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1.野犬の成犬一歳くらい。命の期限今日まで。

2021年1月22日金曜日夕方。
半年前に亡くなった「黒柴犬じろ」にそっくりなワンコが、うなだれてコンクリートの上に座っている写真がTwitterで流れてきた。
悲しそうな目をしたワンコには、
2-7-87♂という番号と
「命の期限、今日まで」と書かれていた。

胸がキュッとなった。
涙がじわっと出そうになった。
でも、もうすぐアトリエに子どもたちが来る。そのワンコの写真をスクショして携帯を閉じた。

アトリエが終わり、子ども達も帰った。
ちょうど仕事から帰ってきた娘に
「これ見て」とスクショしておいた2-7-87♂のワンコを見せた。
とたんに娘は「今日まで!?すぐ連絡しよう!みんなにも流すわ!」と言って家族のグループLINEにその写真を貼り付けた。
すぐにパパから「連絡取って下さい」息子から「いつでも迎えに行くで!」と返事があった。
あっという間に悲しい目をした2-7-87♂のワンコを迎える事で、家族全員の意見は一致した。

そのワンコは山口県の保健所にいるらしい。
Twitterに写真を投稿し、里親探しをしていたのは『ちびたまのしっぽ愛の会』という保護団体さんでした。
私はすぐさま、ちびたまさんのDMに「里親になりたい」旨を連絡しました。同時にちびたまさんのインスタにも同じ内容のDMを送りました。

けれど、返事を待っている数時間の間に不安になってきました。

連絡したのが夜だったので、間に合わなかったのか!?
よし!明日みんなで山口県まで迎えに行こう!4人で交代しながら運転したら行ける!明日の朝早く出発しよう!
私たちは心配のあまり慌てており、「命の期限今日まで」という文字に、焦りまくっていました。

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