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大学院での助産師資格取得を目指すことにした理由

今日は助産師を目指す私が「大学院進学」を目指す理由について話します。どうして助産師学校や、大学の助産学専攻科ではなく「大学院」なのか。

ここで一応断っておくのですが、この記事は大学院の魅力や意義の紹介というよりも、
「助産師コース不合格という経験をした私がどういう風に自分の考えや気持ちを整理して大学院進学希望にしたのか」という意味合いのほうが強いかもしれません。
また、決して助産師学校や専攻科への進学を否定している訳でもありません。「そういう風に考えて大学院にしたのね」などと参考程度に見て頂けると嬉しいです。

助産師コースに落ちて

もともと私は、「助産師コースに落ちたら助産学専攻科と地元の専門学校を受けよう」と考えていました。
学内の助産師コースがダメならダメで、卒業後に1年かけて助産師資格を取ろうと、落ちた後のことは頭の中でしっかり考えていたつもりだったんです。
そして、残念ながら助産師コース不合格という結果。

落ちたら次の日から切り替えて受験勉強を頑張ると頭の中で決めていたので、心はズタボロになりながらも不合格という発表の次の日、図書館に行って専攻科の受験勉強を始めました。
何せ、私が目指していた専攻科はとにかく人気で倍率も毎年15~20倍と言われている難関校ですから、すぐにでも始めないと間に合いません。学内選考の結果が出るまで勉強が手につかず、何もやってなかった私はすごく遅いスタートであることは分かっていました。

だから、「早く始めないと間に合わない。頑張らなきゃ。」という気持ちはあったのですが、その気持ちの根底に、「高倍率を戦いぬくほど頑張る意義はそこにあるの?」「何を目的にしてその学校に進むために勉強しているの?」「本当にそこで助産師になりたいの?」という小さな違和感がありました。
私は3年次にオープンキャンパスに参加していなかったため、その学校の魅力などを明確に理解できないまま目指すことが、このような状況を招いてしまったのだと思います。最初から目指す目的を明確にしていなかった自分の責任だとも感じました。
しかし、最初は小さな違和感も、どんどん大きくなって、頑張る意義や目的を完全に感じられていない自分に気が付いたのです。

私は昔から「明確な目標」がないと頑張れない気質でした。
高校受験も「絶対にこの高校に入って楽しみたい!」というワクワク感だけで受験勉強を頑張り、結果すっごく充実した高校生活を送ることができた。

「部活のレギュラーになって試合で活躍したい」っていう熱い思いがあるから、朝練、昼練、自主練すべてを頑張って、試合に出ることができた。

こういった今までの経験があるからこそ、そして自分の性格を自分が一番よく知っているからこそ、このままの気持ちでは専攻科の受験勉強を最後まで頑張り切れないなと感じていました。

自分の夢への第1ステップ

色んな悩みや考え、違和感などを抱えつつ大学の先生に相談に行きました。そこで大学院で助産師資格をとるという選択肢もあると提案して頂き、まずは国公立の大学院についていろいろと調べてみることにしました。

ここで初めて分かったのは、各大学院が用意するカリキュラムは本当にそれぞれ違うこと、教授が専門とする分野も違うこと、つまり各大学院それぞれ本当に色があるということ。
国公立大学の大学院はほぼ全て調べた中で、
「ハイリスクに対応できる高度実践技術を持った助産師を養成する」
「開業助産師となるべく経営学についても学ぶ」
「国際的な視点を持ちグローバルに活躍できるようになる」など、各大学それぞれが、高い理想を持ちながら、助産師を養成している機関であるということを知ったのです。

私には「産後ケアに特化した助産院を開業したい」という夢があります。
経営についてだったり、助産師としての高い実践力だったりを2年かけてじっくり学べる大学院に進学することが、夢への実現に向けて第1ステップでもあるのかなと考えました。
ここで少しずつ、進路を決めるうえでの明確な目的が見えてきた実感がありました。

研究ができる

私は研究にもずっと興味があり、
「専攻科で助産師資格をとり、臨床で何年か働いてから研究テーマを見つけて大学院に行きたい」とずっと思っていました。
これについても大学の先生に相談してみたところ、
「その考えもすごく良くて尊重する。ただ臨床で経験を積んでから大学院に行きたいと考えていても、どうしても臨床に流れてしまう人をいっぱい見てきた。4,5年したら行きたいと考えていてもリーダーを任されたり、責任も増えたりで、先送りになって、やっぱりいいやっていう人もけっこういる。直接大学院に進むことをお勧めします。」とのことでした。

わたしには、「周産期のメンタルヘルス」「産後うつ」など関心があるテーマが明確だったので、そのテーマについての学びを深めたいと考えました。
そして、何より「産後ケアに特化した助産院開業」という夢の実現のために、周産期のメンタルヘルスに関する研究をしたい。大学院での研究を将来に活かしたい。そう考え研究を熱心にできる大学院の進学に決めました。

切磋琢磨して学び合える仲間がいる(だろう)

これはきっと、高すぎる倍率をくぐって合格を勝ち取った助産師学校や専攻科でも同じことだと思います。
ですが、気の合う仲間って「自分がどうしてもここで学びたい」と頑張った先で出会えるものだと私は思うんですよね。
私にとってそれは大学院であり、そこで出会えた仲間とはきっと切磋琢磨して学び合えるだろうと考え、大学院進学にきめました。

たとえ第一志望に落ちてしまったとしても、目的を持って悔いのないほど勉強に励んだのちの結果なら、第一志望ではなくとも、良い仲間に出会えると思っています。つまり、妥協や違和感があっての励みではなく、自分の目標に向かって頑張れば、いい仲間と出会えるということです。

以上が「大学院に進学したい」という気持ちになった理由です。

今回は専攻科希望から大学院進学希望に変更した理由を書きました。
「早く臨床に出たいから4年間でとれる大学に行く」
「まだもう少し学生でいたいから大学院に進学する」
「学費の面を考えて近くの専門学校にする」
進学先を決める理由や考えは本当に人それぞれだと思います。それでいいと思っています。

ただ私はその気持ちに違和感を覚えつつ、頑張り続けることはできない。

だからこそ一回自分の夢や目標を再度深く考え、決意を固め、この進路希望に変えました。

私の考えや気持ちをずらずら書いて整理しただけの記事になってしまったかもしれませんが、少しでも参考になれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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