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1992年版九州百名山㏌よっちゃん20座目根子岳-21座目犬ケ岳

根子岳は阿蘇五岳の一つで急峻で複雑な地形に加えて崩壊が進んでいます。魅力的ですが危険な山にもなっています。犬ケ岳は福岡県・大分県の県境尾根の東側にある山でシャクナゲの群生地でも有名です。Noは山行ナンバー、1969年9月23日からの通し番号です。

20座目根子岳

これまで11回登っており8回までは昭和50年代、26歳から35歳までの間で山口谷に拘っていた時期でした。山口谷については三菱電機長崎製作所山岳部の地域研究を昨年9月18日に投稿しています。また根子岳には登れなかったが記憶に残る「雨の日の尾峠越」(昭和54年時)も同9月8日に投稿しています。一番のっていた時期かもしれません。


根子岳

今は地震や大雨で登山禁止のコースが多いようです。西峰~天狗岩もかなり危険な場所になったようです。
No188 竜尾根~鷲ヶ峰幕営~高岳~日ノ尾峠~根子岳天狗~東峰~色見
昭和50年11月1~3日 3名 最初の根子岳です。竜尾根から鷲ヶ峰に立ち幕営して根子岳縦走する充実に山行でした。
No250 トリゴエ尾根→根子岳西峰 昭和53年9月22~24日 3名
根子岳南面、山口谷に最初に入った山行です。        
9/23トリゴエ尾根→根子岳西峰→BC
9/24山口本谷遡行→根子岳西峰→BC

1980年山口谷概念図 001

No255山口谷デルタ-2尾根 昭和53年12月2∼3日 2名
12/3BC→第2堰堤8:00→F2→デルター2コル→P1→天狗岩→西峰→日ノ尾峠→BC⇒戸下温泉

No276 山口谷デルタ尾根~久住山  昭和55年1月13~15日 2名
1/14根子岳デルタ尾根、雪多く退却⇒長者原
1/15すが守越→久住山往復

No289山口谷デルタ尾根  昭和55年11月22~24日 6名         11/23デルタ尾根→天狗峰直下ビバーク
11/24根子岳西峰→日ノ尾尾根→鍋の平⇒戸下温泉

1980年山口谷概念図 002

東峰側から見たデルタ尾根。天狗岩基部で幕営しました。

根子岳 (26)ビバーク地

 
No336山口谷本谷→Gガリー→大滝偵察→西峰 昭和57年11月27∼28日 4名

No356高岳北尾根~根子岳 昭和58年9月22~24日 5名
9/23 仙酔峡→関門→赤ガレ谷本谷F2→F3→第1キレット→赤壁→鷲ヶ峰→高岳東峰15:30→仙酔尾根→仙酔峡17:30⇒ヤカタガウド
9/24 ヤカタガウド水場→稜線→天狗岩→テント場⇒栃の木温泉

No383竜尾根~高岳~根子岳  昭和59年9月14~16日 15名
15日 取付→竜Ⅲ峰→竜が峰→鷲ヶ峰→天狗の舞台15:00→月見小屋
16日小屋→日ノ尾峠→西峰→天狗岳→ヤカタガウド⇒地獄温泉⇒23:00佐世保

15日朝から雨模様。私他6人で竜尾根を登る。50年11月3日以来二度目の竜尾根です。7時間で鷲ヶ峰山頂へ。他のメンバーは予定を変更して仙酔尾根より高岳を目指していました。私達も15時に高岳へ。月見小屋で皆と合流し、酒盛りが始まります。疲れており直ぐ寝ました。

1984.7高岳 (2)

16日、素晴らしい秋空となりました。日ノ尾尾根の下りは足がガクガク、皆に遅れます。西峰への登りは付いていったがバテバテです。天狗は昨年崩壊して引き返しましたが、今回は若手が頑張り完登できました。
天狗岩で一般コース組と待ち時間もなく合流し、ヤカタガウドに下ました。天狗鎖場の上部が今回は崩壊していました。根子岳は年々変わっており、一般を連れて来るのは止めたがいいようです。 

1984.7?根子岳

ここまで8回天狗岩に立った根子岳でした。以降は平成になってからの山行で東峰までとなっています。

No607根子岳東峰 平成7年6月24∼25日 チョモランマの会
No855ヤカタガウド→天狗のコル→東峰→見晴新道→登山口 
       平成18年11月4-5日 2名
No898根子岳東峰 平成20年5月31日 5名
上色見登山口~東峰~登山口=高森温泉=ラクダ山          「根子岳ってここね!」。登山口に向かう高森付近に来ると彼はそう言って元気になった。ラクダ山の近くだったからです。山麓にある「ラクダ山」(地鶏料理専門店)には何度か来ているとのことで、あの地鶏料理が食べられると急に元気になられました。
大阪から帰省して参加した彼は、山登りを始めてまだ数ヶ月、私と同じ年代です。7月末に登る大峰山に向けての体力試しでもあったようです。
今回はK女史から根子岳に登りたいとのご所望もあり、ご一緒することになりました。私にとっては一昨年秋以来の根子岳ですが、初心者ばかりで大戸尾根から東峰を往復することにしました。登山口には入山者はザイル携帯との注意書きとともに所要時間は120分と案内してあります。この時間で登れば御の字だなと思いながらリードします。
入梅の時期天気が気になっていましたが、時間とともに晴れてきます。このコースはかなり前に登っていますが殆ど記憶はありません。久しぶりのコースで「南峰からの尾根を千々和さんたちと登り、途中泊って天狗へ登った昔のこと」を思い出していました。だんだん高度を上げるにつれ地獄谷から天狗、西峰までの岩峰群が迫って来ます。地獄谷から吹き上げてくる風も心地よい。見上げる山頂付近の山腹にはミヤマキリシマの群落が、今が見ごろのグットタイミングでした。皆さんから感嘆の声が漏れ、案内してよかったと私も満足でした。
高森温泉で汗を流してラクダ山へ。彼によるとこの店は大変な人気で待たされることが多いそうです。しかし今日は山も少なかったが、この店も少なくすぐ料理にありつけました。皆さん山に地鶏料理に満足して帰路に着きました。

根子岳 (45)


21座目犬ケ岳

5回登っています。経読岳から英彦山、岳滅鬼岳への縦走が1回、恐淵谷遡行2回、雪山ハイク1回、求菩提山への縦走1回となっています。

犬が岳


No1190経読岳~犬ガ岳~英彦山~岳滅鬼岳~彦山           昭和51年1月1∼4日 4名
No354犬ガ岳恐淵谷遡行 昭和58年8月6∼7日 3名
登山口6:30→恐淵谷→一ノ森→犬ガ岳→オイズル谷12:00

1983.8犬ガ岳恐淵谷

No912犬ケ岳~求菩提山 平成20年11月15~16日 3名
16日出発→笈吊峠→犬ケ岳→大竿峠→経読林道→求菩提山登山道へ→胎蔵界護摩場跡→求菩提山(国玉神社上宮)→鬼の鐙→中宮→求菩提山→胎蔵界護摩場跡→大日窟・普賢窟・多聞窟・吉祥窟→阿弥陀窟→求菩提山資料館→登山口P⇒卜仙の郷

犬ケ岳・求菩提山 010編集

犬が岳には過去2回登っており私の目的は、信仰の山「求菩提山」でした。782mと低い山ながらも国宝の経典などがある由緒ある山です。
ウグイス谷から笈吊峠経由で犬ケ岳へ。笈吊岩20mは雨で濡れており迂回します。縦走路はシャクナゲのトンネル、花芽はなく来年はうら年のようでした。大竿峠から求菩提山へ。林道を北に歩き尾根道に合流します。
ブナ林の紅(黄)葉を十分に楽しめました。尾根道には修験の跡がたくさん残っています。杉の宿跡、虎の宿跡付近はなんとも言えない紅葉の素晴らしさでした。胎蔵界護摩場跡から山頂は指呼の距離で、国玉神社上宮が建っていました。巡回しようと北東の急な石段(鬼の鐙)を下りますが、左への道が見つからず中宮に着いてしまいました。地図が間違っているのか、止む無く引き返しました。
胎蔵界護摩場跡まで戻り五窟を巡って求菩提山資料館へ向けて急降下です。この窟から国宝の経典が出ているようで、多分、資料館に展示してあるのだろう。ぐるりと一周の登山でした。 

犬ケ岳・求菩提山 014編集

犬ケ岳・求菩提山 027

犬ケ岳・求菩提山 037編集

   
No1098犬ガ岳 平成28年2月7日 18名
登山口→ウグイス谷→林道→笈吊峠→犬ガ岳→大竿峠→恐淵→登山口⇒求菩提山温泉

 北部九州は曇り時々雨、山沿いでは雪の予報どおりでした。八幡IC周辺では雨が振ったり雪が降ったりで東九州道に入っても山なみや住宅地の屋根には雪が積もっていました。登山口が近づくと車道も白くなっています。駐車場も白一色でした。スタートから雪道を歩きます。ウグイス谷から目指します。経読林道の手前はかなりの急登です。積雪もかなりの深さになりました。一般の方も会員も予期せぬ積雪に心ウキウキです。笈吊峠まで約2時間。峠近くの笈吊岩はあっさりと回避しました。雪一色でツララも下がり登れる状態ではなく迂回路から縦走路に上がりました。ここからはシャクナゲロードです。腰を折りしゃがみながら進みます。風もなく時折日差しもあって雪を楽しみました。山頂手前の広場で昼食です。展望も良い場所でした。

ここまで初トレースだったようです。最後の急登で初めて登山者に出会います。山頂では記念写真を。

2016.02.07_130832_頂上にて

大竿峠から林道に下って雪と戯れる一般の面々、楽しそうですが歳の差を感じてしまいます。林道からの下りはかなりの急斜面でした。所々鎖場や固定ロープがあり慎重になる場面もあります。沢の徒渉でも鎖場があり左岸に渡っても固定ロープと続いていました。暫く下ると恐淵の滝を眼下に望みますが、ここら辺までが核心部でありました。後は比較的楽な下りで植林地になり広い道にでると長くせず登山口に到着しました。

2016.02.07_140302_つらら

  
No1112犬ガ岳恐淵谷遡行 平成28年7月17∼18日 13名
出発7:00→入渓7:40→終了13:00→14:10登山口→求菩提山温泉

図犬

大人数の参加となりました。心配した天気も晴れ予報。18日は梅雨明け宣言となりました。この恐淵谷は初心者向き初級と紹介されている沢登りのコースです。暫く単調なゴーロが続きます。

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まだかまだかと思う頃、右手支流に滝が現れ核心部へと導かれます。16日夜までは雨模様だったので水量は多目で丁度良い具合でした。
登山道の橋下を通過して一息入れます。長めの休憩だと寒くなり日向が恋しくなります。動きだし再度鎖場の登山道を通過すると美しいナメ、階段状の斜滝が続きます。

6斜め滝藤戸

水の流れの中を気持ち良く遡行します。33年前に一度入渓していますが、その記憶は全くありません。そしてクライマックスを迎えます。

9大滝全景
20m大滝。水行の滝を呼ばれている。見るからに滑りそうである。思ったよりそうでなく登れた。大滝が終わると遡行は打ち切り、左手に上がると直ぐ登山道に出た。2月に来ているので記憶に新しい道である。1時間程で登山口に戻った。

次回は22座目金山、23座目雷山になります。






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