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日本百名山㏌よっちゃん39座目大菩薩嶺

39座目大菩薩嶺は『中里介山の小説で広く知られる大菩薩峠。その北方にたおやかな姿でそびえているのが、連嶺の最高峰、大菩薩嶺(大菩薩山)である。山頂は樹林におおわれて展望はきかないが、峠までの尾根上に続く草原で得られる富士山や南アルプスの景観はすばらしい。のびやかなササ原や岩場の山道など、コースも変化に富み、四季を通して登山者が訪れている。・・・』と山と渓谷社ガイドブックに紹介されています。

No593丹沢縦走~大菩薩嶺  平成6年8月6∼8日
6日 塔の岳尊佛山荘へ 1泊2食5,000円 ビール500円
7日 丹沢縦走→東野⇒バス⇒藤野⇒JR⇒塩山13:50⇒タクシー⇒上日川峠14:30→福ちゃん荘14:55→勝緑荘→15:45大菩薩峠介山荘 1泊2食6,000円
8日 出発6:55→雷岩→大菩薩嶺7:50→丸川峠8:55→林道9:40→裂石山雲峰寺10:15→10:20裂石温泉

38座目丹沢山は先月28日に投稿しています。

大菩薩20万

8月7日(晴れ) 丹沢縦走後、大菩薩峠へ                                                          丹沢縦走後、東野に下山しました。下界は36∼39度の世界です。バス、汽車を乗り継いで大菩薩山麓の町塩山に出ました。登山口までのバスには随分と時間があります。思案しているとタクシー運転手さんから声を掛けられ、1,500円で登山口の先、上日川峠まで行きませんかと言う。登山口から歩くと2時間、二つ返事で乗せてもらった。上日川峠の長兵衛山荘より介山荘が良いと勧められた。午前中汗で濡れた服をまた取り出しひと頑張りした。福ちゃん荘、富士見荘、勝緑荘へと続く車道を歩く。勝緑荘より山道となる。なだらかな登りで樹間の冷気が気持ち良い。樹間を抜けカッと強い日差しを受けながら暫く歩くと左手にお花畑の斜面が、そこはもう大菩薩峠でした。

39大菩薩嶺 (4)

介山荘も見えて来た。構えて登り出したが40分で期待の介山荘に到着しました。(写真はネット借用)

大菩薩嶺概念図

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主も息子さんも感じが良い人でした。夕食前には桃のサービス、夕食はご飯もおかずもおかわり可、何度も勧められました。衛星放送の話題となった。深田久弥先生のことなども、昔の登山は金持ちや学生さんが主で、米や味噌、お土産持参で登って来た。当時の辛い山小屋仕事もそんな土産が楽しみだったとか。先生の感謝の言葉は今も忘れないそうだ。山屋は天狗になる人が多いが、先生はそうではなかったとも語られた。


8月8日(晴れ)大菩薩嶺2,056.9mへ
朝食は7時からと遅いのでゆっくりする。この峠付近も富士山の眺めは最高なのにここでも見込みはなさそうです。晴天続きでこのモヤは取れないらしい。朝食もおかわり可、ご飯、味噌汁、卵と2杯もいただいて小屋を出発しました。

39大菩薩嶺 (6)

39大菩薩嶺 (2)

小屋を出て直ぐ親不知の頭へ。ここはNHK大河ドラマ「武田信玄」タイトルバックのロケ地です。親不知の頭から賽の河原、雷岩へと続く稜線は展望も良く、お花畑も素晴らしい。峠から雷岩までこの山のハイライトです。

39大菩薩嶺 (5)

雷岩を過ぎると深い森林となり間もなく山頂です。山頂からの展望は全くなく静けさだけを楽しむことができました。

39大菩薩嶺 (1)

丸川峠まで約1時間、立派なコメツガの林が続きます。山梨森林100選指定との案内があり、鬱蒼とした原生林、静か過ぎて足早となりました。山頂を北側に廻り込んで大菩薩嶺から北西に延びる尾根をトラバース気味に歩きました。歩き疲れた頃、ひょっこりと丸川峠が眼下に見えてきました。お碗の底のような窪地で一帯はお花畑で真ん中に小屋がありました。

昨夜、介山荘で見せていただいたビデオで、この山荘の主は10数年前に山好きが高じて小屋入りしたと知りました。週に2∼3度は自力で荷揚げし自給自足の生活で彫り物をしてお土産として売り現金収入にしているそうです。どんな方かなと思い小屋を覗きましたが、不在なのか返事もなく早々に小屋を出ました。
急な尾根を約1時間下り、昨日タクシーで登った林道に飛び出します。登山口バス停まで後30分程でした。登山口近くの裂石山雲峰寺には武田信玄が使った武具などがあるそうです。1,200年前より崇拝されたというこの寺に参拝して今回の山行を無事終了しました。

帰宅して深田久弥の著書を読み返し百名山たる理由を改めて認識しました。

拝読いただき有難うございます。次回は40座目岩木山など東北の山旅を投稿予定です。




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