見出し画像

日本百名山㏌よっちゃん76座目高妻山

山と渓谷社 日本百名山登山ガイド(上) 41高妻山では「戸隠スキー場へ少し登って戸隠山のほうを見ると、一不動の鞍部の上に三角錐の形をした高妻山が見える。西岳や戸隠山から稜線が続く戸隠連峰の中で、二三五三㍍の標高は一番高く、白馬連峰や志賀高原、頚城の山々からいつも遠く眺めて見飽きない山と『日本百名山』にも書かれている。戸隠山と同様に信仰の山としても知られている。・・・」と紹介しています。
夏山と春山の二度登っています。 

一度目は平成17年8月、夏山でした。

No819空木岳・常念岳・高妻山 2名。
8/08 佐世保15:30=(中央道)⇒
8/09 空木岳登山・空木平避難小屋泊まり
8/10 空木岳登頂⇒常念岳登山口
8/11 常念岳登頂・前常念避難小屋泊まり
8/12 下山⇒16:00戸隠キャンプ場
8/13 出発7:00→8:30一不動避難小屋→9:30五蔵岳→11:20高妻山11:40→15:00登山口⇒赤倉温泉⇒17:00直江津22:00(長距離フェリー)
8/14 博多港⇒佐世保
記録なし写真見つからず残念です。

二度目は平成24年5月、大荒れの春山でした。

 No1010高妻山 3名
5/2佐世保15:40=北陸道・上信越道=
5/3信濃IC8:30=黒姫駅=9:30戸隠キャンプ場(荒天:停滞:休養)
5/4出発5:20→帯岩6:50→一不動避難小屋7:20→五地蔵岳8:30→高妻山10:35→五地蔵岳12:00→一不動避難小屋12:45→14:00キャンプ場=飯山市(千曲川)=17:30長野県栄村秋山郷
5/5苗場山登山中止。秋山郷小赤沢温泉(楽養館:入浴)11:00=上越IC=東尋坊5/6東尋坊3:00=13:30佐世保           総走行距離約3,500km 

救出模様。ネット借用

5月6日朝刊は白馬岳での北九州パーティーの遭難を大きく伝えていた。遭難が発生した時刻は4日午後。その日の朝は晴れ。5時半に出発したパーティーは、午後から崩れた天候に対応できなく低体温症で6名の方が亡くなった。

私達が目指した戸隠連峰は、白馬岳から約30㌔しか離れていない。天候は不安定で行動判断を難しいものにしていましたが、彼らと同じように同じ頃、私達も戸隠キャンプ場を出発し連峰最高峰の高妻山を目指しました。
タイトル写真は復路高妻山を振り返り眺めたものですが山頂は雲に隠れています。

遠い九州からはるばるやって来たのだ。との思いも同じだったかもしれません。私達は標高2,353㍍山頂を昼前には後にし、時折、青空も覘く中を下山しました。そして次なる山への移動時は雨に見舞われ、入山前の予報とは随分と違っていました。その時、遭難地点の三国境2,751㍍周辺は吹雪いていたに違いありません。

復路振り返る高妻山方面

 私達の計画は、当初苗場山をこの日に登る予定でした。しかし、一日の行動時間が長いことや山頂付近が平坦で遮るものがない。吹雪けばルートを見失う危険性もあり、夏に経験のある高妻山を先にと変更していました。

この変更が幸いしたと思います。4日夕から登山口近くの苗場山麓林道脇で幕営していた私達に強い風雨が襲って来ました。白馬岳の状況も同じだったでしょう。4日朝から苗場に向かっていたら山頂付近で同じ目に遭ったかもしれないと思うと背筋が寒くなりました。
この春山シーズン、爺ガ岳や涸沢岳など各地で遭難事故が多発しました。

今回は高妻山と苗場山いずれも日本百名山の踏破を目指しましたが、前述のとおり天気が影響して高妻山のみで終了しました。

戸隠キャンプ場

高妻山は、3日休養に充てたので体調十分で4日早朝出発しました。キャンプ場を抜け牧場の棚に沿って進みます。

長くせず山道となり、すぐ大洞沢を横切ります。雪解け水で増水しており対岸に移るのに苦労しました。何度か横切って高度を上げると沢は雪で覆われて来ます。

 先行者の後を辿りますが間違いと気づき引き返して帯岩の谷に入りました。

夏と違い鎖場の滝は雪に埋もれ、帯岩への取り付きもかなり急な雪面となっていました。滝口までトラバースして鎖を頼りに乗り越えます。

再び雪に覆われた沢コースとなり壷足で高度を上げると主稜上の雪のない一不動避難小屋に着きました。

これより尾根道となり右側は崖になっています。雪庇上を時折歩くようになります。

先行者もなくトレースを作りながらの行動は時間を遣い、小屋から3時間もかかってしまいました。山頂手前はかなり急な雪壁で交替しながらルートを作ります。

視界も悪く長居せず山頂を後にしました。

復路の五地蔵岳への登りです。雨具を着たり脱いだり、長袖になったりシャツ1枚になったりと、思った以上に疲れます。

五地蔵岳への登り

復路は時折青空も見えました。

天気安定しない中でしたが無事登れた高妻山でした。
この後、天気は大崩れ各地で遭難が相次ぎました。
特に白馬岳の遭難は、地元大学OBのお医者さん達で衝撃が走りました。

今回で日本百名山シリーズを終了します。
昨年12月19日1座目からスタートし本日76座目で終了します。
77座目以降は昨年10月22日から100座目から遡って投稿していました。
ここまでご拝読いただきありがとうございました。

次のシリーズは何にするか思案中。
そうネタ、写真があるものでもなく暫く頭を抱えそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?