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新版九州百名山㏌よっちゃん19座目古祖母山

2002年版 新版で追加された百名山39座を投稿しています。
 
山と渓谷社 新版九州百名山 古祖母山冒頭で「古祖母山は、祖母・傾山地主峰の祖母山から延びた県界尾根上のピークのひとつである。けわしいイメージが先行する祖母山に比べて山容はおだやかで岩稜帯も少ないので、周囲の山のなかでは登りやすい部類に入る。北面はブナやアカマツ、ナツツバキ、ツガなどの自然林でおおわれ、初夏にはアケボノツツジの花が山稜にうねり、秋の紅葉もまたみごとだ。祖母山から傾山までの縦走に挑む予定がある人には、慣らし登山としてもってこいの山だ。・・・」と紹介しています。
タイトル写真は平成27年時の祖母山付近からの古祖母山(左側)の眺めです。
 
祖母傾山縦走と同じパターンで4回、途中尾平に下山が1回、完全に周回縦走が1回の中で計6回古祖母山頂に立っています。
Noは山行ナンバーで1969年9月23日からの通し番号です。

1回目No0027祖母山∼古祖母山∼傾山∼上畑 昭和45年10月8~12日 5名
2回目No0043祖母山∼古祖母山∼傾山∼上畑 昭和46年3月25~28日 3名
3回目No0279祖母山∼古祖母山∼傾山∼上畑 昭和55年5月2~5日 4名
4回目No0691祖母山∼古祖母山∼傾山∼上畑 平成12年10月6∼9日 4名

古祖母山頂
古祖母山手前(尾越から)の梯子

5回目No0996祖母山∼古祖母山∼尾平 平成23年10月8~10日 3名
6回目No1086祖母傾山周回完全縦走 平成27年9月19∼22日 4名
19日 佐世保⇒長湯⇒緒方町⇒18:20登山口
20日 九折登山口5:40→三つ尾→傾山→13:55九折越(幕営) 
21日 出発5:30→本谷山→尾平越→古祖母山12:00→祖母山→16:20九合目小屋(幕営)        
22日 出発5:20→池の原展望台→八丁越→大障子岩8:50→前障子岩分岐→上畑→15:20九折登山口 ⇒上畑⇒原尻の滝(食事)⇒竹田温泉(入浴)⇒佐世保

何度か計画したが実現できなかった完全縦走を成し終え、その満足感と充実感に酔っている。山から戻って三日目だが、まだ疲れが残っている。歩いた距離は約40km、累積標高は約3,650mであった。
それにしても完全縦走が一般的になっているのかネットでも情報は多いし、今回も我々と相前後して単独行の3パーティーがゴールした。暫くは「じゅうそう」の言葉を聞きたくないとの声が漏れてきた。今回は時計廻りで実行した。体力面や車道歩きなど左廻りより楽だとの情報があったからだが、時計廻りも初日8時間、二日目11時間、最終日10時間とかなりハードで気力も必要であった。特に最終日の池の原から先、大障子岩、前障子岩までの何度も繰り返される登り下りはしんどかったし、前障子岩からの標高差1,000mを一気に下るのは最後の試練であった。
気になることもあった。2年前、親父岳周辺を歩いた時、スズ竹の枯死、ブナ林の衰弱から白骨林への進展を見ていたが、このことが縦走路全体に広がっていたのである。スズ竹を掻き分け歩いた縦走路はなく、歩き易く見通しが利き風通しが良い路に変移しているのである。

古祖母山近くの縦走路。こんな風景が随所に

以前を知らない人は何にも感じないかもしれないが、大変なことがこの地域で起こっていると感じた。大分県側での植生保護のネット張りが行われていた。これを見守るしかないのか。簡単に論評できないが、確実に祖母傾山の自然環境は後退していました。
 
 
次回も祖母山系が続きます。26座目大障子を投稿予定です。
20座目傾山から25座目天山は1992年版九州百名山で投稿済です。
また開いていただければ幸いです。






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