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日本百名山㏌よっちゃん30座目火打山、31座目妙高山

両座とも同じ山行で平成4年夏山、平成30年春山と2回登っています。

図妙高 火打 広域2

1回目1992(平成4)年8月夏山

No544雨飾山∼火打山・妙高山∼草津白根山 8月2∼16日 5名
30年前43歳時の記録です。

8/12 佐世保15:00⇒
8/13 雨飾山登山⇒火打登山口笹ヶ峰キャンプ場
8/14 出発5:10→高谷池→火打山9:30→高谷池→14:00登山口⇒17:00燕温泉
8/15 出発5:00→妙高山8:30→長助池9:50→燕温泉 露天風呂 テント場
8/16 出発⇒草津白根山11:00  帰路13:00
8/17佐世保6:00              

13日雨飾山登山後、乙見峠を越えて笹ヶ峰キャンプ場に移動します。 
14日火打から妙高へ縦走し笹ヶ峰に戻る予定だったのですがペースは上がらず、縦走を断念し火打山往復に変更しました。高谷池のお花畑は格別で上りでは雲が立ち込め幻想的、下りには晴れ上がり何とも言えない素晴らしさでした。今山行で一番の感激でした。

15日ルートに悩みながら途中登山者にアドバイスを受け、北地獄谷から天狗平に上がり妙高山頂に立ちました。今日は晴れあがり北アルプス後立山もはっきり、昨日の火打山の眺めは最高です。

1992妙高山より
1992年妙高山

下山の長助池コースは上り以上に時間がかかりました。

1992年妙高長助池1

雨飾山、火打山、妙高山とも趣を異にした山でそれぞれに満足しました。今夜も燕温泉に泊まることになりました。


16日朝食も摂らずドライブを兼ねて移動しました。白根山系は素晴らしい。車道は標高2,000m以上まで伸びており展望も最高のドライブコースでした。


2回目2018(平成30)年5月春山

No1200妙高山~火打山 5月2∼6日 4名

これは最近になります。4年前69歳時の記録でYAMAPの良さを感じた山行でした。

5/2 佐世保⇒
5/3 北陸道・上信越道⇒妙高高原IC⇒笹ヶ峰キャンプ場11:45→黒沢橋→十二曲→16:00富士見平BC
5/4 曇り視界不良 夜晴
出発6:00→黒沢池ヒュッテ→大倉乗越→長助池付近→妙高山頂→長助池→大倉乗越→黒沢池ヒュッテ→16:00BC  
5/5 雪
BC6:25→高谷池ヒュッテ→天狗の池→標高2200m付近引返地点8:30→高谷池ヒュッテ→10:05BC11:25→黒沢橋→13:20笹ヶ峰キャンプ場⇒上信越道・長野道・中央道⇒駒ヶ根IC⇒17:30山の店 こまどりの湯(入浴) 反省会            5/6 佐世保  一人当たり 34,000円

妙高火打広域図

今回は節目の1200回目の山行となりました。妙高火打は1992年8月に登っており26年振りですが春山は初めてで楽しみにしていました。計画書を見ると私が一番の高齢者で次は15歳若い松尾先生54歳です。次がリーダーの佐々木君52歳、一番若い福田君が40歳でした。つくづく自分の歳を実感させられました。共同装備も皆さんに積極的に持ってもらい私は竹ペグ、スコップ、朝食1食分、ガス2個、コンロ頭1個のみでザック重量は皆さんより軽かったと思います。

15大倉 (11)解説

今回は良く行動出来たなと言うのが実感です。地形ルートが明確でなくトレースなく視界が悪く、天気が不安定で良く妙高山頂に立てたと思います。それはYAMAPの手助けです。3名がスマフォにYAMAPをダウンロードしており、国土地理院地図に登山ルートが編集されたアプリで現在地を確認しながら行動出来たのです。福田君が終始、YAPAPで先導してくれました。ルートが厳しくなると佐々木リーダーが交代し行動しました。

1笹ヶ峰 (2)

初日、登山口の駐車場には我々の車一台のみです。準備していると下の駐車場から1パーティー数名、単独者が先行しました。

1笹ヶ峰 (8)
1笹ヶ峰 (16)

ルートがはっきりしません。黒沢橋までも予定をオーバーしました。

3黒沢橋 (7)編集

十二曲りを登っていると外国人が追いつき話しかけて来ます。黒沢池ヒュッテの管理人だと言います。「泊まっていいよ」の言葉を聞き流します。

4曲がり

軽量の彼は直ぐ姿が見えなくなりました。急登を終え尾根標高1790mに出ると一安心です。

5曲がり (1)
5曲がり (2)

暫く尾根を登るとルートを外れていると感じますがはっきりしません。ここでYAMAPの出番です。まずは富士見平の確認です。大きく東側(右)に転進して間もなく、ここが富士見平ですと福田君が言う。時間も16時に近い、高谷池ヒュッテ幕営を変更してここにBCを設置しました。いつもながら夜走り後の行動はきついです。夕食は豪華です。食料担当が変わりいつもと違うメニューで楽しい食事となりました。焼酎は1.8ℓ2パック、ワイン2本、ビール各自2本だったかな。

6富士見平 (2)編集

二日目朝、小雪が降っています。視界悪し。北側に黒沢岳が見えるはずですが見えません。黒沢岳の東側を巻き下降気味にトラバースしながら黒沢池に向かいますがはっきりしません。YAMAPと睨めっこです。どうにか池らしき平坦部に降り立ち池の東側を北東に進み黒沢池ヒュッテまで辿り着きホットしました。

18黒沢池 (2)
7ヒュッテ (1)
7ヒュッテ (4)

管理人のあの外国人が居ました。大倉乗越へのルートをアドバイスしてくれます。ここから標高差150m程の登りです。多分正しいルートの登りで大倉乗越に着きました。

8大倉 (5)
8大倉 (6)
8大倉 (1)

ここは外輪山の一角です。南東に妙高山が見えるはずですがガスの中です。いよいよ当初から気にしていた大倉乗越からの下りです。夏道は外輪山中腹のトラバースですが、今は雪崩が怖く雪庇直下は危険なので長助池まで真っ直ぐ下ることにしました。

9大倉下り (8)
9大倉下り (1)

緊張する福田君。まだ雪も締まっており、慎重に下ります。標高差200m程の急斜面の下りです。補助ロープも携帯していますが使用せず下りました。今回のメンバーで良かったと思いました。春山初めてのメンバーだとロープ利用でないとビビッて下れなかったでしょう。訓練の意味では福田君にはいい経験になり、我々も久し振りに緊張感を味わう山行となりました。

9大倉下り (5)
9大倉下り (10)解説

3分の2程下ると右斜めに進み長助池の最低部より上部に向かいました。雪崩デブリを越えた処で休憩とします。

10長助

いよいよ妙高山への登りです。ルンゼが伸びており、ここもYAMAPの出番です。登りには不安がない福田君が再び先導します。段々傾斜も急となります。登り易い雪斜面だとルートから離れて行き、思い切って左に転進して樹々を跨ぎながらYAMAPでのルートに出ました。

11妙高登り (1)2編集
11妙高登り (2)

油断するとルートを外れます。標高差400mのこの登りも標高2400mで山頂手前の主稜線に出ました。左東側は北地獄谷へ一気に斜面が落ちていますが、幸いにも視界なく緊張せず登ると北峰2445.8mの山頂に到着しました。

12妙高山頂 (7)
12妙高山頂 (14)編集

夏道3時間のコースを5時間半でした。南峰山頂が少し高く向かいましたが岩峰が沢山あり判らず引き返しました。一般的には北峰が山頂として満足できる場所です。
 陽も差して雲も取れ北地獄谷も開け遠くの展望も利くようになりました。ラッキーでした。

12妙高山頂 (22)
12妙高山頂 (20)
13妙高下り (0)1
13妙高下り (0)2
13妙高下り (2)
13妙高下り (7)
13妙高下り (10)

いよいよ長助池からの登りです。気持ちが良い登りとも言えますが、疲れた身体には油断ができない最後のアルバイトです。佐々木リーダーがラインを引いてくれました。後半は一直線に引きます。ピッケル頭部のピックを雪面に刺し登ります。

14大蔵登り (3)解説
14大蔵登り (6)解説

外輪山稜線に出ましたが大倉乗越の少し右東側のようです。乗越へのトラバースは厳しく笹藪に入りシャクナゲ幼木の藪を越え乗越に到着しました。

14大蔵登り (7)
15大倉 (4)
15大倉 (9)

黒沢池ヒュッテへの下り、もう雪面下りも慣れました。各自のペースで下ります。これも視界があり出来ることです。外国人は居ません。作業途中か工具はほっぱらかしです。

16大蔵下り (3)
16大蔵下り (5)
17ヒュッテ (2)

黒沢池からBCへもYAMAPにお世話になり無駄も少なく戻りました。行ける処までと動いた一日でしたが、予定通り山頂に立ち満足の一日でした。

1富士見平 (4)解説

三日目朝、予想に反して雪です。積雪10cm程度か。今日も行ける処までとの思いで出発しました。高谷池ヒュッテ近くに幕営していたパーティーと出合いました。これでトレースがあると思いながらも強風で薄れがちです。黒沢岳のトラバースも佐々木リーダーが先導しました。BCから高谷池ヒュッテまでは標高差50m程で僅かですが強風で慎重になります。

1富士見平 (5)
2黒沢岳トラバース (5)
3高谷池ヒュッテ (2)

ヒュッテ近くには3張のテントがありましたが人の動きはありません。高谷池、天狗の庭と標高2100m程の高原漫歩が楽しめる一帯です。先行パーティーはありません。

4ヒュッテ先 (1)解説
4天狗池 (3)
7敗退 (1)

昨日と違い緊張感は伴いませんが時折地吹雪となり強風が不安を掻き立てます。今日はBC撤収もあり、標高2200mからは遮るものがなにもない吹き曝しの尾根、ここでリーダーは退却を決めました。

7敗退 (4)
7敗退 (5)
8敗退付近 (1)
8敗退付近 (12)編集

昨日で満足した部分もあるのでしょう他もメンバーも異議もなく疲れた私はホットして引き返しました。

8敗退付近 (15)解説
10黒沢岳トラバース (3)解説

BC撤収後の下りは登って来るパーティーも多く、天気も回復してYAMAPを使うこともなく下りました。

11富士見平 (4)
12曲がり (1)

心配した十二曲りの下りも雪は緩んでいます。しっかりしたトレースを辿って登山口の笹ヶ峰キャンプ場に戻りました。

13黒沢橋 (2)
14笹ヶ峰 (2)

 麓の町は温泉との文字も見受けられますが営業している雰囲気ではありません。冬場はスキー客で賑わうでしょうがひっそりとしており一路中央アルプス木曽駒が岳登山口の駒ヶ根まで移動です。いつものように井上宅山の店に立ち寄って、近くの温泉で汗を流し親交を深めました。

15山の店 (2)
15山の店
15山の店 (4)

次回は、『平成4年夏山「No544雨飾山∼火打山∼妙高山∼草津白根山」の草津白根山です。平成28年5月にも登っています。』を投稿予定です。

読んでいただきありがとうございます。まだまだ日本百名山は続きます。読んでいただければ励みになります。 



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