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山登り人生vol104名無沢との出会い

28歳。長女3歳、長男1歳
昭和52年度は黒髪づくし龍門づくし、この山行を振り返ります。
河鹿沢、モミジ沢に入り、次なる沢は名無沢でした。
3回の入渓で最後まで詰めて名前を付けました。

No213モミジ沢横の沢(後に名無沢と命名)


昭和52年6月25日 5名
朝から昼過ぎまで見返峠から青螺山間の登山道を整備する。
山の家でゆっくり休んだ後、本流モミジ沢出合いから上流に沢が合流しており、覗くことにした。
山の家16:30→16:45F1・5m17:00→F2・2段2mと3m17:15→
F3・3m17:30→F4・2m17:40→F5手前で退却→18:20山の家

最初は藪を潜り進んだが直ぐ滝が現れる。
梅雨の時期、水量多くシャワークライムを楽しむ。
F4は流れの裏をトラバースする。
F5は人工登攀となりそうで次回の楽しみとして山の家に戻った。

No215竜門渓谷本流・銀流沢・モミジ沢横の沢

昭和52年7月31日 6名
見返峠への登山道に平行する本流を遡行し、
登山道から離れ本流を渡渉して枝尾根の階段道を詰めると不動明王が祀られている銀流の滝がある。(後日投稿予定)
両岸には沢山の石仏がある。
この銀流沢を遡行して先週課題のモミジ沢横の沢に入渓した。

F3取付き13:55→14:05F5チョックストーン15:00→
15:00F6チムニー8m・第1トラバース10m第2トラバース5m16:10→
F7(3m2段の滝)→F8(10mナメ滝)16;30→100m程ナメ連続16:45→
F9(3m2段の滝)→F10大滝9m16:50→登山道17:20→17:50山の家

前回F3・4は豊富な水量で全身ずぶ濡れになったが、今日は全く水がない。F5はA2アブミを2本使って滝左側を登攀する。
登りあがってのF6は20m程の大滝で
左側壁のチムニー8m3級を登って側壁中段をトラバースする。
最初の10mは6級の数歩があり緊張するが、次の5mは易しく滝上にでる。
後はナメ滝などナメの連続であった。
フリーで遡行し、最後F10大滝に当たった。
次回の楽しみに残し滝左から尾根に出て直登し、登山道に出た。
今日は3本の沢に入渓したが
前回退却したF5を登り満足の一日であった。

No216タヌキ沢・名無沢

昭和52年8月7日 5名
T先生の報告より
タヌキ沢(後日投稿予定)に入渓し昼食後、
名無沢(この日「名無沢」と命名した。)を通してみることになった。
出合から暫くは水枯れした藪。
F4までは難なく登り、
F5チョックストーンの滝は、
31日左上落口にアイスハーケンが打ち込んでありこれを利用する。
アブミで登るが振られて安定せず結構難しい。
F6は見た目には難しそうだたが、
初めてのチムニー8mは大したことはなかった。
問題は次の10mトラバースである。
トップF(私)は中間点にボルトを埋めようとするが岩が剥がれてダメ。
結局、太くて短い釘のような特殊ハーケンを打ち込んで通過する。
このポイントは外傾した棚の終わりから一段上の足場への移動が、
眼下が切れ落ちビビるところだ。
上がってしまうと第2トラバース5mは問題ない。
中間点はしっかりしたボルト打ち込みが必要だ。
F10最後の大滝は、ワラジがないF(私)君に
左から高巻きしてもらいザイルを下して確保してもらう。
全員中央突破で登り終えた。
大滝下の水場にはサンショウウオが沢山見られた。
忠実に沢を詰め大川内山分岐点の右に出た。
名無沢は、毎週のように竜門参りしていた小生が、
入渓していない沢だったので、
心のしこりが取れたようで、気持ち良かった。
皆さんありがとう。

現地沢の写真がないのが残念である。

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