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だいたい5分程度でわかるジロデイタリア観戦レポート Stage3

Stand.fmでお喋りしたことを
こちらにもテキストでアップしてみます。
喋りでほんの少し違うものになったりもしていますが
アーカイブとして残しておきます。

みなさんこんばんにちは。
オーディオコント製作チームゲスラジの腹黒担当さちあきです。
この番組はロードレース観戦が大好きなさちあきが、レースを見たあとの暑苦しい気持ちをお伝えする番組です。

今日はジロデイタリアのステージ3です。
アップダウンの激しいコースとなり、パンチャーと呼ばれる脚質の選手が勝ちやすいとは言われていたレースでしたが…まさに大番狂わせ。
こういうことが起こるからレースはいつ見ても新鮮なのですよね。

ロードレースの展開の一つに「逃げ」というものがありますが、これは集団から飛び出して一人、または少数の人数が先を走っていくという戦術の一つで、この逃げる選手を出すか出さないか、また出ていった選手の強さによっては総合ジャージのタイム差ができてしまうため、追いかけなくてはならないなどの駆け引きがあり、レースを面白くする一つの要素となるんですけれど…。
今日は逃げていた選手の中から最後の二人となり、そのうちの一人も脱落し、残り10kmからのレースが大変面白くなりました。
実は逃げていた選手がワールドチームという、プロチームの中でもちょっと格下になるチームの選手だったこともあり、逃げを容認し過ぎたという形になっていたのです。
逃げていた選手はタコ・ファンデルホールン。
ベルギーのチームでアンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオというチームの選手でした。
しかもゼッケンナンバーを見ると138番。
ロードレースのチームナンバーはチーム全体のナンバー+チームの中のナンバーとなります。
エースはゼッケン1。
チームのエントリーナンバーが130番な時のこのチームのエースは131番というナンバーになります。
2番目はその次に強い選手だったり勝たせたい選手のナンバー。
3番目はアシストの中でも最後まで走り切れるような実力のある選手って感じでナンバーの数が大きくなるほど、大事さという点では見逃されがちなアシストのナンバーだったりします。
ちなみにこれは私の個人的なイメージです。
もっと戦略的にナンバーを振っていることもあると思います。

そんなプロの中でも少し甘めに見られていた選手がダレることなく走り続けたおかげで、なんと総合1位とのタイム差が逃げ切りの1分を越え始めたのです。
ここで1分13秒以上開けられると、いきなりタコ選手が総合ジャージに袖を通してしまうかもしれない、そんな危機的状況になっていたんですね!
さすがに焦り出した集団がここから猛然と追い始めます。

自転車って空気抵抗に左右される競技なので、空気抵抗をモロ受けするソロ走りと、集団で風除け対策をして走るものでは疲れ方も違うし、スピードも俄然変わってくるのです。

あっという間に1分差から50秒,40秒とジリジリと狭まっていく秒数。
距離ももうあと残すところ1.5kmってあたりで、これは逃げ切れるかどうか分からない…という手に汗握る展開に。

しかし、勝利の女神というのは諦めない選手に宿るのかもしれません。
ギリッギリの4秒差で逃げ切り勝利のガッツポーズ!!!
グランツール初出場で大きな大きな初勝利を収めたタコ選手に、今は別のチームにいる選手までゴールしてから駆けつけて勝利を祝っていました。
いやー、もー。本当に言葉も出ないぐらい感無量の良いレースでした。

総合ジャージを取られなくてよかったね、ガンナって感じの熱い熱いレースでしたよ。

明日は18%の勾配が待つキツめの峠超えが二回もあるステージ。こちらも楽しみです。
ガンナも明日は厳しいとインタビューで答えていたので、総合ジャージが動くかもしれません。
またどんなドラマが待っているのでしょうか。

それではまた明日。チャオ。

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