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基本部首-3(漢字解読‐7)

 今回は類像字「|⇔男性器」から生まれた基本部首群を示します。
二種類の義を持つ「|:=①男性器、②男、:=③棒」は男と棒のどちらの義に対しても派生字が生まれていますが、他の類像字「▽⇔女性器:=女」や「口⇔産道口:=婦」より派生字の数が少なくなっています。「|:=男性器」の特徴は数に関する派生字が多数生まれており、まずは派生字の一覧です。

「|⇔‹類像›男性器:=男」の基礎部首群

 続いて類像字「|⇔男性器」の基本部首群とその用例を簡潔な木構造で示します。ただし文字種の‹複合›は省略し、用例は『』で括ります。

 今回は派生で生れた「|⇔‹類像›:=棒」と数の派生字からできた多くの複合字「十」「扌」「丰」と「丁」「工」「王」が加わります。特に「十⇔一本の棒:=棒」と「十⇔一人の男:=男」が同型異議で両者とも多くの複合字を造っています。
 
「|」⇔‹類像›男性器=①男性器⇒棒⇒男、②生える

├「一」⇔‹派生›|の回転=一本の棒:=一つ⇒一番目
|├「二」‹派生›一×2:=たくさんの棒⇒二つ⇒二番目
||├「冫」‹派生›二の変形:=二の次⇒少し⇒僅か
|||├「氺-|」⇔‹派生›冫×2=僅かの僅か:=ほんの僅か
||||└「氺」⇔‹指事›(氺-|)+|=ほんの僅か+垂流す
|||| |  :=ほんの僅か垂流す男⇒賢い男
|||| └『求』⇔‹指事›十∪氺+丶=男+賢い男+特別な
||||     =言葉の分かる賢い男:=求める
|||├『疒』⇔广+冫=小屋+少し=仮小屋:=休憩所⇒休む⇒病
|||├『冬』⇔夂+冫=夂+少し=専門職+少し:=少ない仕事⇒冬
|||├『冷』⇔冫+令=少し+冷たい=少し冷たい:=冷ややか
|||├『次』⇔冫+欠ける=次に動物的な男:=次に食う男⇒次
|||├『冶』⇔冫+台=少し+盛上る=少し盛上る:=溶解金属⇒冶金
|||├『凍』⇔冫+東=少し+東=少し東方[=泰山]:=凍る
|||└『凝』⇔冫+疑=少し+疑う=少し疑う:=違和感⇒凝る
||├ 「亖」‹派生›二×2:=二人ずつ⇒四人⇒四
|||  └『言』=亖+口=二人ずつ+の婦⇒会話する⇒言葉
||├『亏』⇔‹指事›ㄅ+二=二+男子:=二人の男⇒張合う⇒失う⇒傷つく
||| └『夸』⇔大+亏=大きさ+張合う男=大きさを張合う:=大げさ
|||    └『誇』⇔言+夸=言葉が大げさ:=大げさな言葉⇒誇る
|| └『亐』⇔‹指事›「ㄅ+二」=二歳+男子:=二歳男児⇒土まみれ
||     └「汚」⇔「氵+亐」=小便+二歳男児=小便まみれ:=汚れる
|└「三」‹派生›一×3:=非常に沢山⇒三つ⇒三番目
|  └『耒』⇔丰+𠆢=沢山の男達+動き回る:=働く男達⇒耕す⇒スキ

├「刂」⇔‹派生›|×2=大小の棒:=二刀流⇒切る
|├『刑』⇔幵+刂=犯罪者達+切る:=死刑にする⇒刑
|├『利』⇔禾+刂=穀類+切る:=穀類を切る⇒収穫する⇒利する
|└『則』⇔貝+刂=財となる賢い男+切る:=賢い男を切る⇒決りに依る

├「ト」⇔‹指事›|+丶=棒+その中心=棒倒し占い:=占い⇒怖い⇒占領   
|├『虍-七』⇔ト+フ+丿=占う+生む女+衣:=女占師の衣⇒虎革の衣
|├『与』⇔ト+𠃌+一=占う+男+体=処置を占った男の体:=与える
|├『占』⇔ト+口=占う+婦=占う婦:=占師⇒占う⇒占有する
|├『扑』⇔扌+ト=手+占棒=占棒を手にする:=棒を倒す
|├『外』⇔夕+ト=横になる+占棒:=倒れた占棒⇒外向き⇒外
|├『朴』⇔木+ト=木+占棒=占棒の[男根型メシベの]木⇒ホオノキ
|├『貞』⇔ト+貝=占う+賢い男=賢い男を占う:=貞節⇒正しい
|└『訃』⇔言+ト=言葉+占う=占師の言葉:=既に死んでいる⇒訃報

├『引』⇔弓+|=弓+棒=弓の棒:=矢⇒引く
├『弔』⇔弓+|=弓+棒=弓の棒に当たる:=射られる⇒弔う
├『串』⇔口×2+|=上下の口を貫く棒=串刺し棒:=突き通

├「十」⇔‹指事›一+|=一+棒:=一本の棒⇒棒
| ├『千』⇔ノ+十=特別な+棒=細い無数の体毛:=体毛⇒無数
| ├『舌』⇔ノ+十+口=特別な+棒+口=口の中の特別な棒:=舌
| ├『協』⇔十+劦=棒+沢山の力:=棒に力を合す⇒合わせる
| ├『針』⇔金+十=金属+棒=金属の棒:=針
| ├『辛』⇔立+十=立つ+棒=立った棒=突き刺さる:=痛い⇒辛い
| ├『爪』⇔ノ+丿+|+乚=特別に下がる女の棒:=指⇒爪⇒掌⇒授ける
| |
| └「⊢」⇔‹派生›十の部分=片足
|  ├ 「龰」⇔‹派生›⊢×2=二つの足:=両足
| |  ├『足』⇔口+龰=婦+両足:=婦の両足⇒足
| |  ├『走』⇔土+龰=地上の男=地上の男の足:=走る
| | ├『辵[辶]』⇔彡+龰=毛深い男+足:=毛深い男の足⇒行く
| | ├『𤴓』⇔一+龰=体+足:=体と足:=ひとの体⇒ひと
| | ├『疋』⇔フ+龰=生むものの足:=婦の足⇒メスの足
| | └『従』⇔彳+(䒑+龰)=遠出+正面の足:=先頭の足に従う
| └「止」‹派生›⊢×2=一方を横にした両足:=止まる
|   ├『正』⇔一+止=体+止まる=止まった体:=正しい態度⇒正しい
|   └『𠂛』⇔ノ+止=特別に止まる:=長く留まる⇒泊る

├「扌」⇔‹指事›二+|=二本・沢山の棒:=両腕⇒手⇒持つ⇒所有する
|├「卄」⇔‹派生›扌の回転:=歩行に使う手⇒四っ足歩行⇒オス
||├『𠕁』⇔冂∪卄=体+四っ足歩行:=四っ足歩行者
|||└『冊』⇔𠕁∪一=四っ足歩行者+体=四っ足歩行者の体⇒柵
||└「𠦌」⇔‹派生›卄×2=沢山のオス達
|| └『無』⇔𠂉+𠦌+一+灬=若者と男達と子供達:=無産⇒無
|├「⊨」⇔‹派生›「扌」の部分:=片腕⇒片手
||├『乍』⇔𠂉+⊨=若者+腕=若者の腕:=作る⇒不出来なもの
||└「印-卩」⇔‹指事›ノ+⊨=特別な+片腕:=左腕
|| ├『印』⇔(印-卩)+卩」=特別な+左腕+男性
|| |   =焼入れた男性の左腕:=印のある左腕⇒印
|| ├「𦥔-|」⇔‹派生›「(印-卩)」の対型:=両腕⇒両手 
|| |└『叟』⇔(𦥔-|)∪|+又=両腕+棒+仕事:=棒で捜す
|| └「段-殳」⇔‹指事›ノ+(印-卩)=特別な+左腕:=領主の左腕
||  └『段』=(段-殳)+殳=領主の左腕+領主の仕事
||     =領主が指揮する左腕:=指揮技法⇒鍛える⇒鍛錬レベル
|├「手」⇔‹指事›ノ+扌=特別な+両腕=両腕の先:=掌⇒手
||├『看』⇔手+目=手+見る=小手をかざしてみる:=注視する
||├『挙』⇔兴[興]+手=興す+手=手を興す:=挙手
||└『拳』⇔𠔉+手=分けた夫+手=腕力の夫を選ぶ:=拳
|├「牛」⇔‹指事›ノ+扌=特別な+二本の棒=短い二本角のもの:=牛
||├『件』⇔イ+牛=男仕事+牛=牛の世話係:=一匹毎⇒区別する
||├『牟』⇔ム+牛=ない+牛=牛がいない:=奪い取る⇒貪る
||├『牡』⇔牛+土=牛+男:=オスの牛⇒牡牛
||├『牝』⇔牛+オス:=オスの牛[雌牛を食う口実]⇒牝牛
||├『物』⇔牛+勿=牛+獣:=牛という獣⇒最高の財物⇒物
||├『牢』⇔宀+牛=牛+家:=牛小屋⇒堅牢な小屋⇒牢屋
||├『牧』⇔牛+攵=牛+男仕事=牛の世話男:=放牧する
||└『特』⇔牛+寺=牛を守る所=念入りな囲い:=特別
|├『羊』⇔䒑+扌=正面+沢山生える:=顔に毛がある⇒羊
|└『聿』⇔⺕∪扌=鍛錬する+腕:=鍛錬した腕⇒上手
├「丰」⇔|+三:=①たくさんの男・②たくさんの棒⇒三本の棒
|├「非」⇔‹派生›「丰」の分割=三本の棒は二分不可:=不可[解①]
||└『韭』⇔非+_=不可+大地=ダメな大地:=荒地
|| └『韮』⇔艹+韭=草木+荒地=荒地の草:=ニラ
|├「非」⇔‹派生›「丰」の分割=多数の棒の分割:=棒の分割[解②]
||└『扉』⇔戶+非=戸+分けた棒=分けた棒の戸:=扉
||
|├『寿』⇔丰+寸=沢山の男+守る:=寿命を守る⇒寿命
|├『耒』⇔丰+𠆢=沢山の男+動き回る:=農耕する男達⇒耕す
|├『夆』⇔夂+丰=男仕事+沢山の男:=働く沢山の男達⇒働く男達
|├『邦』⇔丰+阝=沢山の男+組織的集団:=男達の団体⇒男子の軍団
|├『寿』⇔丰+寸=沢山の男+守る:=男達を守る⇒長寿の男⇒長寿
|└「拝-扌」⇔一+丰=体+大量な男=肉にした男の体:=礼拝する
| └『拝』⇔扌+(親)=手+礼拝する:=手で礼拝する⇔拝む

├「||」‹派生›|×2:=①沢山の男達、②二本の棒⇒両足
|├『冂』⇔一+||=体+二本足:=人体⇒下向きの口⇒被さる⇒建造物
|└『业』⇔_+||+丷=大地+男達+素晴らしい:=地に降りた賢い男達

├「イ」⇔‹派生›ノ+|=特別な+男=特別な男:=仕事をする男⇒男仕事
|├『仇』⇔イ+九=男仕事+領主=領主への男仕事:=反抗者殺し⇒仇
|├『仁』⇔イ+二=第二位の仕事人:=頑張り大成する⇒有徳
|├『仏』⇔イ+ム=男仕事+いない=いなくなる男:=出家者
|├『化』⇔イ+ヒ=男仕事+巷男=巷男が働きだす:=性格激変⇒化ける
|├『仕』⇔イ+士=男仕事+男性器:=男娼への世話仕事⇒仕える
|├『仙』⇔イ+山=男仕事+山=山での男仕事:=山に住む⇒山の住民
|├『他』⇔イ+也=男仕事+出産:=助産の仕事⇒余分な雑仕事⇒その他
|├『付』⇔イ+寸=男仕事+守る=護衛の仕事=付き従う:=付く
|├『代』⇔イ+弋=男仕事+杭=杭作りの仕事:=女の代わり⇒代わり
|├『仮』⇔イ+反=男仕事+反り返る:=姿勢が良い仕事⇒一時的な
|├『休』⇔イ+木=男仕事+木:=仕事の合間に木に登る⇒休憩⇒休む
|├『仲』⇔イ+中=男仕事+性交中=性交の介助者:=仲介者⇒仲介
|├『伎』⇔イ+支=男仕事+支える=支える男仕事:=技能者⇒技能
|├『仰』⇔イ+卬=男仕事+貴族の男:=貴族男の接待⇒仰ぎ迎える
|├『佳』⇔イ+圭=男仕事+男社会:=男社会に仕える⇒優れた男⇒良し
||
|├「彳」⇔‹派生›ノ+イ=特別な+男仕事:=部落外の仕事⇒部族外⇒遠出
||├『役』⇔彳+殳=部族外+領主の仕事:=辺境を守る⇒務める
||├『彼』⇔彳+皮=部族外+皮商人:=外部の皮商人⇒あの人達⇒彼
||├『往』⇔彳+主=部落外の仕事+隠れた主人:=一人の遠出=往く
||├『徊』⇔彳+回る=遠出+巡る:=遠く回り往く⇒遠く巡る
||├『律』⇔彳+聿=部族外+鍛錬した手腕:=部族外を治める⇒律する
||├『徘』⇔彳+非=部族外+禁止:=部族外の禁:=遠く歩き回る
||├『彷』⇔彳+方=遠出+あちこち:=あちこちの遠出⇒遠くぶらつく
||├『征』⇔彳+正=部落外の仕事+正す:=外部を攻める=討つ
||├『復』⇔彳+复=遠出+若者の領主の世話:=領主に戻る:=復る
||├『径』⇔彳+圣=遠出+細く繋がる畝:=繋がる小道
||├『待』⇔彳+寺=部落外+寺=部落外の寺:=待合わせ場所⇒待つ
||├『従』⇔彳+(䒑+龰)=遠出+正面の足:=遠出で先頭に従う⇒従う
||├『徒』⇔彳+走=遠出+走る=遠出の走り:=歩く
||├『徐』⇔彳+余=遠出+余り:=時間の余った遠出:=ゆっくり歩く
||├『後』⇔彳+幺+攵=遠出+虫+攵:=遠出での虫取り仕事:=最後
||└『得』⇔彳+(旦+寸)=部族外+穏健な守り:=部族外は寛大に⇒得
||
|└「逆イ」⇔‹派生›イの逆転:=無職者
| ├『少』⇔逆イ+ハ=無職者+分ける=無職者の遺産:=少ない
| └『衣-ナ』⇔逆イ+ヒ=無職者+部外者=無職者や部外者:=浮浪者

├「十」⇔|+一=男性器/男+一:=①男性器⇒男、②棒[既説明]
|├『寸』⇔‹指事›十+丶[又の回転]=男+その役:=女を守る⇒守る
|├『才』⇔十+/=男+除く=除く男:=賢過ぎて除く男⇒秀才⇒才
|├『土』⇔十+_=男+地面=地に屈む男:=①屈む男、②屈む所⇒地面
|├『廾』⇔丿+十=垂流す+男:=垂流す男⇒垂流し
|├『士』⇔十+一=男性器+器官=男性器なる器官:=壮年男子
||└『干』⇔‹派生›士の逆転=悪い男性器:=強姦者⇒犯罪者⇒干す
|├『卂』⇔十+⺄=男+乙女=男と乙女が関係する:=素早い
|├『支』⇔十+又=男+仕事=男の仕事:=支える仕事⇒支える
|├『木』⇔十+𠆢=男+動き回る=動回る男:=夫⇒代理の立ちん棒⇒木
|├『ホ』⇔十+ハ=男+動き回る=動き回る男子:=働く男
||└『朮』⇔‹指事›ホ+丶=働く男+言葉:=言葉の分かる男⇒賢い男
|├『午』⇔𠂉+十=若者+男性器=若者の男性器を持つもの⇒馬
|├『古』⇔十+口=男+ひと=男のひと:=古い男⇒古い
|├『田』⇔口∪十=産道口+男性器=男女の結合
||    :=①生む⇒成長の原点、②生む所⇒[甾の輪用による]田圃
|├『卉』⇔十+廾=男+夫=垂流す夫:=気ままな夫⇒勝手
|├『計』⇔言+十=言葉+男=男の言葉:=男の能力を計る⇒計る
||
|└「艹」⇔‹派生›十∪十=男+男:=男達⇒オス⇒草冠に混入
| ├『卌』⇔艹∪艹=男達とオス達⇒生まない生物
| ├『芸』⇔艹+云=男達+ぐちゃぐちゃ云う:=男達の掛合い⇒漫才芸
| ├『芥』⇔艹+介=男達+垂流し動回る:=垂流し動回る男達⇒ゴミ
| ├『若』⇔艹+右=男達+女着の右縛りする男達:=若い男達・若い
| ├『苦』⇔艹+古=男達+古い=古い男達:=苦しい生活⇒苦しい
| ├『英』⇔艹+央=男達+真ん中=男達の中央の男:=傑出者⇒秀でる
| ├『芋』⇔艹+干=草+悪い男性器:=いびつな男性器の草⇒芋
| ├『花』⇔艹+化=草+化ける=草が化ける:=草の花⇒花
| ├『芙』⇔艹+夫=草+性器を突き出す花の草:=芙蓉
| ├『芳』⇔艹+方=草+あちこち:=周囲の草の香り⇒かぐわしい
| └『芽』⇔艹+牙=草+牙=牙状の草の芽:=芽

├「亍」⇔二+|=二人+男:=二人の男⇒対の男
|└「行」⇔彳+亍=遠出+対の男:=対の男の遠出⇒行く
| ├『桁』⇔木+行=対で使う木材:=井戸の横木
| ├『街』⇔行+圭=行く+上下関係の男:=男社会を行く⇒街道
| ├『術』⇔行+(ホ+丶)=言葉の分かる男を使わす⇒巧みに扱う
| └『衛』⇔行+韋=行く+着衣の五歳男児:=男児を護衛する⇒守る

├「丁」⇔一+|=第一+男=第一種の男=働く男:=労働者
|├『丌』⇔丿+丁=垂流す+労働者=垂流す労働者:=垂流す
|├『庁』⇔广+丁=店+労働者:=労働者の溜り小屋⇒飯場⇒役所
|├『汀』⇔氵+丁=水+労働者:=水汲みの労働者⇒水辺
|├『灯』⇔火+丁=火+労働者:=火を守る労働者⇒灯火
|├『頂』⇔丁+頁=労働者+お頭:=労働者のお頭⇒トップ
|├『酊』⇔酉+丁=酒+労働者:=飲んだ労働者⇒酔いつぶれる
|├『町』⇔田+丁=生む+労働者:=労働者を生む所⇒町
|└『訂』⇔言+丁=言葉+労働者=労働者の言葉:=直すもの⇒正す
├[註]「丁」⇔‹指事›一+|=体+垂下がる:=体に垂下る
|  └『牙』⇔‹指事›亠+丁+ノ=特別に体に隠れて垂下がる:=牙

├「工」⇔二+|=第二+男=第二種の男=技術を持つ男⇒技術者⇒巧み
|├『巧』⇔工+丂=巧み+男の体:=巧みな男の体⇒巧み
|├『功』⇔工+力=巧み+力持ち:=巧みな力持ち⇒手柄⇒功績
|├『左』⇔ナ+工=衣+技術者:=技術者の衣⇒左縛りの腰当⇒左
|├『江』⇔氵+工=川+巧み:=くねくねした川⇒揚子江⇒川
|├『攻』⇔工+攵=巧み+青年の仕事:=巧みな青年の仕事⇒攻める
|├『紅』⇔糸+工=糸+技術者:=技術者が垂らす紐⇒紅色⇒紅
|├『虹』⇔虫+工=虫+巧みな:=七色の虫の集団⇒虹
|├『差』⇔䒑+土+丿+工=正面+男+衣+技士=技師の衣の正面
||   :=技能レベルの印⇒技能差の表示⇒差
|├『貢』⇔工+貝=技師+賢者:=賢い技士⇒援助する⇒貢ぐ
|└『項』⇔工+頁=技師+お頭:=技師の頭領⇒個別の班⇒項

├「王」⇔三+|=第三+男=第三種の男=研く・玉⇒研磨士⇒宝石商⇒王
|├『全』⇔入+王=入る+睾丸=睾丸迄入る:=全て入れる⇒全て
|├『弄』⇔王+廾=研磨士+垂流す=垂流す研磨士:=玉を弄ぶ⇒弄ぶ
|├『狂』⇔犭+王=獣+研磨士=獣のような研磨士:=狂う
|├『玩』⇔王+元=玉+元気な二歳児:=二歳児のおもちゃ⇒玩具
|├『現』⇔王+見=玉+見える:=玉に己が写る⇒自分が現れる⇒現れる
|├『皇』⇔白+王=引退した女領主+王様:=男の上皇⇒上皇
|├『理』⇔王+里=王様+里=里の王様:=任侠の首領⇒筋を通す⇒理
|├『閏』⇔門+王=戦+研磨士=戦場の研磨士:=戦場の娼夫⇒潤う
||
|├「玉」⇔‹指事›王+丶=研磨士+その製品:=宝玉⇒玉
||└『宝』⇔宀+玉=家+宝石:=家の中の宝石⇒宝物
||
|└「玨」⇔‹派生›王×2=沢山の玉:=玉の触合う音色⇒音色
| ├『琴』⇔玨+今=音色+<今>発音:=<今>音色の楽器⇒琴
| ├『琵』⇔玨+比=音色+<比>発音:=<比>音色の楽器⇒弦楽器
| ├『琶』⇔玨+巴=音色+<巴>発音:=<巴>音色の楽器⇒弦楽器
| └『瑟』⇔玨+必=音色+<必>発音:=<必>音色の楽器⇒大型の弦楽器
| 
├『小』⇔|+八=棒+分ける:=棒で分ける⇒小さいもの⇒小
├『忄』⇔|+八=男性器+分ける=男性器が分け入る:=快感⇒感覚
|└『⺗』‹指事›忄+丶=感覚+特別な=男の感覚:=女を慕う⇒慕う
├『人』⇔|+𠆢=男性器+動回る:=動き回る男性器:=男⇒人
|├『入』⇔‹派生›人の変形=男性器を傾けた男:=入る
|├『从』⇔‹派生›人×2=沢山の人:=男達
|└『仌』⇔‹派生›人×2=沢山の男達:=重ねた男達
├『丄』⇔|+一=男性器+体=男性器を立てた体:=立てた男性器
|└『上』⇔‹指事›丄+丶=立てた男性器+その先:=上向きのもの⇒上
| └『下』⇔‹派生›上の逆転:=上の逆⇒下
├『屮』⇔凵+|=上向きの口+男性器=犬の男性器
├『亇』⇔𠂉+|=青年+男性器:=青年の男性器
|└『竹』⇔‹派生›亇×2=沢山の棒立ちの男達:=竹
└『巾』⇔冂+男性器=体で上下する男性器:=自己制御の男⇒制する
 |  ⇒制する頭領⇒頭領の目印⇒頭巾⇒幅のある布⇒巾
 └『制-刂』⇔(𠂉+一)∪巾=若者の体+制する=若者を制する:=制する
  └『制』⇔(制-刂)+刂=制する+刀=刀で制する:=制する

 「玨」の複合字『琴』『琵』『琶』『瑟』達は正に形声文字と言えます。


***本「NOTE」の投稿は漢字の解読を社会に開示すると共に、筆者の最新版として保存しようと考えており、新たな解字や解釈の変更により修正や追加を随時継続して行いますのでご了承ください。[2024.02.22]***

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