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4.名前は「さぶちゃん」

じろさんのお墓まいりに行く車の中で、みんなで新しい家族の名前を考えました。

ウチは娘も息子も2文字の名前です。
ですから、じろさんも「じろ」と、2文字の名前にしていました。

じろさんは、元飼い主の老夫婦さんのところでは「うるしざき じろう」という めちゃめちゃ渋い名前でした。
その老夫婦が動物アレルギーになり、じろうくんは9ヶ月の頃、ブリーダーさんちに出戻りすることに。ブリーダーさんもあちこち里親さんを探してはいたのですが、すでに大きく、力も強くなっていたじろうくんは行くあてがなく、ついに保健所へ行く事になりました。ちょうどその時、ウチのパパとの出会いがあり
「保健所に行くっていう黒柴がいるけど、会ってみる?」とパパがメールをくれました。
その日の夕方、ブリーダーさんがウチの近所の公園に連れてきてくれて、私たちは初めてうるしざきじろう君と会いました。
娘は4年生、息子は1年生になる直前の春休みでした。
その時、娘が言ったんです。
「このコ、私に、よろしくお願いしますってお辞儀したよ!一緒におうちに連れて帰ろう!」
そして、その日から、じろう君はウチのコになりました。
名前は全く違うものに変えてもよかったのですが、
「このコ、飼い主さんがいなくなって、おうちもなくなって、全然知らん所に連れて来られて、不安で不安で仕方ないやろうから、名前くらい残しておいてあげような。でもウチのコはみんな2文字やから、『じろう』じゃなくて『じろ』にしよう!」


さてさてそれで、
じろさんの弟くんです。
兄 じろ(う)
弟 さぶ(ろう)
家族全員一致で
「さぶちゃん」に決まりましたよ。

もう、私たち家族は、まだ会ってもいないけれど、「さぶちゃん」「さぶちゃん」と呼んで、それはそれは楽しみに準備をしていました♪

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