるアニメ、さっき見てた中だとやっぱエヴァ?

さちとろ:大正解です。”新世紀エヴァンゲリオン”です。

ミスター:へえ。でもキャラ付けってのはどこからですか?

さちとろ:”式波・アスカ・ラングレー”でしょ!!!!! あんなツンデレいないでしょ!!

ミスター:ああ確かに!! 綾波レイもクールキャラの代表だ!

さちとろ:そうそう。新世紀エヴァンゲリオンがバカ流行ったことによって、アニメのヒロイン像が一変したわけですよ。

ミスター:確かに、そう言われると納得です。

ミスター:懐かしいwwwww  後藤邑子さん大好きなんだよ俺

ミスター:くぎゅううううううううううううううううう(気さくな挨拶)

さちとろ:くぎゅううううううううううううううううう(気さくな挨拶)

ミスター:”アマガミ”好きな俺としてはテンションが上がるラインナップ。

さちとろ:この世代、美少女ゲーム原作のアニメ化が最盛期だったんですよね。それこそ、美少女ゲームっていうのも”萌え”と”属性”の塊なわけです。

ミスター:後藤邑子さんとか丹下桜さんとか田村ゆかりさんとか、確かに個性の塊って感じの声だ。第二世代が第一世代とは違うというのも納得です

第二世代を代表する声優さん方(表黄色)

ミスター:急に声優さんの数が増えた!!

さちとろ:純粋にアニメの数が増えてますからね。アニメ好きの人も増えて、声優という職業についてさらなる認知がされるようになったわけです。

ミスター:堀江さんとか水樹奈々さんとか、メディアへの出演が出てきた感じありますね。というかいまでもヒロインやる人めっちゃいますね。

さちとろ:全くその通りです。このラインの声優さんが現役というのもありますし、どんどんアニメ出演が狭き門になっている節がありますよね。

ミスター:確かに。上が強すぎる。

さちとろ:さすがに、第二世代の声優さんは佐藤利奈さんや釘宮さん、小清水さんといったバケモン例外を除くと現在メインヒロインをやる人はほぼいないですけどね。

ミスター:メインヒロインはさすがにそうですね。その感じで言えば、今どんなキャラで出演が多いのか、というのも一つ声優の世代分類になるわけか

さちとろ:おっしゃる通り。声優トレンド学的手法で世代分類やってる人は少ないのですが、当時のアニメ流行+声優に要求されるスキル+現代の出演傾向 という三つの軸から分類をしています。
芸歴での絶対的な分類といった業界の人向けの分類よりは、アニメ好きの人に馴染みやすい分類になっています。

ミスター:なんか複雑なこと言ってるな。
確かに馴染みやすさはあるかも?第三世代も楽しみにしてますー。



声優第三世代

ミスター:へえー、キャラソン最盛期。確かにセクハラアニメも最近減りましたね。いわゆるラッキースケベ的なやつ。

さちとろ:時代と共にコンプライアンスが厳しくなってますからね。
この世代はあっさいエロアニメ多かった……。
さて、ここで問題です(アイカツプラネット)。
「キャラソン最盛期/メディアへの露出の需要増加/アイドル声優の台頭」
この背景にも一つのアニメの大流行がありました。なんでしょうか?

ミスター:これはわかりますよ。俺大好き後藤邑子さんが朝比奈みくる役で出演している”涼宮ハルヒの憂鬱”!!。

さちとろ:まさにそう!”涼宮ハルヒの憂鬱”も社会現象を引き起こしたアニメです。文化祭シーンで歌われたGod knowsは今でもカラオケ上位の超絶人気曲です。ハルヒ、長門、みくる、全員に歌唱がありましたし、それぞれのキャストさんのメディア出演も多かったですね。

ミスター:第三世代、、、そろそろ俺の好きなロウきゅーぶくるんじゃない?

ミスター:小学生は最高だぜ!!!!

さちとろ:うるせえwwwwwwww

ミスター:こうみると化物語って案外新しいかも?もっと古いと思ってました。

さちとろ:言われてみるとそうかも。出演声優的に第二世代と第三世代のちょうど中間だからかもですね。それをいうと、まどまぎも同じ部類ですが。

ミスター:第一世代から第二世代に移るときは一気に出演層が変わったイメージでしたが、第二世代から第三世代は出演層に被りが多くなってるのかな。

さちとろ:確かにそうですね。第二世代の人もこの時期はバリバリメインヒロインやってましたね。
それでは、とくに第三世代で輝いていた声優さん方を紹介します。

ミスター:早見さん、”バクマン”懐かしい!亜豆美保だよ。初恋だったかも。

さちとろ:奇遇ですね。私の初恋も早見沙織さんのキャラです。
”シャイニングアーク”ってゲームのキルマリア・アイディーンっていう女の子

ミスター:そうなんすね。一応握手しときます?

さちとろ:おけ。

🤝


ミスターうわぁ!!顔面!!!!!(女性声優顔面派)

さちとろ:マジで顔がいいんだぁ

ミスター:かわいい。

さちとろ:実際、メディア露出が爆発的に増えてるのも影響していると思います。声優は声だけの仕事という感じではなくなったのはここら辺からですかね。
”アイドル声優”が一般的に認知されるようになったのもこの時期からです。

ミスター:アイドル声優の台頭、この時期だと”スフィア”か。スフィアの全員がキャスティングされて主題歌やってるアニメとかもありましたよね。

さちとろ:あのユニット、全員が全員主役級の実力をもってる声優なのに、歌でも活躍してたの凄すぎるんですよ。

ミスター:今でもそれぞれアーティスト活動したり超一線で活躍してますもんね。本当にすごい。
第三世代、デビューの時制服着てましたって声優さん途端に増えてる気が。

さちとろ:高校生から主演やってるような人が第二世代と比べると圧倒的に増えてます。いい意味で業界が「アニメを通して声優を育てよう!」みたいな空気があったんじゃないでしょうか。

ミスター:花澤さんとか竹達さんとか”五等分の花嫁”出てたし、悠木碧さんと瀬戸麻沙美さんも最近主役見たな。
確かにまだまだメインヒロインやれる世代って分類も納得。

第三世代を代表する声優さん方(表青色)

ミスター:結構既婚者多いですね

さちとろ:急だな。いや本当にその通りなんですが。

ミスター:つれえ...…

さちとろ:わかる……

ミスター:声優が結婚するたびに、「ああ、俺の好きな人って全く俺のことを必要としていないんだよな。俺の”好き”は俺の好きな人にとっては何一つ意味がないんだな」ってことを感じてマジでしんどい。

さちとろ:ガチの真理じゃん。声優結婚学の第一人者さん?



さちとろ:とまあ、凹みきったところで1時間目は終了です。
第三世代まで聞いてみて、どうでしたか?

ミスター:正直女性声優学と聞いてめっちゃ舐めてたんですが、思ったよりちゃんとしてました。

さちとろ:ありがとうございます。この講義準備するまでに150時間くらいかかってんのよ。すげえ大変な思いしましたが良かったです。

ミスター:さすがだな!!女性声優への愛がすごいよ!!
結構声優の世代によって特色あるなーというのもわかりましたが、これあと三世代分あるんですよね?どう分けたか興味湧いてきました。
僕の好きな高野麻里佳さんが何世代かもしりたいし。

さちとろ:それは女性声優学2時間目で詳しく解説していきます。
それでは本日の講義を終了します

ミスター:ありがとうございました!!!


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