パラレルサーチライトのもう、そう

※この記事はさなのばくたん。ハロー・マイ・バースデイの内容のネタバレを大いに含みます。




いよわさん制作、パラレルサーチライト……めっちゃいい……

サーチライトってタイトルに入った曲、素敵なの多いですよね。
UNISON SQUARE GARDENさんのとか、耳にしたら忘れられない照射照射! とか……


ということで、パラレルサーチライトの感じ入った部分を書きだしながら、MVなどで自分の中のイメージが固まりきってしまう前にファジーな楽しみをしようと思います。
いわゆる妄想です。

歌詞の書き出しはすでに掲載されている歌詞サイト様があるので割愛。



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歌いだし
半目だけどめっちゃ可愛いタイミングだった


はいもうダメです。
もうこんなのモンダイナイトリッパー! の続き物じゃん……
開幕の挨拶が強すぎる……



自分が思い起こしたのはここ、モンダイナイトリッパー! MVでのワンシーン。

眠れない夜、ずっとスマホを見ながら朝まで過ごしていたのだろうか。
真ッ白な客室と、コントラストに輝く景色。


そよ風のぞく窓の向こう側

朝になった病室の窓から差し込んでくる光でもあり、「Windows」の向こう側は、どこかに……どこにでも繋がる場所である。

そこに「なりたかったわたし」の可能性を見つけた。
「名取さな」を見つけた。
可能性が(名取さなに)……本当になってる!?


インターネット森羅万象においては、自分の頭の中にある知識なんてないも同然
集合知に勝てるわけないだろ!

名取■奈から見て180度違う世界。
つまり、窓にて相対した名取さなの見ている景色はインターネット。無限大である。
イェイ!!

イェイじゃないが。聴いてる側ボディーブローみたいなダメージを負っているが。
効いてる効いてるってそういうこと……!?



ナースキャップがよお!


一番が名取■奈から名取さなへ視点を180度移す歌詞だとするなら、二番は名取さなの歌詞だ。


ここの部分が最初なんだろ~とずっと考えてたけど、ふと目にしたツイートにて、


名取さなの、いつものBGM。

A Day Of V Sanatorium。
あの曲は……そういえばハンドクラップが……(ここで血を吐いて倒れる)

単なるこじつけ深読みですが、「名取さな」の身近にあるものが自分のなかで(勝手に)繋がったときは呻くことしかできませんでした。

名取さなの見たもの。
名取さなの聞いたもの。
名取さなの感じたもの。

常に新しい今日で溢れているインターネットの旅路を進む。


でも、名取さなも気付いているのだ。
インターネットでの可能性。
名取さなの可能性。
それは本当に……なりたかったわたしに……なってる?
と。


非現実の進めちゃうルートが100万通り無限大。
どこまで行っても果ては見えず。
でもそれが楽しい、と心弾む気持ちは本当なのだ。


名取さなが先陣を切る。
手を取るのは……
ひとつは、リスナーの私たち。
心弾む非現実の100万通りの先へ、みんなと。

ハロー・マイ・バースデイを見届けた後だからこそもうひとつ感じるとするなら、
もう一人……名取■奈の手も取っているのではないだろうか。

すりむいて、もがいて。
はちゃめちゃだけど、名取さなは、紛れもなく「なりたかったわたし」の可能性のはずだから。
誰にでも優しく笑いかけてくれるはずだから。

自分がパラレルサーチライトの歌詞で一番ぶっ刺されたのは、ここ。

360度の愛 輝くクラウン。
名取さなから見て360度、見てくれているみんなからの愛に輝く……
王冠 (crown) 。
そして、道化師 (clown)。

頭の上でずっと輝くナースキャップが、なりたかったわたしの王冠。
道化師みたいに、色んな恰好もする、ダジャレも言う。
そんな私を見てみんなが笑ってくれる。

それらすべてを、抱きしめていたいと。
きっと、名取さなも、名取■奈も、そう思ったのじゃないだろうか。


このありがとうは……名取さなからリスナーへのありがとうであり、名取さなから「伝わった?」と名取■奈へ届けたものではないだろうか。




名取さなから、再び180度視線を移す。
名取■奈の見ている世界。

ナンでも看でも、ハンデも詰め込んだ、真ッ白な客室。
けれど……現実が無限大じゃないなんて、誰も決められない。

みんな未来は、明日はいつだって無限大だ。


だから、彼女は自分の足で走り出したのだろう。

最終列車には乗らず。




また明日も晴れるかな? と今日はキョウで もう そう オヤスミ! していたあの夜は明けて。
晴れた世界のもとで、どこまでも駆け出して行くのだ。



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いよわさんと言えば、自分はやはり「きゅうくらりん」の印象が強く、きゅうくらりんといえばDDLCであり、DDLCといえばととの。(18歳未満の方は調べちゃダメです)だ。

人生は、常に何かを選択しながら生きている。
ならば、選択されたほうは「本当」で、選択されなかったほうは「嘘」になるのだろうか。

選択されなかった「パラレル」は、意味も何もすべてなかったことになるのだろうか。

自分は、そうは思わない。
選択の結果がどうあれ、少なくとも、「その選択を考えた自分」はそこに残るはずだ。
なら、選択されなかったパラレルがあるからこそ、自分自身に胸を張れるように進んでいくことが大切なのだと思う。


人間、誰しも人生の時間は限られている。
でも、少なくとも今日この瞬間が人生で一番新しい自分であり、何かを選択してきた自分だ。

明日は晴れかもしれないし、もしかしたらそうじゃないかもしれない。
けど、きっとそれも無限大だ。




素敵な楽曲を届けてくれた名取さなといよわさんに、心から感謝を。