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安全登山技術研修会㏌アリーナかぶとがに

長崎県山岳・スポーツクライミング連盟主催事業

去る9月25日
アリーナかぶとがに(長崎県立体育館)にて
3年振りに開催された同連盟主催の研修会に参加しました。
させぼ山酔クラブからは5名が参加、全体の参加者は40名でした。

2021年の山岳遭難件数は2,635件(対前年比341件増)と2年振りに増加に転じ統計とって以来最多となりました。コロナ禍の影響もあり低山・里山での事故が多発しています。
長崎県内でも13件16名の山岳遭難が報告されています。

https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/chiiki/r03sangakusounan_gaikyou.pdf

同岳連の加盟団体会員が先頭に立って安全登山を啓発しようと、それぞれのスキルアップを図るため集いました。
大研修室にて8時50分受付、9時5分 開始式で講義が始まります。

日本登山医学会専門医による講義

9時10分~11時10分(大研修室)
日本登山医学会認定の同専門医の本田 元人医師による
講義1「コロナ禍での登山」
講義2 「山での感染対策と感染対策以外で気を付けたいこと」
山行中にトラブル、さてどうする?・・・について
をテーマにお話を聞きました。

同氏は、現在長崎山岳会に所属する現役クライマーで南アルプス北岳山荘夏山診療所での診療活動など公私ともに活躍中のお医者様です。

山行中のリスク対応策、参考になります。
今夏は山小屋は急な休業も多かったようです。
無症状の感染者が拡散したケースも見受けられたようです。
コロナ以外でも対応はコロナ前提で、負担が大きい。

2時間、本田医師の講義を聴き、これからの山小屋利用の山行は事前情報の収集や現場対応など、これまでにない難しさがあるようです。 

実技「ロープワーク」

11時15分~12時00分(大研修室)
同連盟理事長の前川文雄氏(JSPO公認山岳コーチ2)が講師となり
昼からの実技講習を前に、ロープワークの再確認です。

12時00分~13時00分 休憩
午後の部は、「登山主体の参加者」、「クライミングも積極的に実践する参加者」にグループ別けして2時間、実技研修が行われました。

実技「危険回避方法・ハイキング編」

させぼ山酔倶楽部から3名参加。全体18名を2班に分け
「悪場でのフイックスロープ展張方法」「悪場の通過方法」を
JSPO公認山岳コーチ2名(前川氏・谷川外部講師)の指導で行われました。

講師の紹介
班行動
150cmテープシュリンゲによるチェストハーネス構築の確認
フイックスロープ展張方法
初心者同行者を安全に通過させる方法としてフイックスロープ展張方法を確認。

実技:自己脱出の方法・クライミング編

させぼ山酔倶楽部から2名参加。全体22名を2班に分け
「宙吊りからの脱出方法」「クライマーの確保からビレイヤーの自己脱出方法」をJSPO公認山岳コーチ2名(渡邉遭難対策委員長・馬場指導委員長)の指導で行われました。
させぼ山酔倶楽部の2名も講師サポート役を務めました。

させぼ山酔倶楽部の公認指導員。左1人目、左3人目。
宙づりからの脱出訓練
宙づりから滑落地点に戻ります。
確保ビレイヤーの自己脱出

予定の研修を終え15時20分閉会となりました。
参加頂いた県下岳人の皆さまに感謝、感謝です。
安全登山啓発の先頭に立っていただき、山岳遭難を減らしていきたいものです。 




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