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日本百名山84座目 山深い足尾の皇海山。記憶に残る栗原林道

『皇海山すかいさんと奇妙な読み方をする山を初めて知ったのは、まだ私が学生時代で、木暮理太郎さんの「東京から見える山々」の写生からであった。それは赤城山と男体山の間に、錯綜した前山の奥に、牛の背のようなドッシリした山容を覗かせていた。

この山の更に私の興味を引きつけたのは、その登山記であった。大正八年(1919年)木暮さんと藤島敏男さんの二人で、登山路を探し求めながら、苦労の末頂上に達した紀行である。その頃はまだ日本にもどこから登っていいか分からず、自分で道を見つけ、迷い、藪を漕ぎ、野しゃがみをし、ようやく頂上に達するという、本当の山登りの楽しさの味わえる山があったのである。・・・・』

新潮文庫「日本百名山 深田久弥著」皇海山冒頭から引用

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写真は沼田市HPより転載しました。

皇海山2143m、越後駒ケ岳、会津駒ケ岳踏破の山旅、2009(平成21)年9月19~23日 12年前、仲間4名の記録です。

9/19 佐世保18:00⇒名神・中央・長野・上信越・関越自動車道⇒
9/20 8:30沼田IC⇒追貝9:30⇒栗原林道⇒10:20皇海橋10:50→12:00不動沢のコル→12:50皇海山13:05→14:20皇海橋14:40⇒沼田IC⇒18:00頃枝折峠約
9/21 越後駒ケ岳登山
9/22 会津駒ケ岳登山  9/23 10:00佐世保

2年振りの日本百名山の山旅となった。予定では皇海山と越後駒ケ岳の二峰であったが、会津駒ケ岳まで踏破してしまった。

皇海山、これで「すかいさん」と読む。難読な山名である。この山の近くには日光、尾瀬や谷川岳があり百名山も数多いが、この山は取り付きも難儀で登る機会が遅くなった。

記憶に残る栗原林道。現在は廃道となりこの道から皇海山には登られない。

山の記憶より、栗原林道の記憶が残っている。厳しい悪路を1時間、ランドクルーザーだったから登山口まで入ることができた。

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石碑によると、栗原川林道は30年余りの歳月と10数億円の費用を投じて昭和59年に完成したとある。
30年という気が遠くなるような工期、とんでもなくスケールの大きい話だ。
元々は林業用だが、入山した頃は観光用林道の側面もあったのか、しかし、大雨被害などで閉鎖となり実質廃道となっているようだ。

6地図  吹割滝

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アクセスは関越道の沼田インターチェンジを下りて国道120号線の日光・尾瀬方面へ左折、国道を道なりに10数kmほど進み吹割渓付近から皇海山・皇海山キャンプの森の案内板に従い右折して林道に入って行く。本当にダートな林道であった。

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5地図 通行止め

群馬県側不動沢コースの登山口にある栗原川林道の皇海橋付近の路肩スペースに車を停め出発する。

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皇海橋から山頂までの標高差が791m、往復の時間4時間。これだと佐世保出発して翌日は登れると計画を立て見込みどうりで行動できた。
しかし、殆ど寝ないでの登山はしんどかった。

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皇海橋14:40⇒沼田IC⇒  越後駒ヶ岳登山口向けに移動です。

18:00頃枝折峠に到着


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