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女の子のわがまま請負人の実験(クッキー屋の求人です)

先日、わたしのクッキー屋のスタッフと、今後どういうふうに働いていきたいか、なにを大事に生活したいのか、そんな話をしていた。彼女たちがどうしたいのかを知ることで、不満や不安を取り除いてあげたいと思うし、スタッフに対して「働いてもらう」という気持ちもあるけれど、「自分で選んで働いている」ということを知ってほしいという気持ちもあるので、ときどきこうやって話をする。

話しているうちに、彼女がどうしたいかを叶えてあげるには「このお店で働くのをやめて、別の仕事をしたほうがいい」という答えがでてしまい、その子はわたしのお店で働くのを辞めることになってしまった。(そのうえ新しい仕事の紹介までした)わたしのお店をもっとよくするために話していたはずが、気がついたらわたしが困っていた。


こういうことは、よくある。わたしは「こうしたいという思いと実際の行動が同じ(近い)こと」がしあわせだと思うので、とにかく「で、どうしたいの?」ということをしつこく聞く。そして、そのひとのしあわせのために叶えてあげたいと思う。その思いがわかったら、あとは行動するだけなので、「こうしたらいいんじゃない?」とお節介をやいたりする。そのときに、わたしの思いは後回しになるので、気がついたらアレレという状況になることがあるのだ。


そんなわけで、わたしは今クッキー屋のスタッフをあたらしく探しているのだけど、女のひとが多くて、たぶんそれは今後もそうで、こうやってずっと安定しないんだろうな思う。

女の子はわがままだ よくわからない生きものだ
でもやさしくしてしまう なにもかえってこないのに

くるりの「男の子と女の子」が脳内で流れる。


そしてちょっと考えてみた今、ある実験をしてみようかと思っている。
その女の子たちのわがままを、いっそぜんぶ受け入れてみようかと。


そのうちのひとつの例が、お菓子作りが好きな女の子が焼き菓子のブランドをひとりで立ち上げ、自宅でできる限りの注文を受けて活動していたのだけど、やはり大変なことやできないことが重なって、ひとりでのんびり細々とやるか、無茶して身体や時間を酷使するかのどちらかになってしまう。のんびりやると生活費にならないし、私生活も大事にしたいので無茶もしたくないという。

そっか、じゃあわたしのお店のキッチンとスタッフをつかってやったら?と提案した。

彼女の問題は、狭い自宅のキッチンでつくると量産できないので、本来はうれしいはずの大量注文や注文が重なったときに困ること(営業許可も取れない)と、注文が入らないときの生活費のためにアルバイトなどをするが、注文次第なので加減が事前にわからずバランスがとれないこと、アトリエをつくるにもお金もないし、採算がとれる計画もないことだった。

お店の業務用の機材でたくさん作ることができて、自分以外のスタッフがいて、注文がないときも同じ場所でわたしのクッキー屋の仕事をしてお給料をもらえばいい。量産の方法も知ることができる。将来店舗を出したいなら、経営の勉強も同時にできるし、運営方法もまるごと盗める。

問題点とわがままをまるごと解決できると思った。


このように、問題もわがままもある女の子が集まって、それぞれのわがままを叶えあっていければいいんじゃないのと思っている。そもそも発端には、わたしの強烈なわがままな働きかたがあるので、その中にはわたしも含まれている。


と、いうわけで、わたしは場所と、資本(開店時)と、仕組みとアイデアを提供するので、本気でわがままを叶えたいひとがいたら、声をかけてみてください。ただし、なにかを与えてほしいだけのクレクレ星人はお断りします。そもそもなにもあげられるものはないです。わたしはお店にはほとんどいないので、技術や情報の交換も集まったみんなでやってほしい。

雇用の形態も条件もひとりひとり決めるので、条件で仕事を決めたい人は、わたしと働くのはやめたほうがいいです。さすがに「お金だけほしい」というわがままは聞いてあげられないので。


雑で乱暴な求人記事(そうだったのか!)ですが、ふつうにただ働きたい希望も大歓迎です。あと女の子と書いたけど、希望があえばもちろん男の子でもいいです。ピンときたらメールください。(お返事に時間がかかるかもしれませんがご了承ください)

面接時にわたしが聞きたいのは徹底的に「自分がどうしたいか」なので、問題点やわがままを含めてどうしたいかを教えてください。

SAC about cookies (渋谷区富ヶ谷)
小さな店舗とオンラインショップ運営のクッキー屋
Mail: hello@sac-about-cookies.com


※公式なお店の中の人としての記事ではなく、あくまでもわたしの個人的な記事です。(わかりづらいかもしれないけど、大きくちがう)公式にも募集するかもしれませんが、ひとまずここから発信したほうがおもしろそうなので、書いてみました。


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