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山登り人生vol200冬山合宿大山槍尾根・烏ケ山
私32歳。奥様32歳、長女7歳、長男6歳、次男2歳
昭和56年度は8年振りの職場異動からスタートし、
奥様の再就職・運転免許取得など多忙な日々のなか
10月には奥様はタクシー乗車中に交通事故に遭い後遺症が残りました。
この年度は月2回ペースでの山登りで25回47日の入山でした。
メイン冬山合宿は鹿島槍ヶ岳ですが、参加できなかったメンバーで山陰は大山槍尾根・烏ケ山に向いました。
No318冬山合宿大山槍尾根・烏ケ山
昭和56年12月31日∼1月4日
I、M仕立人と私
12/31佐世保15:30⇒高速道鳥栖∼郡山3,400円・国道9号線⇒
01/01小雪 枡水駐車場3:30(仮眠) 起床7:00
出発9:40→一の沢11:20→三の沢12:10→文珠越13:10→13:20文珠越先(BC)
01/02雪 烏ケ山往復 起床6:40
出発8:15→鳥越峠8:40→烏ケ山11:20→鳥越峠13:00→13:20BC
01/03快晴 槍尾根から剣ケ峰 起床5:15
出発6:55→鳥越峠7:30→キリン峠9:00(槍尾根)→槍ケ峰11:00→
天狗ケ峰11:10→剣ケ峰11:50→象ケ鼻→振子沢下降点12:20→
駒鳥小屋13:10→鳥越峠14:10→14:30BC撤収16:05→三の沢17:00→
17:30枡水高原18:00⇒皆生温泉(入浴)⇒米子(夕食・車内仮眠)23:00
01/04雨 ⇒(国道2号線・関門トンネル150円・唐津)⇒11:00佐世保
![](https://assets.st-note.com/img/1700311027317-dGR4vylfe6.jpg?width=800)
メンバーは二転三転して3名となった。
結果としてIとM仕立人の計画に私が割り込むことになった。
しかも二人ののんびり山行が違ったものになり、
M仕立人にはご迷惑をかけた。
M仕立人の車で会長宅を出発した。
山陰路になると小雨となり気温も高い。
米子でも小雨。
枡水高原が近くになるにつれ雪となってきた。
タイヤチェーンが必要になる頃、
ホテル駐車場に逃げ12時間のドライブが終わった。
![](https://assets.st-note.com/img/1700311211513-KSg1TepGKW.jpg?width=800)
1日BC入り
ホテルとのやり取りで朝食を注文すると駐車OKとなった。
700円の朝食は数の子付きの正月料理で目出度い気分となった。
出発が遅くなったがBC入りだけなので気楽である。
雪道の大山蒜山有料道路を2時間半歩き、文珠堂で一息入れて山道に入る。夏道とおり文珠谷を忠実に辿り、文珠越に着いた。
下山のことを考え文珠越の少し先にBCを設置した。
バテ気味で早々に寝た。
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2日烏ケ山往復
2日は初荷、初売り、初夢。
私達の初登りは烏ケ山だ。
鳥越峠でヤッケを着込んで安全ベルトを着用した。
赤旗、ワカンは不用でデポした。
ピークを三つ越えて約3時間で烏ケ山に到着した。
![](https://assets.st-note.com/img/1700552872702-0OYmXxloQo.jpg?width=800)
一つ手前のピークでガスも切れ山頂を望むことができた。
その眺めは根子岳西尾根の縦走路のようである。
山頂基部のトラバースは40m程、難しさはないが嫌な感じの場所だった。
山頂では南面の展望が開け、蒜山方面からトレースが延びている。
大山の方は八合目から上部は雲に隠れている。
![](https://assets.st-note.com/img/1700553005057-XOtAYX78VH.jpg?width=800)
今回の投稿にあたって当時の写真もなくネットでいろいろ調べた。
YAMAPの地図には、鳥越峠から烏ケ山のルートは記載がない。
このルートからの雪山の投稿記事も見つけることはできなかった。
予想するにこのルートは崩壊が進み、
現在は危険なルートになっているのだろう。
往路を引き返す。
朝、鳥越峠に幕営していたパーティーは烏ケ山往復の後、
槍尾根に向かったようだ。
M仕立人の調子が今一つで、明日の行動を迷っている。
一緒に行きましょうと確認して寝る。
3日槍尾根から主稜線~振子沢下降、周回
槍尾根往復の予定で出発する。
明日は崩れるので今日中にはBC撤収と考えていた。
鳥越峠から10分程で樹林帯を抜けた。
キリン峠と思ったピークへの斜面がなだらかに続いた。
ピ-クには幕営跡が二か所にあった。
この先、広く長い斜面が続き、上部はクラストして傾斜も急となった。
登り切ると尾根の合流点に出てキリン峠の標識が立っていた。
![](https://assets.st-note.com/img/1700553549592-OI5LhVNJc7.jpg)
小ピークの下りでトップのIが嫌な感じと言いだしたので
アンザイレンしスタッカトで登ることにした。
中間のM仕立人にはプールジックをセットし登ってもらった。
槍尾根は事前情報では
ザイルはあったが良いかな程度で簡単に考えていたが、
思った以上に厳しく下りは止めようと変更することにした。
次のピナクルは、
稜を忠実に辿ったが三の沢側を下り気味に巻くのが易しそうだった。
次の岩峰、本谷側は絶壁で三の沢側をトラバースするのだが、
一気に落ちており気持ちが良くない。
下降する単独行者も我々がトレースするのを待っている。
40m程で安定した場所に達した。
救いは快晴で風が心地よいぐらいだ。
槍ケ峰を過ぎるとなだらかとなり、10分程で天狗ケ峰に達した。
![](https://assets.st-note.com/img/1700553639484-vcjmhnfH85.jpg)
M仕立人が大山は初めてなので剣ケ峰まで往復した。
象ケ鼻から振子沢に下降した。
沢の下部は両岸が迫り雪崩の危険地帯である。
お互い間隔をあけ上部を監視しながら下った。
本谷と合流してからは右岸にルートをとり駒鳥小屋へ。
屋根は葺き替えあり室内も綺麗であった。
![](https://assets.st-note.com/img/1700553729046-WbDw1hJpr8.jpg?width=800)
かすかに残るトレースを頼りに鳥越峠に登った。
BC帰着14時30分。
これなら下山できる。
![](https://assets.st-note.com/img/1700555418377-fZB2ByepyD.jpg?width=800)
山頂で見た絹雲は高層雲に変わり天気が崩れるのは間違いない。
一の沢を過ぎる頃には陽も傾き足早となり走り出した。
登山を終え桝水高原を後にする頃は、すっかり陽も落ち疲れがどっとでた。
19時頃には皆生温泉で汗を流し、
米子のレストランで食事を済ませると車内で仮眠をとり23時帰路に着いた。
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