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九州ツーリング 太宰府天満宮


ひと色展@福岡は6/21〜25まで。
昨日で閉会しましたね。

無事に終わって
みなさんホッとしていることでしょう。

おつかれさまでした🌱
ゆっくり休んでくださいね。

こちらは、あと少し続きます。
2023年4月8日(土)の夕方の話です。


🏍️          🏍️          🏍️


あこはるかさんの車に乗っている。
下見で寄ったひと色展の会場を後にして。


道の両脇に満開の久留米つつじが現れた。
見送ってくれるかのように連なって咲いている。

ここまで来たんだなぁ。

改めて、九州にいることを実感する。

どこまでもどこまでも続く久留米つつじ。
可憐な淡い赤色の花に見守られている。

はるかさんとも、もうすぐお別れなんだな。

そう思うと、寂しさが急に込み上げてきて
赤い花が涙でにじんで、ぼやけて見えた。


久留米を後にして、一路鳥栖へ。

太宰府天満宮に行きたい。
16時半を過ぎている。間に合うだろうか。

助手席で運転は任せて
鳥栖から太宰府までの行き方を調べる。

位置関係がわからなくて
はるかさんに説明してもらい
帰りの高速の途中にあることを知る。

久留米から鳥栖まで15分くらい?
鳥栖から太宰府まで30分くらい?
高速に乗ってまた降りる?それとも下道?
太宰府天満宮って何時まで開いてるの?

ネットで調べてみる。

太宰府天満宮|全国天満宮総本宮


門は18時半まで開いてるみたい。
お守りは何時まで買えるんだろう。

鳥栖に17時。
着替えて荷物を積んで出発できるのは17時半。
そこから30分として太宰府に18時。

迷わずに行ってギリギリだ。
迷わず行ける?このわたしが…?

太宰府までの行き方を
スマホで一生懸命覚えていたら
はるかさんが言った。

『一緒に行こうか』
「え?ほんとに?」

鳥栖でお別れだと寂しくなっていたので
そのひと言が飛び上がるほど嬉しい。

何より、道案内をしてもらえるなら
何とか間に合いそうだ。心の底から安堵する。


はるかさんに道を聞いてみた。

はぐれた時のためと
どこを走っているのか知った上で走りたくて。

面白い道順を話している。
一見、遠回りだ。

きっと混雑を避けてくれるんだろう。

太宰府は鳥栖のほぼ真北にある。
真っ直ぐ北上する道があるのに
わざわざ大きく右に迂回してから太宰府へ。

そのルートを後で走りながら
「なるほど!」と感心することになる。


鳥栖のホテルに着いた。
はるかさんとホテルのロビーに向かう。

預けていた荷物をもらい
着替えることにする。

ロビーで着るわけにもいかず
トイレでオーバーパンツを履いた。

ジャケットも着て
はるかさんに見てもらっていた荷物を手に
バイクの方に行く。

はるかさんもついてきてくれた。

はるかさんが見守ってくれる中
荷物をしっかりバイクに固定する。

タイヤにつけていたロックを外し
固定した荷物の中にしまう。これで大丈夫。

ヘルメットとグローブもつけた。

バイクの向きを変え
狭い通路をバイクを押して歩く。

はるかさんが車に乗った。
いよいよ出発だ。


車の後について走る。
すぐにメイン道路を外れて右へ。

車が減った。さすが、はるかさん。
川を渡る。一気に周りの景色が変わった。

一面の麦畑。緑の中を走る。
カーブまである。楽しい!!


はるかさんの運転がカッコいい。

特に出足がいいところと
メリハリのあるところが気に入っている。

初速で気持ちよくスピードを上げて
ある程度スピードが乗ったらキープする。

後ろを走っていて、とても走りやすい。

カーブの進入も
そんなにスピードを殺さないので
ついて走ってて楽しい。

きびきび走る様子に惚れ惚れしながら
だんだん一緒にツーリングをしてる気分に
なってきた。

景色のよいところ、楽しい道を選んで
走ってくれているんじゃないかな。

麦畑や気持ちのよいカーブを抜け
周りの景色を堪能しながら、ふとそう思った。


大きく回り込み
太宰府方面へと向かう。
正面にお日さまを見る形になってきた。

進路を西に変えたんだな。

少し右左とカーブのある道。
鉄塔が右奥からこちらに続いている。

道のまわりは麦畑なんだろうか。
緑の中に立つ鉄塔がいい。

左手の麦に西日が当たって、金色に見える。
右手に山があり、ホッと心が安らぐ。

いい道だなぁ。

しみじみ思いながら、はるかさんの後を追う。

思えば九州に入ってから
まともに走れていなかった。

ようやく晴れた空とお日さまのもと
こうやって走れている。

鳥栖〜太宰府間が
九州で一番印象に残ったツーリングルートだな。

そんなことを思いながら
太宰府の文字を看板に見つけて
「いよいよだな」と気持ちを引き締めた。


太宰府が近いんだろう。
突然、車の流れが悪くなった。

動かない。

こんな閉門間際に
みんな太宰府に駆け込むのか?

しばらくの間
走っては止まり、走っては止まりを繰り返す。

時間が刻々と過ぎる。
これで間に合うんだろうか。

そう思った時
はるかさんが列から外れて右折した。

抜け道かな?

後について走る。
それにしても狭い。

民家の間をすり抜けるように走っていたら
突然、道が開けた。

その右手に、なんと鳥居があった!

石畳に鳥居。

えっ?ここ参道じゃないの?

鳥居のすぐ横を
車とバイクで走り抜ける。

今、参道をまたいだ…よね。

抜け道かもしれないけど…
そもそも、ここ走っていいの??

車とバイクなので、話せないのがもどかしい。
とにかく、はるかさんの車について走る。

ここ、どこ?
どこに向かってるの?

太宰府天満宮の近くにいるらしい…
ということまでしかわからないまま
はるかさんの車について走った。

少し大きな道に出て右折。
すぐの駐車場に車が入った。

看板をじっと見る。
バイクの駐車料金も書いてある。

ここはバイクも停められるんだ!

バイクを停められる駐車場は少ない。
調べてくれたのかな?


バイクを白線に合わせて停めて
ヘルメットを取る。

「ありがとう!よく知ってたね」
『うん。旦那にナビしてもらった』

なんと!ご主人に調べてもらって
ここを見つけたらしい。

旦那様、ありがとうございました!!


はるかさんに急かされて
急いで歩いていく。

確か塀があって
でも、開いているところがあって
入るとすぐ、みなさんがお参りしていた。

本物は見えない


今は改修中とのことで
建物の絵が描かれた幕が張ってあった。

はるかさんの後について
わたしもお参りする。

その先に、お守りが!
まだ開いている。買ってる人がいる。

よかった。

ホッとして、急いでお守りを選ぶ。
娘には受験用。息子には英検用で。

素敵なお守りを選べた。
間に合ってよかったとほくほくする。

2人でおみくじも引いてみた。

旅行 苦労多し 油断するなとは…


はるかさんは何だったかなぁ。
結んできた。

『こっちから行こう』と
はるかさんに連れられて歩く。

元来た道ではなく
皆が向かう方向に歩いていくと…

池があった。
赤く丸い橋が3つ。

『過去と現在と未来を表してるんだよ』
とはるかさん。

景観が素晴らしい。
さらに行くと大きな山門。

ん?

ここで、違和感を感じる。

こっちの道が本来歩く道…なんじゃない?

「はるかさん。本当はここが…」
『うん、そうだよ。こっちが参道』

やっぱり!!

わたし、今、未来から過去に向かって
橋を見たんだよ。逆だよ。


しばらく歩くと、あるものが見えた。

「あーーーっ!さっきの!!」

さっきの鳥居


笑いが込み上げてきて、爆笑してしまった。


「ねー!さっき、ここ横切ったよね!」

『うん。ちゃんと車が通れる道やから
 バチは当たらんと思うけど…笑』


はるかさんとキャッキャッ言いながら
証拠の写真をパチリ。


改めて、後ろを振り返る。

境内は戸締りをしていた。
閉門間際だったんだろう。

帰り道、ここまで来るのにだいぶ歩いた。
はたと思いつく。

そうだよ。
普通、着いてすぐお参りなんかできない。

「さっき入ったの、裏門だよね?」
『うん。そうよー。本殿に一番近いとこから
 入ったけん』

はるかさんは、わたしが間に合うように
本殿に一番近い駐車場で
かつバイクが停められるところを調べるよう
旦那さんに頼んでくれたんだ。

なんというチームワーク。
なんと有難いことか。

陽の暮れた参道を歩きながら
感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。

ありがとう!はるかさん。




地図を見つけた。

太宰府天満宮の地図 HPから


左上から入り、中央下手から出る。
地図手前の道を左上に向けて走ったと思われる。







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