会話メモ　⑬ 「ウチの孫」

博多の商店街のベンチにて

A
アンタがタバコ吸うけん、アタシも吸いたくなったやない。

B
何んね？禁煙しとったとね？
アンタが？

A
アタシだっちゃそらあ禁煙くらいするくさ。
当たり前やん。

Ｂ
偉そうに言いようけどタバコは持ち歩きよるんや・・・

Ａ
良かたい。細かいこと言わんでも

Ｂ
それはそうと家はどげんなった？

Ａ
どーもせんよ。嫁は相変わらず憎らしかもん。
そして孫も勤めに行き出した。

Ｂ
あら？そーね。もうあの子も勤め人たい。

Ａ
それがクサ。
あのガキ。中学校の頃にこの家の資産価値はどのくらいあるのか？
やら質問して来たとよ。

Ｂ
中学生で？しっかりしとんしゃーね〜

Ａ
孫の質問やと思って、そん時ゃ細かく教えてやったらアンタ・・・
就職しても家にビタ一文入れんとよ。

Ｂ
はぁ〜〜？
何んでかいな？貯めようと？

Ａ
家にかなりの資産価値が有るって知っとぉけん、自分の金は自分の金として渡さんつもりやろ〜ね

Ｂ
ハハハ〜
コスかね〜〜〜

Ａ
誰に似たとかいな？
あのクソ嫁に似たっちゃろうね・・
もぅ・・しろしか〜〜〜（歯痒い〜〜〜）
お菓子やらオモチャやらたいがい買ってやったとに恩知らずが！！

昼下がりの公民館ではいつもの会話が繰り広げられる。