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山登り人生vol52奥岳渓谷での救助活動

24歳。結婚して5ケ月初めてのお盆は沢登りでした。
二度目の奥岳渓谷は救助活動となりました。 

No125祖母山系奥岳渓谷 

昭和48年8月11~14日 Sと私、女性4名
11日 佐世保20:00⇒
12日 1:30尾平 ウルシワ谷入渓
13日 出発8:00→黒金山谷終了13:50→天狗岩→黒金尾根→(救助活動)
14日 昼、無事確認。15日までの予定を中止して帰路。
職域山岳部10名同時期入渓。M君オツルミズ滝にて滑落 

Y隊の動きとM君滑落遭難

13日 オツルミズ滝にて12時35分頃M君滑落する。
同山岳部はY隊4名がウルシワ谷よりオツルミズ谷へ
     S隊6名は烏帽子谷へ。
Y隊BC8:00出発。10:00オツルミズ滝取り付く。
12:00S隊とトランシーバー交信。
Yリーダー、トップでオツルミズ滝中央を雨具着用し水に濡れながらアタックする。
ボルト1本、続いてハーケン2本を重ね打ち、
寒くなりハーケンは抜いて降りる。
小休止後、M君が再び登る。
ボルトにザイルを通しそのまま登る。
Yリーダー、ハーケンは打たないのかと呼びかける。
大丈夫だろうと言いながら登り続け、数メートル登った所で滑落する。
12m程滑落か。
本人暫く意識不明であったが回復する。
左耳よりにじみ出る程度の出血があり、止まらない。
軽い食べ物を与えるが吐き出す。
むかつくらしい。他に外傷はなし。

連 絡

12:40事故発生しY隊のN君が連絡のためBCに下る。
13:30頃BCのK隊長に連絡、そのまま病院に連絡のため下山。
医師を連れて16:00頃、BC帰着。
14:15S隊に連絡がとれ事故発生を報告し救助を要請 

救助活動

S隊12:00頃烏帽子谷を終了し黒金尾根の分岐で休憩。
14:00Y隊とのトランシーバーの交信を待つ。
我々SAC隊13時50分黒金山谷を終了し稜線に到着。S隊に合流。
14:15交信ができ事故発生を知る。

SAC隊は女性4名を残しS隊3名と一緒にBCに下る。
女性たちは遅れて下り炊き出し。
30分程で我々はBC到着。
まず2名がザイル2本を持ってウルシワ谷に入る。
私らはツェルト、ラジュース、毛布等ビバーク装備を持って後を追う。

記事と関係なし。川上本谷の写真です。

15:30?ウルシワ谷が初めての先行者に追いつく。
4名合流して16:40頃事故現場に到着する。

BC到着した医師にYリーダーよりM君の症状について説明交信する。
今すぐBCに下ることになる。
Y隊3名、S隊3名、SAC隊2名の8名で救助活動となる。
女性群は炊き出しして登って来る。

M君を背負い、二人の確保班2名、ルート誘導班2名、ルート整備班2名、
激励班2名と役割分担し交代しながら下降した。
22:00BC着。尾平23:00?、救急車に引き継ぐ。
K隊長、N君が同行、緒方町の病院に搬送される。

14日昼、無事を確認し帰路に着きました。
M君は長期入院となり11月Y会長と私は一緒に見舞いに出向きました。

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