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だいたい5分程度でわかるジロデイタリア観戦レポート Stage9

Stand.fmでお喋りしたことを
こちらにもテキストでアップしてみます。
喋りでほんの少し違うものになったりもしていますが
アーカイブとして残しておきます。

みなさんこんばんにちは。
オーディオコント製作チームゲスラジの腹黒担当さちあきです。
この番組はロードレース観戦が大好きなさちあきが、レースを見たあとの暑苦しい気持ちをお伝えする番組です。

今日はジロデイタリアのステージ9。
ちょ!今日のステージが凄すぎました!!!
語彙力を失ってしまうほど鬼紳のようなベルナルの走りは魂の深いところに触れ、烈火の炎が乗り移ったかのようなアツイアツイ気持ちにさせられました。

今日はカステル・ディ・サングロをスタートしてカンポ・フェリーチェ(ロッカ・ディ・カンビオ)の158kmと少し短めのコースの中に、2級3級の山脈を含む山のアップダウンが激しいというだけでなく、残り3kmからの1300mのトンネルと1600mもある未舗装路という、グランツールというよりはクラシックレースのようなレースとなりました。

ゴールまでの3kmが凄すぎてそれまでのことがスッポリと抜け落ちてしまっているのですが…(ツイートを見返しても思い出せないぐらい)、かなり良いところまでブシャールの単独走りがキレキレで山岳賞を狙っているのがバシバシと伝わってきました。

あとはダムが映ってきた時にあれ?デジャブ??ってなって一瞬脳が混乱した感じです。

とにかく今日はゴールまでの3kmがヤバすぎて、もうそこだけが印象的で……。
トンネルを抜けたところの映像が届いた途端にブシャールが映りこむものの、そのすぐ後からチェイジンググループを抜け出して追うボウマンの姿が。
その力強い走りを見ているだけでも拳を握り締めてしまうほどギリギリとした気持ちにさせられましたが、それだけじゃないのが今日のレースのイカれたところでした(褒め言葉)。

なんと、追い上げすごい!!って画面に釘付けになっていた数十秒後には今日の見所と期待していた未舗装路区間でメイン集団からウラソフが飛び出し、そのタイミングでベルナルも追撃開始。
猛然と追いかけるベルナルがあっと今にウラソフをパスし、あのキレッキレの追撃を見せてくれたボウマンもぶっちぎってあっという間に独走状態に入ってしまいました。
未舗装路なうえに上り基調の道でアウターに入れて重たいギアにしたのにも驚きましたし、悪路で自転車が跳ねてしまうのをハンドルを押さえ込む形で制御し、体を大きく揺らしている様が印象的でした。
どうやら彼はマウンテンバイク経験者だったそうなので、その走りが今日の未舗装路区間に生きたみたいですね。
チッコーネもかなり食らいついたけれど、ステージの分はベルナルにあったようです。

そんなわけで圧倒的な力を見せつけてのベルナルのゴール!!
イネオスの前身であるスカイのエースだったブラッドリー・ウィギンスがベルナルの勝利を予想されていたそうですが、その実力は鉄壁なイネオスのエースを張るだけありました。
勝利者インタビューの時に感極まって泣いてしまったベルナルを見ていたら、こちらも胸に迫るものがありました。
ツアーオブカルフォルニアで勝ち、ツールドフランスでも勝ち、最年少ツールチャンピオンだった彼が昨年のドーフィネで落車をしてからの背中の痛みと戦い続けてきたことなどが思い返されます。

あの強いベルナルが帰ってきた!と喜んでいるコロンビアの人たちもいるのではないでしょうか。
まだまだ新人賞ジャージに袖を通せる年齢なだけに、これからの走りにも期待大です。

明日は休日前の最短距離ステージ。スプリントが見どころとなりそうです。
それではまたチャオ。

総合:エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)
ポイント賞:ティム・メルリール(アルペシン・フェニックス)
山岳賞:ジョフリー・ブシャール(アージェードゥゼール・シトロエン チーム)
新人賞:エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)

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