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感情を知る/感情を後回しにして他人を優先してしまう問題

こんにちは。サクちゃんこと桜林です。

このnoteは「自分を知るワークブック」マガジン(無料だよ)での連作です。

序章の「やりたいことを見つける」ではなく「満たされない部分を探す」
どんなワークをするかの自分を観察するための4つのリスト
も、合わせて読んでね。

さて、今日はひとつめのワークです。

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ワーク1:感情を知る

① 好きなこと/うれしいこと/やりたいこと
② 嫌なこと/苦手なこと/避けたいこと/苦痛なこと
を、それぞれ書き出します。

PCやスマホでも、紙のノートでも構いません。なるべくたくさん書くこと、時間をかけて書き足すことを前提に、広いスペースを確保してください。

①では、単純に自分が好きなこと、うれしいこと(マンガやゲームなどコンテンツの名前を書くよりは「マンガを読む」「友達とおしゃべりをする」などの行動で書く。「子供がよろこんでいること」などの状態でもよい)、やりたいこと(できるかどうかに関わらず、非現実的でも願望を書く。「宇宙旅行にいきたい」とかでもよい)を、それぞれ書きます。とにかくたくさん書いてみてください。

②では、①とは逆に嫌なことや苦手なこと(これも行動でも状態でもよい)を書き出します。同様に、なるべくたくさん書いてみてください。

ざっくり言うと、「自分が何でアガるのか、何でサガるのか」を知ります
仕事とつなげずに、単純に「欲」がどこにあるかを知ります。

最近のことだけではなく、子どもの頃に好きだったものや夢中になったこと、嫌だったことを思い出すのも、書くヒントになります。

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これから4つのリストを書いていくのですが、おそらく、どんどん出てきて書きやすいリストと、なかなか書けずに苦戦するリストがあります。どのリストかは人によって異なります。

わたしは、このひとつめの感情のリストの、①の好きなことややりたいことが、ぜんぜん書けませんでした(②の嫌なことはスラスラ書けた)。

この「書けない」が、今回のワークの大事なポイントのひとつです。たくさん書いて発見するのと同じくらい大事なのです。

書けないときは、観察するチャンスです。

わたしは、好きなことややりたいことが書けなかったとき、たとえば頭にうっすら浮かんだけど打ち消したり、否定する「なぜ書けないのか」の理由を、よーく観察しました。

たとえば、「好きだけど、わたしよりもっと好きな人がたくさんいるし、たいして好きじゃないかもな」と打ち消すのは、「すごく詳しかったり時間やお金をかけていないと好きだと言ってはいけない」と感じて、他人との比較で「わたしの好きはたいしたものじゃない」としていることがありました。

でも、「好き」の比較ほど意味のないことはありません。ちょっと好きでもだいぶ好きでも他人には関係ないし、誰かにジャッジされることではないので、思いついたことはどんどん書きましょう。

また、「こんなことやりたくても無理だよね」と、やりたいと書いたら本当にやらないといけないと思って書けない、というのもありました(次のワークの「性格と性質を知る」のリストに「有言実行が大事っぽい」と書き足しました)。

「やりたいのに今やってないってことは、たいしてやりたくないのかも」というパターンもあったし、「こんなのことしたいなんて、バカみたいだよね」というパターンもありました。

わたしが書けなくて出てこないのは、ないからではなくて、出てきてもいいと認めていないのだなとわかりました。ジャマをしていたのは、恥や、諦めや、自分をバカにする気持ちでした。やだー。

「これが好き」とか「これをしたい」とか「こうなりたい」は完全に100%自分のもので、自分が認めないと、ないことになってしまいます。

同じように、「これが苦手」「本当はいやなこと」も、認めずに平気なふりをしていると、避けるのが難しくなってしまいます。

「本当はこうしたい」「本当はいやだ」と言ってはいけない、思ってはいけない、と思い込んで、感情にフタをしていたことがわかるのは、「自分を知る」ための大発見です。自覚をしないと、向かうことも避けることもできません

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感情がでてこないようにフタをしてしまうと、どうなるのでしょうか。

わたしの場合、さっき書いたように、出てこない原因(フタ)になっていたのは「恥」「諦め」「バカにする」などでしたが、それらは他人との比較や、他人からの評価です。

「はずかしい」は人に見られたときの感情だし、「諦め」や「自分をバカにする」は、他人と比べてサゲています。

つまり、自分の感情よりも他人の視線や感情を優先してしまっているということです。他人というのは、特定の誰かの場合もあるでしょうし、架空の誰か(妄想)かもしれません。だいたいが、他人を優先しているつもりはなく、思考のクセがついてしまっているのだと思います。

感情を後回しにする思考のクセは、子どもの頃の環境や経験からついたのがほとんどです。いちばん身近な家や家族が自分の感情を出してもいい安心できる環境ではなかったり、顔色を伺って対処することが自分の身を守る方法だったりしたことが、感情がでてこなくなる原因になります。

わたしが「やりたいことがない」と未来に向けて欲が出てこなかったのも、ほとんどがこの「欲や感情にフタをしている状態」が、そもそもの原因だったんだなーと思います。

自分の生まれつき持っている性質というより、他人との関係性において身についたもので、「感情がない人」ではないのです。

「自分の感情を知る」ために大切なのは、アガるポイントやサガるポイントを知るとき、他人の目を捨てることです。他人によってついたクセなので、剥がす必要があるからです。

思考のクセは、人格とはちがって剥がすことができると思っています。そのために必要なのは、新しいクセをつけることです。「自分がよろこぶことを選び、嫌なことを避けるクセ」です。

自分がどうすればよろこび、どうすると嫌がるのかは、絶対に自分にしかわかりません。これから先、自分をよろこばせるために、イヤなことから守るために、適切に知っていた方がいいよね。

というわけで、レッツワーク!
たくさん書いてみてね。

では、またね〜。


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