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基本部首‐1(漢字解読-5)

基本部首
 9種の基本‹部首›の中の3種の指標字を除く6種の基本字を中心としその派生字のグループを基本部首群と呼ぶことにします。以降に順に7種の各基本部首群を示します。

 まず基本部首「▽」の派生字を示します。

「▽」の基本部首群

 類像字「▽⇔女性器:=女性器」は二画の字形ですが、それを分割して各々に相応の意味を持たせた派生字「一⇔‹派生›▽の上部」と「Ⅴ‹派生›▽の下部」が誕生しています。特に「V」からは更に多種の派生字が生じ各種の義に使われており、少ない画数で多くの意味を表記可能とした賞賛すべき創造です。基本部首群の字画が多いとそれから生まれる複合字の字画が飛躍的に増加し、多数の象形文字で始まった言語表記が複合字の煩雑さのために間もなく簡素化された表音文字化へと進むのです。漢字が現代まで生き続けた大きな要因がこの基本部首群の画数の少なさに起因しています。
 「ㇵ[冠]⇔‹派生›∧の分離:=分ける」は「分、父、半、公」などの字に使われ、「ハ[脚]⇔‹派生›⋀の分離:=動き回る」は「六、共、具」などの字に使われています。「丷⇔‹派生›Vの分離:=最高のもの」は指事の強調形と解釈することも可能です。これからの派生字「ㇵ[脚]‹派生›丷の逆転:=最高のもの」は特殊で用例は「示」「㡀」の字のみです。

「▽」の基本部首群とその用例を必要に応じて多段に展開します。

「▽」⇔‹類像›女性器:=①女性器⇒女、②女の股間⇒股間
├「一」⇔‹派生›▽の上辺:=女の体⇒体⇒器官
└「V」⇔‹派生›▽の下部:=女の股間⇒股間⇒正面⇒前

「一」⇔‹派生›▽の上辺:=女の体⇒体⇒器官
├『丄』⇔一+|=体+男性器=男性器を立てた体:=立てた男性器
|├『亠』⇔‹派生›丄の部分=覆い被さった男性器:=覆う
|├『上』⇔‹指事›丄+丶=立てた男性器+その先:=上向き⇒上
|├『丅』⇔‹派生›丄の逆転:=男性器を下げた体:=働く男⇒労働者
||└『下』‹指事›丅+丶=下げた男性器+その先:=下向き⇒下
|├『丁』⇔一+|=第一種+男=第一種の男:=働く男⇒労働者[別解]||├『〒』⇔一+丁=体+労働者:=労働者の体
||| └『示』⇔‹指事›〒+ハ=労働者の体+その男性器:=仕事中⇒示す||└『丌[廾]』⇔丿+丁=垂れ流す+労働者=垂流す労働者:=垂れ流し
|└『五』⇔一+(丄+𠃌)=体+(立った男性器+男性)
|     =男性器を立てる男:=五歳男子⇒五歳児⇒五歳⇒五

├『十』⇔一+|=体+男性器=男性器のある体:=男
├『十』⇔一+|=一人+男=一人の男:=男[別解]
|└『廾[丌]』⇔丿+十=垂流す+男=垂流す男:=垂流し⇒普通の男
|    ├『升』⇔ノ+廾=特別+垂流し=飲酒での垂流し:=飲酒⇒計量単位
|    ├『弁』⇔ム+廾=無い+垂流し=垂流しが無い道具:=弁
|    └『鼻』⇔自+田+廾=顔+生む+垂流し=顔で垂れ流しを生む:=鼻

├『丅』⇔一+|=体+男性器=男性器を下げた体:=働く男⇒労働者
├『丁』⇔一+|=体+男性器=下げた男性器の体:=働く男⇒労働者[別解]
|└『下』⇔‹指事›丁+丶=下げた男性器+その男性器⇒下を向く⇒下

├「𠂉」⇔‹指事›ノ+一=特別な+体=特別な体:=青年の体⇒青年
|├『乞』⇔𠂉+乙=𠂉+乙女=青年と乙女:=互いに乞い求める⇒乞う
|├『⽓』⇔𠂉+一+乙=若者+体+乙女:=若者と乙女の体:=引合う
|├『攵』⇔𠂉∪又=青年+仕事:=青年の仕事=男仕事⇒仕事
|├『㐌』⇔𠂉+也=青年+生むもの=青年が生むもの:=手助け
|├『尓』⇔𠂉+小=青年+小さい=小さい青年:=甥⇒男子
|├『生』⇔𠂉∪土=若者+地上の男:=男衆⇒生まれ出るだけ⇒生まれる
|└『毎』⇔𠂉+母=青年+妊婦=青年と妊婦:=会う毎の情交⇒毎度

├「弋-丶」⇔一+㇂=体+垂れ落ちる=体から垂れ落ちるもの:=糞
|└『弋』⇔‹指事›(弋-丶)+丶=糞+同じ形状=糞状の物:=棒切れ⇒杙
| └『武』⇔一+止+弋=体+止める+杙:=鍛錬した体⇒武

├「䒑」⇔V+一=女の股間+器官=正面の器官:=正面⇒前
|├「丬」⇔‹派生›䒑の回転:=[女以外の]ものの正面⇒正面⇒前
||├『状』⇔丬+犬=正面+犬=犬の正面:=相手で態度が変る⇒状況
||├『壮』⇔丬+(十+一)=正面+男性器なる器官=男性器の正面:=壮観
||└『将』⇔丬+(爪+寸)=正面+護衛特権=正面を守られる者:=将軍
|├『羊』⇔䒑+扌=正面+多く生えるもの:=顔に毛があるもの⇒羊
|├『𦍌』⇔䒑+土=前+男:=男の正面⇒男の前面⇒男着の前
||├『美』⇔𦍌+大=男の前+大きい男性器=大きい男性器の前⇒美しい
||├『羔』⇔𦍌+灬=男の前+幼獣達=前衣の子羊の飾:=子羊
||├『義』⇔𦍌+我=男の前+護衛者=前面の護衛者:=義を誓う⇒忠義
||└『⺶』⇔𦍌+丿=男着の前+垂れ下がる=男着の前飾:=前飾
|| ├『差』⇔⺶+工=前飾+技士:=技師の前飾=技能差表示⇒差
|| └『着』⇔⺶+目=男の前飾の副領主:=男着の者⇒着る
|├『立』⇔亠+䒑=隠す+前=前を隠す:=立ち上がる⇒立つ
|├『平』⇔丁+䒑=労働者+前=労働者の体の正面:=平ら
|├『並』⇔䒑+业=正面+地上の素晴らしい男達
||         :=地上に並べた男達⇒並べる
|├『屰』⇔䒑+屮=前+後ろ[=犬の尾]:=前後する⇒逆
|├『首』⇔䒑+自=前+私=私の前:=顔⇒首
|└『前』⇔䒑+(月+刂)=正面+切った肉:=正面の肉⇒前

└『具-目』⇔一+ハ=体+動き回る:=動き回る体:=働く体
 ├『具』⇔(具-目)+目=体+動き回る=行動力のある副領主
 |    :=知恵と行動力を備える⇒具備する
 └『興』⇔興[1∼13]+(具-目)=同僚の両手+働く=共同事業⇒興す
 
 
「V」‹派生›▽の下部:=女の股間⇒股間⇒正面⇒前
├「𠆢」⇔‹派生›Vの逆転:=男の股間⇒動き回る
|├「又」⇔▽∪𠆢=女+動き回る:=動き回る女⇒女仕事⇒仕事
||├「双」⇔‹派生›又×2=対を組む仕事女:=二人での仕事⇒対
||├「叒」⇔‹派生›又×3=皆が係る仕事:=皆が係る⇒従う
|||└『桑』⇔‹派生›叒+木=皆が係る木:=桑の木⇒桑
||├「叕」⇔‹派生›又×4=全員の係る仕事:=皆が引き継ぐ⇒繋がる
||├「叉」⇔‹指事›又+丶=股+その場所:=股間部:=交わる⇒挟む
||├『夂』⇔ノ+又=特別な+仕事:=女の専従職⇒専門職⇒仕事
||├『攵』⇔𠂉∪又=青年+仕事:=青年の仕事⇒男仕事⇒仕事
||├『廴』⇔フ+又=生むもの+仕事=産場の構築:=居を建てる
||├『支』⇔十+又=男+仕事=男の仕事:=女の支え⇒支える
||├『攴』⇔ト+又=占う+仕事:=占う仕事⇒棒占い
||├『収』⇔丩+又=無職の男+仕事:=拾い集める⇒収める
||├『圣』⇔土+又=土+仕事=土を耕す:=繋がるうね⇒繋がる
||└『取』⇔耳+又=聞く+仕事=聞取りの仕事:=聞取る⇒取る
||
|├「人」⇔|+𠆢=男性器+動き回る=男性器を立てて動き回る男:=男
||├『从』⇔‹派生›人×2=男達:=女に従うもの⇒従う
||├『仌』⇔‹派生›人×2=積み上げた男達:=積んだ男
||├『大』⇔一+人=男性器を立てた男+一番=一番大きい男性器
|||   :=大きい男性器⇒大きい
||├『久』⇔ク∪人=動物+男=動物的な男:=稀に逢える男⇒久しい
||├『欠』⇔ク+人=動物+男=動物的な男=牙を剥く
|||   :=口を開ける⇒知恵に欠ける⇒欠ける
||├『内』⇔人+冂=男性器を立てた男+体:=体に入った男性器⇒内
||├『火』⇔人+丷=男性器を立てた男+最高のもの:=熱いもの⇒火
||├『囚』⇔人+口=男+囲む=囲んだ男:=捕らえた男⇒捕らえる
||└『閃』⇔門+人=戦+野性の男=戦時の野性の男:=瞬時に逃げる
||
|├『木』⇔𠆢+十=動き回る+男:=夫⇒婦の代理⇒木偶の棒⇒樹木
||├『未』⇔‹指事›木+丶=木の先端:=木の末⇒末
||└『本』⇔‹指事›木+丶=夫の男性器:=夫の本⇒本
|├「企」⇔𠆢+止=動き回る+止まる=動き回る男が止まる:=企てる
||
|├「乂」⇔V∪𠆢=女の股間+男の股間:=交わる⇒関係する
||├「爻」⇔‹派生›乂×2=沢山の関係:=易占いの陰陽関係の要素
|||├『𦥯』⇔爻+両手+冖=両手で種々の関係を授ける:=学ぶ
|||└『駁』⇔馬+爻=馬+沢山の関係:=まだら馬⇒混じり込む
||├「必」⇔‹指事›乂+丶×3=3/4の割で関係する:=ほとんど
|||├『泌』⇔氵+必=水+ほぼ関係する:=井戸の水脈⇒湧出る泉
|||├『秘』⇔禾+必=穀類+ほとんど=穀類ほとんど:=隠す⇒秘める
|||└『密』⇔宀+必+山=家中がほぼ山:=ゴミ屋敷⇒密
||├「※」⇔‹指事›乂+丶×4=すべてに関係する
|||└『鬯』⇔※+(凵+ヒ)=全関係+角製カップ:=祭祀での神酒
||├『文』⇔亠+乂=隠す+関係=意味関係を隠したもの:=文字
||├『父』⇔八+乂=分る+交り=交わり分けた男:=交わり選ぶ:=父||├『犮』⇔ナ+乂+丶=衣+交わる+丶=性交時の覆い布:=一時的な
||├『交』⇔六+乂=六歳男児+交わる=童貞を破る:=交わる
||└『気』⇔⽓+乂=引合う男女+交わる:=交わる気持ち⇒気持ち
||
|├「ㇵ[冠]」⇔‹派生›𠆢分離=股間を分る:=分る⇒選ぶ八歳女児⇒八歳
||├『父』⇔八+乂=分る+交り=交わり分けた男:=交わり選ぶ⇒父
|||├『斧』⇔父+斤=父+斧=認めた父に贈る斧:=斧
|||└『釜』⇔父∪金=混ぜた具が分かれる+金属製品:=釜
||├『忄』⇔八+|=男性器+分る=分入る男性器:=快感⇒感覚
|||└『㣺』⇔‹派生›=忄+丶=感覚+特別な:=男の感覚⇒慕う
||├『小』⇔八+|=棒+分ける=棒で分ける:=小さいもの⇒小さい
||├『公』⇔八+ム=分ける+男児=分けた男児:=皆のもの⇒公け
||├『半』⇔八+扌=分る+手=手で分る:=半分にする⇒半分
||├『兌』⇔八+兄=分配+跡取り=跡取りの分配:=遺産⇒喜ぶ
||├『酋』⇔八+酉=分る=酒を分る者:=首長
||├『券』⇔八+夫+刀=刀を使う夫を分け選ぶ:=札造り者⇒券
||├『卷』⇔八+夫+㔾=野生の夫を分け選ぶ:=逞しい
||├『巻』⇔八+夫+己=幼児の夫を分け選ぶ:=包まれた男児⇒巻く
||├『拳』⇔八+夫+手=腕力の夫を分け選ぶ:=腕力者を選ぶ⇒拳
||└『益』⇔䒑+(八+皿)=正面+分け皿=分け皿の正面:=益する
||
|├「ハ[脚]」⇔‹派生›𠆢の分離=活発に動く男:=事をなす男⇒有能な男
||├「灬」⇔‹派生›ハ×2=多くの活発な脚:=動き回る子供達⇔幼獣達
|||├『点』⇔占+灬=占い師+子供=占師の子供達:=黒装束⇒点
|||├『烈』⇔列+灬=切り殺した者+子供達=烈しい気性:=烈しい
|||├『魚』⇔ク+田+灬=動物+生む+多くの子供:=多産の動物⇒魚
|||├『然』⇔月+犬+灬=(獣の)体+犬+子犬=横になり授乳する雌犬
||||   :=あるがままの姿⇒あるがまま
|||├『煮』⇔者+灬=殺すもの+幼獣達=殺した獣の幼獣達:=煮る
|||├『焦』⇔隹+灬=小鳥+幼鳥達=鳥の雛:=焼き鳥⇒焦げる
|||└『燕』⇔廿+口+北+灬=北から来て乳をせがむ子供達:=ツバメ
||├『六』⇔亠+ハ=隠れる+動き回る=隠れ回る男児:=六歳男児=六
||├『共』⇔土∪土+ハ=男達+動き回る:=共働する男達⇒共に
||└『貝』⇔目+ハ=賢者+動き回る男:=貴重な男⇒資産⇒貝銭
||
|└「A」⇔𠆢+一=女の股間+器官=合わせる器官:=①会う、②食う
| ├『令』⇔A+マ=会う+垂流す男=垂流す男を食う:=冷たい
| ├『全』⇔A+土=男+食う=男を食う:=すべてを食う⇒全て
| ├『会』⇔ A+𠫔=男児=生んだ男児と会う:=対面する⇒会う
| ├『合』⇔A+口=会う+婦=婦と会う:=合わせる⇒合う
| ├『余』⇔A+ホ=会う+夫=夫と会う:=余り時間⇒余り
| ├『命』⇔A+叩=食う+叩く男:=叩くべき男を食う⇒命を奪う⇒命
| ├『金』⇔A+十+䒑=合う+男性器+正面=性交体位:=最高⇒金属
| └『食』⇔A+艮=会う+定置猟の男達:=猟師達と会う⇒食事⇒食う
| 
├「フ」⇔‹派生›Vの回転=生み出す所:=生む⇒母性⇒メス
|├『水』⇔フ+|+ヒ=メス+垂流す+オス=雌雄の排泄する尿⇒水
|├「了」⇔‹指事›フ+|=生む+下へ=産み落とす:=終わる
|||└『子』⇔了+一=産み落とす+体=産み落とした体:=子
||| ├『好』⇔女+子=女の子:=好ましい
||| └『字』⇔宀+子=家+子=屋内で生まれたもの:=文字
||└『亨』⇔亠+口+了=隠す+産道口+出産=出産口を隠す⇒無事完了
|├「𪜊」⇔‹指事›丶+フ=特別な+母性=選ばれた母性:=同類の女
||└「之」⇔‹指事›𪜊+乀=同類のもの+ここにいる:=貴方達
|| └『乏』⇔ノ+之=特別な+貴方達=不妊者:=乏しい女⇒乏しい
||
|├「女」⇔フ+乚=生む+女の徳:=生める女性⇒女性⇒女
||├「奻」⇔‹派生›女×2=たくさんの女=言い争う
||└「姦」⇔‹派生›女×3=多くの女=遊び耽る⇒道楽||
||
|├「ク」⇔‹指事›ノ+フ=特別な+母性=胎生の動物:=動物
||├「夕」⇔‹指事›ク+丶=動物+横になる=横になる動物:=寝る⇒夕刻
|||├「歹」⇔一+夕=体+横になる動物=横になった体:=死体
||||└『列』⇔歹+刂=切った死体=並べて確認:=列にする⇒列
|||└『名』⇔夕+口=夕刻+婦=夕刻の仕事の婦:=名前を呼ぶ⇒名前
||├『欠』⇔ク+人=動物+人=動物的な人:=①理性がない⇒欠ける、
|||  :=②牙を剥く⇒口を開ける
||├『色』⇔ク+横日+乚=動物+生理+女=動物的生理:=色気づく
||├『危』⇔ク+厄=動物+災い=災いに遭った動物:=危い
||├『急』⇔ク+ヨ+心=動物+前へ飛出す+動き:=飛出す動物⇒急
||└『亀』⇔ク∪甲∪(田∪乚)=頭と手足が飛出す動物:=亀
||
|├「マ」⇔‹指事›フ+丶=生む+その器官:=生む器官がある⇒~がある
||├『勇』⇔マ+男=ある+男=男らしい:=勇ましい
||└「予」⇔マ+了=ある+産み落とす:=出産予定⇒予めの準備⇒予め
|| ├「矛」⇔予+ノ=出産+特別な:=流産⇒勾玉型の胎児⇒矛先⇒矛
|| |└『柔』⇔矛+木=流産した草:=ふにゃけた草⇒柔らかい
|| ├『序』⇔广+予=仮小屋+予め=仮小屋の予定地:=事始め
|| └『野』⇔里+予:=里+予定する:=里の予定地⇒野原
||
|├『疋』⇔フ+龰=生むものの足:=婦の足⇒メスの足

├「㇜」⇔‹派生›フの逆転=生まない所:=生まない⇒父性⇒オス
|└「ム」⇔‹指事›マの対象:=生む所がない⇒~がない⇒男子⇒男⇒オス
| ├『𠫔』⇔一+ム=体+男児:=男児の体⇒男児
| ├『公』⇔八+ム=分ける+男児:=分けた男児⇒皆の所有⇒公
| ├『私』⇔禾+ム=穀類+男:=蓄えのある男⇒豊かな者⇒私
| └『至』⇔𠫔+土=男児+男=男児が成人する:=成人する⇒至る

├「ㇾ」⇒‹派生›フの変形=生まないもの:=男[別解]
|├「丩」⇔‹指事›ㇾ+|=低俗な男+垂流す男:=垂流す浮浪者⇒浮浪者
||└『収』=丩+又=浮浪者+仕事=浮浪者の仕事:=拾い歩く⇒収める
|├『民』⇔口[冠]+レ+(弋-丶)=ひと+男+糞:=無用の男⇒民
|└『艮-日』⇔ㇾ+ヒ=浮浪者+よそ者:=屯す者達
|    ├『艮』⇔日+(艮-日)=ひと+屯す者達:=定置猟者達⇒動かない
|    |└『食』⇔A+艮=合わす+定置狩猟者:=狩猟者に合わす⇒食べる
|    └『畏-田』⇔一+(艮-日)=体+屯す者:=屯す者達の体
|        └『畏』⇔田+(艮-日)=生む+屯す者:=無能者を生む⇒恐れる
|   
├「く」⇔‹派生›Vの回転=交る股間:=交る体位
||
|├「巛-く」⇔‹派生›く×2:=多く交る⇒たくさんの体位
||└『兪』⇔A+月+(巛-く)=食う+体+交る:=交って後食う⇒然り
||
|└「巛」⇔‹派生›く×3=多く巡る
|  ├『災』⇔火+巛=火+巡る:=炎が巡る⇒火災⇒災い
|  ├『巣』⇔巛+田+木=巡る+孵卵所+巡る⇒鳥が巣を巡る⇒巡る
|  └『巡』⇔辶+巛=歩む+巡る:=歩いて巡る⇒巡る

└「丷」‹派生›Vの分離:=素晴らしいもの⇒最高のもの
 ├「ハ」⇔‹派生›丷の逆転:=素晴らしいもの⇒最高の
 ├『示』⇔〒+ハ=労働者の体+その男性器:=仕事中⇒示す
 ├『㡀』⇔丷+(冂∪|)+ハ=下げて良し立てて分け入る男性器
 ||   ⇒処女膜を破るもの⇒破る[上のハ→丷]
 |└『敝』⇔㡀+攵=破る+若者の仕事⇒打ち破る仕事⇒攻撃要員
 | └『蔽』⇔艹+敝=男達+攻撃隊=攻撃隊の男達⇒遮る
 |
 ├『⺌』⇔|+丷=男性器+素晴らしい:=素晴らしい男性器⇒最高
 |├『当』⇔⺌+ヨ=最高+前に飛びだす:=当った矢や石⇒当たる
 |├『光』⇔⺌+兀=最高+新生児:=最高の新生児⇒輝く⇒光
 |└『尚-口[堂冠]』⇔⺌+冂=最高の+体:=最高の体
 | └『尚』⇔⺌+(冂+口)=最高+婦体:=最高の婦体⇒最高の体
 |  └『堂』⇔尚+土=最高の体+男:=男の最高の体⇒堂々
 |
 └『米』⇔木+丷=草木+最高の=最高の草:=米のなる稲⇒米
 
「丬」は辞書に「冫」部に解説されていますが「䒑」からの派生です。

 人の知能の発達は性に関する知覚と認識が重要な引き金となったと考えられ、基本文字の絡む画数の少ない複合字には性に関する表現が至る所に現れます。心理学では幼児が糞尿に関する用語を好んで発するのは言語と体感の馴染みを深める訓練と考えられています。

 エジプトの象形文字は複合語を表記する字画が急激に増加して間もなく表音化していますが、漢字ではこの派生字を生む造字法、特に画数を減少させる派生が表意文字を成長させ続けた大きな原因であると考えられます。


 ***本「NOTE」の投稿は漢字の解読を社会に開示すると共に、筆者の最新版として保存しようと考えており、新たな解字や解釈の変更により修正や追加を随時継続して行いますのでご了承ください。[2024.02.16]***



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