まじめの罠 勝間勝代著

まじめの罠、大変面白い本。日本人は基本的にはまじめであると言われている。
まじめとは何か、それを本書では徹底的に述べている。

つまり与えられた事柄に対して素直にやる。
疑いもなく批判もせず、愚直に行う心の動きと行動である。
しかしながら、このまじめな 罠に陥ると、自分を見失ってしまう。
組織のために働くだけの人間になってしまうのである。

私達の受けてきた教育の根底には、まじめが絶対の善であると意識がある。

まじめにやれば、必ずできる、成功する。
まじめに頑張ってきたから、できたじゃない,
などなど。

会社に入れば、上司の指示や課題等について真面目に取り組む。その結果
仕事が深夜までかかるなどなど。

ではそのまじめの罠に陥らない方法とは何か。
それは与えられた仕事課題に対して疑問を持つ。批判的な考え方をする。
多面的な見方を養うことであると筆者は述べている。それらを行動規範として身につければ
まじめの罠に陥らないと述べている。

ぐ具具体的には、
失敗を恐れるな
問題設定そのものを疑え
動物的な勘身体感覚を養え
独立した経済力を持て
自分のまじめさや常識を疑え
正しい自己認を持て
これを理解して実行するだけでまじめの罠から脱することができる、
また陥ることがないだろうと述べている。

真面目の反対語は不真面目非真面目どちらだろう?
答えは、不真面目である。では非真面目とはなんだろう。

批判的に考え方、疑問を持つ 多様な考えを受け入れる態度や気持ち
「和して同ぜず」ということかもしれない。


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