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会話メモ ⑭ 天城越え

昼下がり

とある博多の住宅街の一軒家

その家の主婦Aと近所の友人Bの会話。

A
隣のオバちゃんくさ!
毎晩カラオケ歌いよぅっちゃけどヒドイったい!

B
なんそれ?どーしたと?

A
天城越え!!
発表会が近いとかいな??
毎いっ日っ!!天城越えっ!!!

B
天城越えが好かんと?

A
天城越えは良いとよ別に〜〜

同んなじとこ繰り返すったい!

B
どこでね?

A
一番最後の
「天城〜〜〜」の
「ぎ〜〜〜」が
どうしても声出らんで、
そこで止めてから
ちょっとテープ巻き戻して
ず〜〜〜〜っと繰り返すっちゃん!
たまったもんやないバイ!!!

B
ハハハ〜〜〜
天城越え歌いよって天城越えんたい!!
天城越え叶わずやん!!

A
ほんなこったい・・・
もぅ・・
笑いごっちゃないとよほんと
また今夜もアレ聴かされるかと思ったら
ノイローゼになりそうやん・・・

B
う〜ん・・・
直接伝えたら
ご近所トラブルになりそうやもんね〜〜

A
そうなんよ・・・
一回ゴミ捨ての曜日間違えとったけん、
間違えてますよ〜
って教えてやったら
翌日ウチの自転車がパンクしとったもんね〜〜

B
え〜〜
それタイミングが良すぎて思い違いやない?
考え過ぎ〜〜

A
いやいや!も〜う関わりたくない!
旦那に引っ越そうて頼もう!!
それしかない!!!

B
また極端な・・・

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