見出し画像

南アルプス光岳~聖岳縦走。最南端の3,000m峰「聖岳」で日本百名山達成

日本百名山を全て踏破する記念すべき山行となった南アルプス光岳~聖岳縦走。日本アルプス最南端の最後の3,000m峰「聖岳3,013m」で踏破達成した山行を振り返ります。

2016年8月11~16日、山友3人との記録。

大雨により長野県側からの入山は厳しい状況でしたが、直前になり指定車両のみ入山できるとの情報が入り今回の実施となった。地元観光関係者の働きかけで消防警察を動かしたようだ。崩壊した箇所付近は河原を車は走りました。

一日目昼佐世保出発。二日目車夜走り寝不足後の標高差1,474mの易老岳への一気登り。三日目標高差500m前後の登り下りの繰り返し光岳から聖平へ10時間強の行動。四日目聖岳往復のみで午後休養。五日目西沢渡への標高差1305mの下りの下山。六日目帰佐世保。

縦走概念図

第1日目8月11日 佐世保出発

佐世保13:30有田駅14:30⇒波佐見有田IC⇒広島県内通行止めで中国道へ  迂回・名神・中央道⇒飯田IC23:40⇒

平均64歳の高齢者パーティー。運転手3名で交代しながら飯田市南信濃梨元まで1,045㎞走行。

第2日目8月12日 光小屋前幕営地への登山

矢筈トンネル⇒国道152⇒3:10梨元停車場(南信濃)4:30⇒5:40易老渡
指定車両のみ入山可(ジャンボタクシー13,000円7名利用割り勘)
出発880m5:50→(標高差1,474m)→2,354m易老岳11:15→14:10光岳小屋前幕営地

画像2

RIMG0012タクシ-待つ - コピー

朝一番のジャンボタクシーの発車を待つ。4時30分他のパーティー含め7名で登山口へ。約1時間で登山口の易老渡に着く。

RIMG0022河原を走る - コピー

RIMG0024登山口近く - コピー

RIMG0028易老岳登山口 - コピー

さあ行動開始。標高差1,474mの登りがはじまります。易老岳までの登りは、疲れたの一言である。易老岳に幕営しようとの案もあったが、水汲み往復は厳しいと計画とおりになった。

RIMG0029 - コピー

RIMG0032 - コピー

RIMG0038登り - コピー

RIMG0042三角点2254m - コピー

まだまだ登りが続き約5時間半で易老岳2,354m、主稜線に達しました。

RIMG0047 - コピー

易老岳から南下しなだらかなアップダウンを繰返して三吉平へ。ここから谷筋の長い登りも堪えた。ヘトヘトになって静髙平の水場に到着した。

RIMG0050 - コピー

RIMG0060 - コピー

RIMG0063 - コピー

RIMG0067 - コピー

RIMG0069 - コピー

トリカブトの群落や美味しい水場など見どころ満載でしたがバテバテです。

RIMG0073 - コピー

RIMG0074 - コピー

幕営地までは直ぐだった。易老岳から約3時間で光小屋前幕営地に14時10分到着。8時間20分の行動でした。光岳は明日に廻します。

RIMG0076光小屋 - コピー

RIMG0077 - コピー

第3日目8月13日 光岳から易老岳に戻り、北上を続け希望峰~茶臼岳~南岳~聖平幕営地へ縦走

出発4:50→光岳5:15→光岳小屋5:45→易老岳7:55→2,496m希望峰9:50→2,604m茶臼岳10:55→2,750m上河内岳の肩13:00→(お花畑)→2,702m南岳13:50→15:30聖平小屋幕営地2,290m

光岳 希望峰

希望峰 聖平

13日心配した天気も曇り空。明るくなって99座目の光岳を往復した。光石に行くのは割愛した。今日は先が長いのだ。

RIMG0080 - コピー

5時45分小屋に戻って100座へに向けて再出発します。
重いザックを再び担ぐ。易老岳から先も比較的なだらかなアップダウンである。希望峰、茶臼岳、上河内岳と主な頂きがある。一番は、上河内岳の登りで、何度か騙されながら肩に到着した。

RIMG0083光小屋前 - コピー

RIMG0087 - コピー

RIMG0088 - コピー

RIMG0089 - コピー

RIMG0091 - コピー

RIMG0092 - コピー

RIMG0093編集 - コピー

RIMG0094茶臼岳 - コピー

RIMG0095 - コピー

RIMG0105 - コピー

RIMG0107 - コピー

RIMG0109 - コピー

RIMG0110上河内岳肩 - コピー

上河内岳は二百名山の一つで登る人も多いが、例により割愛した。ここからは下りであるが、我々は疲れていた。南岳手前のお花畑は綺麗であった。

RIMG0114 - コピー

RIMG0117 - コピー

RIMG0119 - コピー

RIMG0120 - コピー

RIMG0123 - コピー

RIMG0124 - コピー

RIMG0125 - コピー

RIMG0127 - コピー

RIMG0128 - コピー

RIMG0131 - コピー

RIMG0134 - コピー

RIMG0136 - コピー

RIMG0137 - コピー

南岳からは森林帯も下りであるが、ピッチは上がらなかった。TJAR(トランス・ジャパン・アルプスレース)に遭遇した。最初はこんな山の中でトレランかと思ったが、日本海から太平洋まで北アルプス・中アルプス・南アルプスを踏破する大会と知るとエールを送ってしまった。

RIMG0141日本アルプス大縦走 - コピー

画像51

昨日とは違いかなりのテント数である。一番下にテントを張った。テント場で気づくのは1~2用テントが多いことである。数名でも別れて泊まっているようである。

第4日目8月14日 聖平から聖岳往復。日本百名山100座踏破達成。

雨が止まない。今日は聖岳を往復して一気に西沢渡まで下る予定だったが、様子を見ることにした。6時、明るくなり雨でもサブ行動で聖岳を目指すことにした。動き出すと雨は降らなかった。
出発6:00→2,402m薊畑6:40→2,662m小聖岳7:35→8:50聖岳9:25→小聖岳9:45→薊畑11:00→11:20幕営地(下山予定を変更し午後休養)

聖平幕営地

RIMG0143 - コピー

RIMG0147 - コピー

RIMG0150 - コピー

RIMG0152 - コピー

RIMG0154 - コピー

RIMG0156 - コピー

小聖岳からの長く急峻な大斜面の登りの後に、そのフィナーレはあった。先を譲っていただき山頂に立ち皆さんと固い握手をし、単独行の女性も一緒に「祝日本百名山踏破達成」タオルを広げ写真に納まった。ここまで曇っていた天候も回復して富士山を初め赤石岳など祝福の展望が広がった。 
 今回ここまでの行程が厳しかっただけに、その感激も大きかった。

RIMG0162 - コピー

RIMG0165 - コピー

RIMG0170 - コピー

画像93

RIMG0180聖岳山頂 - コピー

RIMG0184 - コピー

RIMG0188 - コピー

画像65

画像66

画像67

画像93

画像69

画像70

画像71

午後からは休養。小屋からの買出しもビール、焼酎と何本飲んだだろうか。昼のカレーライスで元気を取り戻した。スカートをはく女性は珍しかった。

画像93

画像73

画像74

第5日目8月15日 聖平から一気に西沢渡へ下山。

前日の休養で今日の下りは楽になり早い時間に易老渡に戻った。
出発5:05→5:30薊畑5:50→(標高差1,305m)→1,097m西沢渡8:30→聖光小屋9:10→9:30易老渡(ジャンボタクシー待ち時間)11:30⇒12:20梨元停車場⇒12:30かぐらの湯(入浴・食事・休憩)16:00⇒矢筈トンネル⇒飯田IC17:00⇒

画像76

画像77

画像78

画像79

画像80

RIMG0255古川

画像82

画像84

画像85

画像86

画像87

画像87

画像88

画像89

画像90

9時30分易老渡到着。濡れたものを全て乾かす。この間にヒルにやられていることに気付く。後処理が大変だった。雨注意報発令でジャンボタクシーが来るかも心配だったが上ってきた。14時予約だったが入山時予約者だったことから前便に11時30分乗ることができ安心した。かぐらの湯で休んでいる最中に大雨となった。全てが上手く回転した。

画像91

画像92

画像93

第6日目8月16日 梨元停車場から帰路に着く

かぐらの湯で3時間半、入浴・食事・休憩して帰路につく。走行距離1,025㎞
名神・山陽道⇒波佐見有田IC⇒有田駅7:30⇒三川内・春日⇒9:10天神
             往復総走行距離 2,070km 一人会費33,000円
 

計画段階から静岡県からの入山か色々悩んだ今回であったが、直前に長野県からの入山可能となり実行できた。入山してからも天気は良い方ではなかったが100座達成の聖岳では晴れとなり歓迎してくれた。

下山してからも大雨予報に中、ジャンボタクシーに乗ることができラッキーに事は廻った。もう5年前の話でした。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?