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クッキー屋さんの休業を決めた話

新型コロナウイルスの影響に伴い、いくつか決めたことがあるので書いておきます。

まず、わたしが経営するクッキー屋さんについて。

クッキー屋「SAC about cookies」は渋谷区に店舗があり、そこでクッキーの製造販売をしています。通常は店舗以外でもオンラインショップの注文や他のお店や企業への卸し販売なども行なっており、店舗だけではなくそれ以外の売り上げもあって成り立っています。

今回の騒動の中で、少なからず影響はあったものの、オンラインでの売り上げがあったので、店舗のみの飲食店のような大打撃は受けていませんでした。

先日、東京都より外出の自粛要請が出ましたが、対応として店舗を閉めて、お客さんが家から出なくてもお買い物ができるよう通販で注文を増やす努力はできます。

でも、そのためにはクッキーを作るスタッフは電車に乗って通勤を続けなければいけません。

お給料を払うために売り上げをつくる努力と、スタッフの健康を守ることのどちらを優先したらいいのか、ここ数日間ずっと考えていました。

スタッフが家から出ないでクッキーを製造することはできないので、出勤を止めて自宅待機にするということは、製造も出荷も止まるということで、営業を休止することになり、すべての売り上げ収入が止まります。

しかし、スタッフには妊婦さんもいるし、小さい子供がいる方もいます。スタッフ本人の健康だけでなく、ご家族や周りの方も関わる命の問題だと捉え、売り上げではなく安全を優先して、出勤をとめて営業を休止することに決めました

同じように事業を経営している方の中には、そうもいかない事情がある人がたくさんいるし、わたしはたまたまその選択ができる状況にあるだけなので、これが正解だと思っているわけではありません。どの道を選んでも困難は多々あって(逃げたいよね)、それでもそれぞれがひとつずつ選んで進むしかないと思っています。これはわたしのひとつの決断にすぎず、今後も変化しながら決め続けるので、見守っていただけるとうれしいです。


決めたタイミングで、3/28に厚生労働省より「新型コロナウイルス感染症の影響に伴う雇用調整助成金の特例措置」が実施されました。

厚労省/新型ウイルス「雇用調整助成金」助成率最大90%に拡大。解雇をしない休業に対して中小企業への助成率を90%に引き上げ(雇用保険対象者でないパートアルバイトも可)
👉https://www.ryutsuu.biz/government/m033043.html

雇用調整助成金の様式ダウンロード
👉https://www.mhlw.go.jp/…/seisakunitsu…/bunya/0000080400.html

新型コロナウイルス感染症の影響に伴う 雇用調整助成金の特例措置に関するQ&A
👉https://www.mhlw.go.jp/content/000606556.pdf

この助成金が出れば、休業しやすくなるので(もちろん、お取引先などにご迷惑をおかけする点も多々ありますし、固定費などは負担のままですが)休業を決定しました。

今は休業に向け、各所への調整を行なっています。すでにいただいているご注文の対応が済んだら、商品の在庫をなくすために、休業前に最後の販売をオンラインショップでする予定です。準備ができ次第、わたしのTwitterでご案内させていただきます。ご協力いただけると嬉しいです。


また、わたし個人については、クッキー屋さん以外のお仕事の予定(トークイベントや雑談企画や学校での講演など)がほとんどなくなってしまったので、なにができるか模索中です。お仕事のご依頼、ご相談など待ってます!(ご連絡は sac1221@gmail.com まで)

直近では、あーちんと一緒にグッズを作って販売する予定です。これは他の方ともコラボができると考えていて(飲食店の看板メニューの絵を描いてグッズ化して販売するなど)、そのサンプルとしても機能するといいなと思っています。

文章のお仕事もいくつかいただいています。慣れていないためたくさん受けることはできませんが、もし、今わたしが書く必要があるものがあれば、ぜひお声がけください。

あと、ご自宅にいる時間にぜひ『世界は夢組と叶え組でできている』を読んでくれるとうれしいです。買って〜。

この本は、わたしがかつて自分の思い通りにならない困難の中で「ではどうするか?」と考えてきた軌跡なので、これから先、誰と、どこで、何をして生きるかを考えるヒントや話し相手になると思います。

今回のnoteは、ご報告のため自分のことばかり書きましたが、またわたしに言えることが見つかったら書きます。

睡眠、ごはん、深呼吸、小さな楽しみを忘れずに、一緒に乗り切りましょう。

2020年3月31日
桜林 直子

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